映画『グランド・イリュージョン』感想(ネタバレ&あらすじ有り)
グランド・イリュージョンとは

(原題:Now You See Me)
公開日:2013年10月25日
Just My Take
マジックショーを見ているかのような雰囲気で見ることができます。ショッキングな表現は少しありますが、それもまたショーです。
「どうせCGじゃん!」と難癖付けたくなると思いますが、それを裏付ける種明かしもあり、それら全てがちゃんと考えられていて、見ていて楽しいです。ただマジックを見るだけではなく、追うFBIから華麗に逃げるマジシャン達は、時にはスリリングなカーチェイスも交えるなど、アクション性の高い映画でした。。 ソーシャル・ネットワークで一世を風靡したジェシー・アイゼンバーグを始め、マーク・ラファロ、モーガン・フリーマン、マイケル・ケインと名だたる豪華な俳優陣を起用しています。
予告編
続編の感想(ネタバレ&あらすじ)
これより下記にはネタバレが含まれます
※これ以降は筆者の感想と共に作品の内容に深く関係する記述が多く含まれます。またこれは筆者の私見であり、矛盾や間違い等がある場合があります。それら全て含め、予めご了承頂いた上でご覧下さい。
あらすじ(ネタバレ)
作品内で種明かしされるマジックの種はあえて伏せてあります。
ある者は各地でマジックショーを披露し、ある者はその技術を使って盗みや巧妙な手口で金をせびる。
そんなマジック(手品)の技術にあるパーカーの男が目を付ける。
目を付けられたアトラス、ヘンリー、ジャック、メリットの4人の手元にあるカードが贈られた。
そのカードには日付、日時、場所が示されていた。
4人は同時刻にNYのアパート前に集まり、指定された部屋の中へ。
そこは人が住めるような環境ではなく、荒れ果てていた。
部屋の奥には何もない。
4人それぞれ部屋を物色していると、突然プロジェクターが作動。
そこにはある設計図が。
それに感動した4人はその設計図に基づいた計画を始めることに。
4人はザ・フォー・ホースメンと名乗り、ラスベガスで盛大なマジックショーを開催する。
マジックの内容は「銀行を襲う」
会場には大勢の観客が。
その中にはマジシャンキラーと呼ばれるサディアスの姿も。
ショーが開始され、観客に選ばせたボールから一人の男性が選出される。
アトラスは男性にどこの銀行を襲いたいかを訪ねる。
「パリの銀行」
男性が壇上に上がる間に、このショーを開くに当たってホースメンに投資してくれた投資家アーサー・トレスラーが紹介される。
そして男性が壇上に上がり、マジック開始。
男性は4人の手によってあっという間にラスベガスからパリの銀行の金庫までワープ。
男性の目の前には大量の紙幣が。
ホースメンは無線で男性に「事前に渡したカードを紙幣の間に置いてくれ」と。
男性がそれを置くと、瞬く間に紙幣が風に舞い、通気口の中に吸い込まれ、ラスベガスの会場へ。
会場内に舞う紙幣に観客達は大歓声。
一方、パリの銀行に出社した銀行員が倉庫に入るとそこには空っぽの金庫と先ほど置いたカード。
その事件はFBIのエバンスとディランの元へ。
[mix1]
ホースメンの4人はFBIに拘束され、尋問を受けることに。
やる気の無いディランだったが、そこにやってきた国際捜査官のアルマと共にホースメンをそれぞれ尋問することに。
そこでホースメンはディラン達の尋問をあざ笑うかのようにマジックで交わしていく。
結局重要な証拠も聞き出せず釈放。
気に入らないディランはやる気を出す。
そしてディランはアルマと共にマジシャンキラーのサディアスを訪ねることに。
サディアスの元にやってきた二人は早速サディアスのマジックを見ることに。
サディアスは過去に凄腕のマジシャンとしていくつかのマジックショーを開いてきた。
その後、種明かしを含めたDVDを発売したところ、ショーをやるより稼げることを知り、ショーを引退。
マジシャンの種を明かすマジシャンキラーとして活躍する。
そんなサディアスは過去にライオネルというマジシャンの種を明かし、マジシャンを引退。
その後、ライオネルは復帰をかけた壮大なマジックで命を落としてしまう。
サディアスは「これはゲームだ」と。
そしてサディアスは二人を連れてホースメンが使ったラスベガスのステージへ。
>ここでサディアスは見事にホースメンの行ったワープマジックの種を明かす。
そして舞台はアメリカ ニューオーリンズへ。
アルマはマジシャンの歴史を勉強し、ディランはフラー捜査官とホースメンを捕まえる作戦を。
そして二回目のホースメンのマジックショーが開演。
まずは4人それぞれがマジックを披露し、会場を盛り上げる。
そして本番。
会場全員に渡した紙に、預金額を記入させる。
そしてそこに投資家のアーサー・トレスラーを壇上に呼ぶホースメン。
アーサーの資金が書かれた大きな紙が運ばれてくる。
そして会場の客にはライトが渡され、そのライトで預金を書いた紙を照らしてくれと。
そしてアーサーの資金が書かれた紙にも光が照らされる。
するとそこに書かれたアーサーの資金がみるみる減っていく。
会場からは、自分の預金が増えた!と。
実際にメールで口座に振り込まれた通知が来た者も。
困惑するアーサー。
実はアーサーは保険会社をしており、トレスラー保険として加入者に保険金を支払っていなかった裏があった。
そしてその事実を知った会場の客は大激怒。
>どうやってアーサーの口座から金を抜いたかは途中にあったホースメンの巧妙な手口によって既に仕掛けられていた。
そしてショーは終演。
[mix1]
その後、アーサーはマジシャンキラーのサディアスを金で買い、ホースメンに仕返しを企む。
一方でFBIの操作により、ホースメンのアジトが見つかった。
アジトではホースメンの4人が既に撤去作業を始めていた。
そして残った書類を処分する役割はジャックに託された。
FBIに包囲されたアジトだったが他の3人はダスト口を使って脱出。
ジャックは残った書類を暖炉で燃やしていた。
そこにディランとフラーが。
ジャックはフラーの隙を突いて拘束。
ディランとの格闘も、ジャックのマジックを交えた防戦でやり過ごす。
そして他のFBIの包囲をすり抜け、アジトを脱出。
そこにあったFBIの車で逃走。
同じく車で追うディランとアルマ。
カーチェイスを繰り広げ、大きな橋へ。
車をすり抜け逃走するジャックだが、運転操作をミスり、車が横転。
すぐに駆け寄るディランは、ジャックが最後まで守っていた書類を手に入れる。
その後車は爆発。
ジャックは爆発に巻き込まれてしまった。
書類は次の標的となる場所の秘密文書で、FBI総動員で対処することに。
早速標的とされるであろう金庫が置かれた倉庫へ。
しかし既にそこには金庫は無く、警備員はFBI捜査員の名を語って移動命令が出ていたと。
すぐに外に出て、輸送車を止める。
金庫は無事で、この金庫をわざとそのまま指定された輸送先へ運び、ホースメンを誘き寄せる作戦を。
そしてYouTubeにはホースメン3人の動画が。
ある場所で最後のショーを行うからみんな集まってくれという内容だった。
そこが輸送車の指定場所と一致し、FBIが上手であったと喜ぶ一同。
そして到着。
しかしそこにサディアスの姿が。
サディアスは「既に金庫には金は無いよ」と
金庫を開けてみるとそこには大量のバルーンアートが。
してやられたFBIを尻目にショーの始まり!
ビルを会場にしたショーはプロジェクションマッピングなどど派手な演出。
そしてビルの屋上にあるステージにホースメンの3人が登場。
別れの挨拶をし、ビルから飛んだ瞬間、3人の姿は消え、盗まれた現金が舞う。
しかしその現金は偽物だった。
一方でサディアスが車に戻るとそこには大量の現金が。
そこにタイミング良くパトカー集団が。サディアスは逮捕される。
その後、投獄されたサディアスに面会に来たディラン。
>ここでサディアスがホースメンのトリックを暴く
そしてサディアスが、この計画の首謀者は誰なのかを探る。
するとある仮説にピンとくるサディアス。
そして明かされるこの壮大な計画の首謀者。
その首謀者と始めて対面するホースメン達。
この後、全てが明かされ、エンドロール。
エンドロール後のおまけは日本の劇場版ではありませんでしたが、YouTubeに該当の動画がアップされていました。
エンドロール後のおまけ
[mix1]
内容はホースメンの4人が車で砂漠の中のゴミ処理場にやってきます。
そこの中を調べているとヘンリーが「カードを出して」と一言。
メリットが「カード?」と不思議がって自分のポケットを探ると。。。微笑みながら「OK」と言って終わり。
この作品を観るには
感想とか
映画と言うよりまさに全体を通したマジックショー
とにかく全体を通して楽しかったです。
種明かしの部分は「なるほどなー」と面白いですし、特に話の進むスピードが速く、テンポも良いし、展開も魅力的で飽きずに見ることが出来ました。

