ジョン・ウィック とは

日本公開日:2015年10月16日
自分の幸せを奪った男に復讐するため、伝説の元殺し屋が再び裏社会に復帰する。
オススメポイント
一人で見る:
友達と見る:
デートで見る:
家族と見る:
お子様と見る:
R15指定ですが、過激なグロテスク描写や性的なシーンはありませんでした。ただ、無心で人を次々と殺していく映画なので、そういうのが苦手な人は避けた方が良いです。
映画「マトリックス」シリーズで一躍時の人となったキアヌ・リーブスの最新作。 ミカエル・ニクビストや、ウィレム・デフォー、ジョン・レグイザモ、イアン・マクシェーン等、一度はどこかで見たことある有名な顔ぶれが脇を固めます。 監督は「マトリックス」シリーズで振り付けをしていたチャド・スタエルスキが初めてメガホンを握ります。
予告編
これより下記にはネタバレが含まれます
※これ以降は筆者の感想と共に作品の内容に深く関係する記述が多く含まれます。またこれは筆者の私見であり、矛盾や間違い等がある場合があります。それら全て含め、予めご了承頂いた上でご覧下さい。
あらすじ(ネタバレ)
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ニューヨークに暮らすジョン・ウィック。
病院を訪れたジョンの目の前にはベッドに横たわる女性。
女性の中はヘレン。
ヘレンはジョンの愛妻で難病により、命を落としてしまう。
ヘレンとの楽しい日々がフラッシュバックし、悲しみにふけるジョン。
それから、ヘレンの埋葬も終わり、墓地を後にしようとすると、そこに旧友のマーカスの姿が。
ジョンを気遣うマーカスは、ジョンの事が気になって来たと言う。
ジョンの落ち込み様は明らかで、ヘレンとの楽しい日々が嘘のように塞ぎ込んでしまっていた。
その夜。
ジョンが家に居ると突然チャイムが。
玄関に出るとそこには宅配便が。
それを受け取り、部屋の中へ。
贈り物は一匹の子犬。
子犬の入ったゲージには一通の手紙が。
手紙は、ジョンのこれからを案ずる文とジョンへの感謝の言葉が添えられたヘレンからの手紙だった。
車の趣味しかないジョンを心配して、自分が居なくなった後のジョンに必要だと、命残り少ないヘレンが生前に仕掛けていたサプライズ。
手紙を読んだジョンは声を上げて泣き、子犬を抱き上げると、デイジーと書かれた首輪が。
その日からジョンとデイジーの二人暮らしが始まる。
デイジーはすぐにジョンに懐き、どこに行くにも付いていくデイジー。
ジョンもまたデイジーをどこに行くにも連れて行くようにしていた。
そしてジョンがデイジーとドライブに出掛けた先のガソリンスタンドで給油をして居ると、そこに柄の悪そうな3人組が車に乗ってやってくる。
ジョンのクラシックカーに興味を示した3人組の一人、ヨセフ。
ヨセフはジョンに歩み寄り、車をべた褒め。
あまり相手にしないように受け答えするジョンに、ヨセフは、この車を売れと持ちかける。
ジョンは売り物じゃない。とヨセフの言う事には一切耳を貸さず、ガソリンスタンドを後にする。
そしてその夜。
寝室で寝ていると、デイジーに起こされるジョン。
何事かとデイジーを追って、1階へ降りると、そこには覆面をした黒ずくめの男達が。
ジョンが驚いていると、その隙を突いて背後から別の男に頭を叩かれ、倒れるジョン。
倒れたジョンを囲み、殴る蹴るの暴行を働く男達。
そんなジョンを見たデイジーは吠えて男達を除けようとするが、逆に男達に捕まり、デイジーまでも袋叩きに。
意識が朦朧とする中、叩かれるデイジーを見ることしか出来ないジョン。
男達の会話から、ジョンの車を奪いに来たことが分かる。
すると一人の男がジョンに覆面を取って近寄る。
その男は昼にガソリンスタンドで会ったヨセフだった。
ヨセフはジョンに止めの一発を食らわせ、ジョンの愛車を盗んで、逃走。
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日が昇り、血だらけのジョンが目を覚ますと、ジョンの側には変わり果てたデイジーの亡骸が。
ジョンは無言のまましばらくデイジーを抱き抱え、その後、庭に埋めてやることに。
そして血だらけになった部屋を掃除していると、ジョンに奪われた大切なものに対する復讐心が芽生え始める。
一方、車を強奪したヨセフ達はある車修理屋へ。
そこは裏社会に精通した修理屋で、ヨセフは奪った車につける偽の登録番号と証明書が欲しいと申し出る。
と、そこにやってきた修理店の店長のオーレリオはヨセフ達が奪ってきた車を見て、どこでこの車を手に入れてきた?と驚く。
ヨセフが盗んで手に入れたことを知ったオーレリオは、すぐにここから出て行けとヨセフ達を厄介払いする。
俺たちはお前を雇ってるんだぞ?とヨセフが言うと、オーレリオは、お前の父親に雇われているんだ。お前等に雇われてるわけじゃない。とガンを飛ばす。
