映画『大脱出』感想(ネタバレ&あらすじ有り)

レイは扉を開けるために電源を切りに別行動。

レイは前に立ちはだかる強敵を倒し、電源を切る。

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そのタイミングでエミルが扉を開け、外へ。

そして甲板ではエミルが連絡を送っていた仲間がヘリで到来。
外から射撃で援護する。

そしてエミルはヘリの元へ。
しかしレイがやってこない。
レイが来るまで機関銃で抵抗する。

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しかし不意を突かれ、肩を打たれてしまうエミル。

一方、ホブス所長に追い詰められた、レイ。

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果たしてレイの運命は?

エミルの命は?

そして二人は無事に脱出できるのか。

EscapePlan32

結末は作品を見て体感してください。

エンドロール後はなにもありませんでした。

この作品を観るには

感想とか

ビッグ2の共演

やはり一番の見所と言えば シルヴェスター・スタローン と アーノルド・シュワルツェネッガー の二大巨頭。

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この二人をどの様に関係させるのかも楽しみの一つでした。

片方は脱獄のプロ。

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片方は監獄のボス。

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この二人が手を組むことで強靱なコンビが出来上がるわけですが、それまで見ず知らずの相手なのに、あっさり強固な友情が確立されたのはちょっと頂けなかった。
自分の身を削っても相手を信じる信頼関係を築くまでのドラマをもうちょっと見せて欲しかった。

まあ、後々この二人が手を組む事になった秘話があるのですが、それがあったとしても、もうちょっとグッと二人を結ぶ何かが欲しかったかな。

しかし、一度手を組んだ二人のコンビネーションは見事なものでした。

老いを感じさせないアクション

前半部分は頭脳プレーで、後半部分は銃撃や格闘などのドンチャカ。

最後まで頭脳プレーのみで行くわけが無いというのが、スタローンとシュワルツェネッガーのお約束。

スタローンは格闘、

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シュワルツェネッガーは銃撃と、

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それぞれの持ち味となる見せ場もきちんと有り、そこは非常に見応えがありました。

特に終盤でシュワルツェネッガーが機関銃を手にした瞬間、スローモーションで鋭い目つきを敵に向けるシーンは鳥肌物でした。

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さらにスタローンとシュワルツェネッガー二人の殴り合いは必見。
実際にスタローンとシュワルツェネッガーが撮影現場でお互いに案を出し合ってアクションを追加していったとか。

シュワルツェネッガーは66歳。スタローンは67歳。
見た目はやはり全盛期と比べると老いを隠せない。

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しかしそれに反するように、アクションには渋みが増して、今までよりも深みを感じる。
言う言葉一つ一つの説得力も今の年齢だからこそ出るものだと思うし、殴るシーンにしても、1発1発の重みが違う。

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ただし、激走するシーンはちょっと残念感が、、、

若いときの向かうところ敵無し要素にベテランの貫禄が加わり、これまでの二人とはまたひと味違った味わいを出しています。

やはりツッコミ所は有り

これ系の映画は所々ツッコみたくなる部分もいくつかあるのが鉄板です。

特に今作の舞台となる墓場と呼ばれる監獄。
これが結構セキュリティも緩い。
一番の見所である強固なセキュリティが全く成ってない。

素人目でも「ボディチェックも無しかよ」とか「その二人怪しいならもう接触させるなよ」とか、監獄側の目線で見るとツッコミ所満載。
最初に金属探知機みたいなゲートを通るシーンもあったけど、それが金属探知機だとしたら全く機能してないことになる。

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色々ハイテク機器は出てくるものの、結局どれも決定打となる防戦にはならなかったのは残念。

民間の経営という補則もあったが、それでもちょっと見た目がオシャレなだけで、普通の監獄となんら変わりなく感じた。

この作品をシリーズ化する上で最初からいきなりハイレベルな設定をあえて避けたのか。
スタローン演じるレイの頭脳に似合う監獄ではなかったことは確かだと思う。

だがしかしそんなことはどうでもいいと思わせてくれるスタローンとシュワルツェネッガーの存在がこの映画の醍醐味でもあると思う。

二人を囲む豪華キャスト陣

スタローンとシュワルツェネッガーの二代主演に目が行きがちだが、その脇を固めるキャストも実に素晴らしい。

主役二人と敵対するホブス所長役のジム・カヴィーゼル。

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見事なまでに”ボス”という風貌と雰囲気をかもしだしていて、一目でやり手だと思わせる演技は素晴らしかった。
ただ、脚本がその演技に合ってなかったのか、結局大したことは何もせず倒れてしまったのは残念。

ホブス所長の部下役のヴィニー・ジョーンズ。
もはやお馴染み。よく見る顔でよく見る敵役。
ホブス所長に影で恨みを持ってたりすると睨んでいたけど、最後まで言いなりで、それと言った見せ場もなく死んでしまった。。。

と言うように、ちょっと敵役が弱すぎかな?
まぁスタローンとシュワルツェネッガーが最強過ぎる設定なので仕方無いと言っちゃ仕方無いが。

そして個人的に注目なのが、終盤仲間となったジャベッド役のファラン・タヒール。
もう最後めっちゃ良い奴のまま死んじゃうんですが、その致命傷を与えられたときの演技が素晴らしかった。
撃たれたときの寄れ方や、動き方に迫真さが伝わってきてとても良かったです。

スタローンやシュワルツェネッガーは1発や2発撃たれても「ん?なに?」程度しかリアクションしないので、それもあって余計にファラン・タヒールの熱演がよく見えたのかも知れませんが。

予告編でバレバレ

私は予告編を見ずに作品を見たので大丈夫でしたが、日本版の予告編の初っぱなで、いきなり大事な部分を映像と大声でネタバレしちゃってます。

放り込まれた場所が作品内では中盤まで
「ここはどこだ?」
「きっと脱出できる場所だろう」
と言う、右も左も分からない状況下での探り探りな抵抗を見てるのが醍醐味で楽しいのに、予告編開始早々

「場所はここだ!」

ってバラしちゃう配給の間抜けさ。

海外版はきちんと隠していたのに、日本版ではバレバレ。

予告編で引きつけるのも大事だけど、それで引きつけられて見た観客が予告編にガッカリしてしまっては本末転倒だと思う。

続編について

“続編あるかも”な終わらせ方でなかったので、何とも言えませんが、次はもっと頑丈な監獄って言う作りやすいパターンなので無いとは限りません。
なにより○○2やら○○3など続編の多いスタローンやシュワルツェネッガーなので、可能性は0よりは高いと思います。
期待しましょう。

でも結局

シュワルツェネッガーの無精ひげはかっこいい!

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