ただ見ているだけでもどんどん引き込まれていく感じがあったので、マジック好きな人は特にのめり込めると思います。
ほんとあっという間の2時間でした。
現実的な部分との兼ね合い
文字通り劇中では沢山の華麗なマジックが披露されます。
それもCGなんだろうけど「おお!」と感動してしまうほどの。
しかし序盤早々にその大がかりなマジックの種明かしがされ、そのあとに披露されるマジックに対する感動が少し薄まってしまった感じはありました。
種明かしは見ていて楽しかったです。
しかしその種があまりにも現実的過ぎて、次に壮大なマジックを見ても「ああ、こうなってんのかなー」と言う見方に変わってしまいました。
私の感性がひねくれてるだけかも知れませんが、最初に感じた幻想的なイリュージョン感は次第に薄れていって、初めは神秘的なものを見ていた見方も、次第に現実的な思考が働いてしまいまいました。
それ故、どうせ種明かしをするなら大どんでん返しのあるラストに全部盛り込んで貰いたかったです。
これもあえてこの様な作り方をしているのかも知れませんが、せっかくのショーなので幻想感を最後の方まで存分に味わわせて欲しかったかな。
目を見張るアクションシーン
この作品の面白みの一つが、豊富にあるアクションシーンだと思います。
おお、面白い。と感じたのはジョージがマジックを駆使してディランと格闘するシーン。
超能力では無く、マジックで戦うという部分がキーで、ディランの目を欺くマジックを次々と披露し、目の前に落ちている武器よりもトランプを選ぶなど、ある意味で新しい格闘スタイルを見れたような気がしました。
派手すぎず、しかし一つ一つをきちんとマジックとして見せる演出は見ていて楽しかったです。
そして中盤でまさかのカーチェイス。
やはりトランスポーターシリーズを手がけた監督だけあって、この辺も見せ方が上手いです。