オーレリオは、車の持ち主は殺したのか?と聞くと、得意げに犬は殺してやったと。
それを来たオーレリオは、ヨセフの顔面に思いっきりパンチを食らわせる。
倒れるヨセフを見て、ヨセフの仲間がオーレリオに拳銃を向けるが、全く動じないオーレリオ。
むしろ、ここで俺を殺すならやってみろ、と自ら拳銃を自分の額に付けるオーレリオ。
周りの従業員達が迫る勢いなのを見た他のヨセフの仲間が、制止し、父親に言いつけてやる!とその場を去って行くヨセフ達。
その後、ジョンは別の車である場所へ向かう。
着いた先は、ヨセフ達が来た修理屋。
中に入ると、オーレリオが出迎え、オーレリオからそこであった事をすべて教えて貰うジョン。
ヨセフはウィゴの息子か?と聞くジョンに、そうだと言うオーレリオ。
ウィゴはニューヨークで活動するマフィアのボス。
ジョンはオーレリオから1台車を貰い、修理屋を出て行く。
その後、ウィゴから電話を受けるオーレリオ。
ウィゴはなぜ息子を殴ったかオーレリオに追究すると、そこでジョンの名が出る。
その名を聞いたウィゴは言葉を失う。
その後、帰宅したヨセフは、父親のウィゴから 自分が何をしたのか分かっていない と腹を殴られ叱られる。
ただ車を盗んだだけだ!と言うヨセフに、車を盗むこと自体を責めてるのでは無く、誰から盗んだのかを責めていると言うウィゴ。


そこでウィゴはジョン・ウィックと言う男を語る。
ジョンは殺し屋を殺すための殺し屋。
たった一本の鉛筆で男3人を殺すところを見たと言うウィゴ。
そしてある日、ジョンはその世界を辞めたいと言い出した。
ヘレンと余生を過ごすために。
もちろん組織はそれを快諾するわけも無く、ジョンに誰も為し得ない到底不可能な任務を与える。
が、ジョンはその任務を完了させた。
その任務の成功が今のウィゴ等 マフィアの基盤を築いたと言う、
取り返しの付かないことをしたと言うウィゴに、俺なら挽回できる!と豪語するヨセフ。
が、お前ごときに何ができる?ジョンはお前をどこまでも追ってくる。と釘を刺すウィゴ。
一方、ジョンは自宅の地下に入り、封印していたかのようにコンクリートで埋められたケースをハンマーで叩き出す。
ケースの中には複数の銃器と、金色のコインが数枚。
と、突然その部屋ある黒電話が鳴る。
ジョンが受話器を取ると、相手はウィゴだった。
無言のジョンに、平和的に解決しよう。と持ちかけるが、何も言わず電話を切るジョン。
電話の後、ウィゴはすぐに部下に仕事を与える。
その夜。
早速ジョンの家にウィゴが送り込んだ部下が武装して乗り込む。
が、突然の襲撃にも軽々と敵をなぎ倒していくジョン。
気がつくと、そこにはウィゴの部下の死体だらけ。
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と、チャイムが。
玄関に向かうと、なにやら赤く光るパトランプ。
ジョンが玄関を開けると、そこには警官のジミーが。
ジミーはジョンに、騒音で近所から苦情が来ていると。
ジミーはしれっと家の中を見ると、そこには無数の死体が横たわっている。
が、ジミーは動じずに、君、復帰したの?と。
どうやらジョンの素性を知っているようで、ジョンも、ある厄介ごとを片付けていると言うと、そのまま素直に去って行く警官のジミー。
その後、ジョンはある場所に電話をかける。
と、すぐに死体を片付ける業者がやってくる。
久方ぶりの再開を喜ぶ死体清掃業者のチャーリー。
チャーリーに金色のコインを複数枚渡す。これが裏社会での通貨。
一方で、ウィゴは次の手を打つことに。
ウィゴが訪れたのはマーカスの家。
ジョンの旧友であるマーカスは暗殺者として凄腕だと。
200万ドルで契約したいと申し出るウィゴに、少し悩み、承諾する。
その頃ジョンは、殺し屋御用達のホテル「コンチネンタル」へ。
ロビーでパーキンスと言う女性の殺し屋と、再開の一言を交わすジョン。
また、従業員も、再び会えて光栄ですと、ジョンの顔の広さが窺える。
その夜。
ジョンはコンチネンタルの地下にあるバーへ。
固く閉ざされた扉の脇にある投入口に金色のコインを入れると、番人がドアを開ける。
そこには裏社会で生きている仕事人が沢山。ロビーで会ったパーキンスの姿も。
ジョンは脇目も振らず、一番奥のテーブルへ。
そこにはウィンストンと言う、裏社会を仕切る男が。
ウィンストンに、ヨセフについて聞きたいと言うが、既にウィンストンはジョンにあったことの全てを知っており、そんなことを話しに来たのか?と。
ここに戻ると、どうなるか分かっているだろう?とあしらわれるジョン。
そして、コンチネンタルのルールについて復習させられるジョン。
コンチネンタルの中での仕事は許されない。
規則を破れば処罰を受けることになる。
気をつけろというウィンストン。
ウィンストンからはなにも得られないと踏んだジョンはバーのカウンターへ。
バーテンダーのアディから5年ぶりね!いつもの飲む?と。