つい裏読みしてしまう
本作のテーマは「マジック」と「種明かし」と言うことで、やはりどんな場面にも”裏がある”と睨んでしまい、ほぼ予想通りの結果が出てきたりと、若干分かりやすい結末はありました。
が、まさか首謀者が彼だったとは、ちょっと予想できなかった。
それも劇中で首謀者候補を沢山出してきたところ。
他の謎が分かりやすい伏線だったので、そのまま首謀者も候補から分かりやすく出すと思ったら、意外な所から。
あと、飛行機内でアルマが練習してたマジックに つい微笑むディラン。
これが一つの伏線なんでしょうが、これはもう一度見ると、ああ、なるほどなー。と理解できる1シーンでした。
魅力的なキャラクター

ホースメンの4人も最初から一体感を感じ、冒頭から「この4人がなにを見せてくれるんだろう」とワクワクさせてくれたし、いきなりのあの一体感は何なんだろうと。
寄せ集めグループは大体途中で仲間割れするんだろうなーって言うような展開も無く。
それよか、些細ないざこざのその間にも作戦を決行しちゃうっていう徹底っぷり。
しかし、この映画はホースメンの4人より、ディアスとアルマの二人がほぼメインだったので、もうちょっと4人の絆を深めるエピソードとかを濃く描いて欲しかった。
トランプマジックが得意なアトラス。
メンタリズム、催眠術が得意なメリット。
目を欺くマジックが得意なジャック。
と、それぞれの個々の魅力がちゃんと主張されていました。
が、一人。
アイラ・フィッシャーが演じたヘンリー。
これが後に、何か特徴的なことしてたか?と思うほど活躍の場がありませんでした。
他はそれぞれ見せ場があったのに、ヘンリーが居なきゃダメだったと言う場面が無かったので、ここはちょっと残念。
この顔ぶれだけで見る価値はある
そしてなんと言ってもこの豪華キャスト。
終始安心して見ることが出来ました。
マーク・ラファロは相変わらずの警官役は見事です。
結構悪役顔なのに警官役やらせたらピカイチですね。
でもやっぱハルクのイメージが強くて、怒らせたら緑色に変身しちゃう!とか無駄な思考が働いてしまったw
そしてホースメンの中でも一人飛び抜けた年齢のウディ・ハレルソン。
52歳という年齢を感じさせないフレッシュさが出ていて、後で調べて「52歳!?」と驚くほど若々しく見えました。
マイケル・ケインとモーガン・フリーマンの2ショットは結構見物です。


続編について
日本では2016年9月1日に続編となる「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」が公開されます。
今作のストーリーの主題である事件がこの作品で解決してしまったので、これを引きずることなく続編を作るなら、
ホースメンのせいで捕らわれてしまったサディアスの逆襲撃か。
どちらにせよ、見終わった後に「もう一度ホースメン4人のチームワーク溢れるイリュージョンを見たい!」と思えたので、次は4人の方をメインに見せて欲しい。
続編に期待です。
続編の感想(ネタバレ&あらすじ)
という感じで、ここ最近の映画の中ではとても楽しい映画でした。
まさにイリュージョンショーを見せてくれるイリュージョン映画。
見た人は別の意味で脚本の巧妙なマジックにかかってしまいます。
DISCUSSION