そしてお代は要らないわ。と出てきたブランデーの下には「レッド・サークル」と書かれたメモが。
ジョンが驚き振り返ると奥のテーブルで乾杯のポーズをするウィンストン。
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ジョンはすぐにバーを出てクラブ「レッド・サークル」へ。
そこには沢山の警備を従え、俺は怖くねぇ!とプールで豪遊するヨセフが。
しかし既にジョンの魔の手が迫る。
ヨセフの友人が次々とジョンによって暗殺されていき、じわりじわりとヨセフの元に近づいていくジョン。
ガタイの良い警備も軽々と倒し、ついにヨセフが居る階へ。
が、しかしそこでのもみ合いでヨセフに気付かれてしまうジョン。
一気に銃撃が舞う戦場となるフロア。
裸のまま逃げるヨセフを追うジョン。
を止めようとする警備を華麗な身のこなしで倒していくジョン。
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クラブを出たヨセフは、そこに来たウィゴの部下の車に乗り込み、逃げることに成功。
一方、ジョンはウィゴの部下に腹を撃たれてしまう。
が、なんとかその場を収めて、クラブの外へ。
ヨセフを逃したジョンは一度コンチネンタルへ戻る事に。
血だらけのジョンを見ても動じない従業員に医者を頼むジョン。

部屋に戻り、治療を受ける。
動くことはオススメしないが、仕事が残ってるなら、これを飲めば縫い目が裂けて出血してもしばらくは動けるだろうと、謎の薬品を置いていく医者。
部屋でウイスキーを飲んでベッドに横たわるジョンを、離れたビルから狙撃銃で狙うマーカスの姿が。
照準がジョンに合うと、ジョンの部屋になにやら不審な動きを見つけるマーカス。
ベッドで気付かないジョン。
するとマーカスはジョンのベッドの枕を狙撃。
驚き起き上がるジョン。
と、そこに拳銃でジョンを襲うパーキンスが。
パーキンスともみ合い、取っ組み合うジョン。
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激しい争いの末、なんとかパーキンスを拘束することができたジョン。
そしてパーキンスを脅し、ウィゴが金を隠している場所を聞き出す。
その後、ある教会を訪れるジョン。
そこを襲撃し、ウィゴの金庫を燃やし尽くす。
しばらくしてやってきたウィゴは、その事態に怒り落ち込む。
そしてウィゴが来るのを待っていたかのように姿を現すジョン。
ウィゴの部下と銃撃戦を交わすが、ついに捕らわれてしまうジョン。
お前の息子をよこせ!と言うジョンに、聞く耳を貸さず、部下に後を任せて去って行くウィゴ。
部下によってジョンの首が絞められ、ついにジョンの最後かと思われた瞬間、どこからか狙撃されるウィゴの部下。
ジョンの動きをずっと追っていたマーカスの助太刀だった。
なんとか拘束を解いて、すぐにウィゴを追いかけ、一気に逆転。
お前を逃がす代わりに息子の居場所を教えろというジョンに簡単に居場所を教えるウィゴ。
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そしてある廃墟に身を隠していたヨセフ。
警備もバッチリだったが、ジョンにとっては不十分だった。
すぐに警備体系は崩れ、逃走用にあった車も破壊され、すぐに追い詰められるヨセフ。
最後まで反省の色を見せないヨセフに銃弾を一発浴びせて去って行くジョン。
そして息子の死の報告を聞いたウィゴは放心。
コンチネンタルに戻ったジョンは、部屋でパーキンスに襲われた管理不手際の代償として管理人から車をプレゼントされる。
そしてマーカスと再会し、マーカスのサポートに感謝するジョン。
これで俺も引退だと言うジョン。
と、それを近くに駐めた車の中から睨みつけるように見るパーキンスが。
その後、マーカスが家路につこうとすると、突然複数の男達に捕らえられてしまう。
そしてジョンの元にウィゴから一通の電話が。
電話の先で行われるマーカスの処刑。
その銃声を聞いてすぐに車を飛ばして向かうジョン。
そして雨降る中、ジョンとウィゴの最終決戦が繰り広げられる。
この作品を観るには
感想とか
この世界では殺し屋のジョンが正義
キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックは、スーツにオールバックでビシッと決めたスタイリッシュな風貌から、華麗な立ち回りで次々と敵を仕留めていく様は圧巻。

非道で無秩序な行為が繰り広げられる中、伝説の殺し屋として語られるジョンは裏社会での顔が広く、全て誰かが尻ぬぐいをしてくれる恵まれた存在。
誰しもがジョンとの再会を喜び、もはやジョンがやることには誰も文句は言わず、むしろジョンのやりやすいようにサポートしてあげるよと言わんばかりに、誰しもがジョンに手を貸す。
その相手が、たとえ街に蔓延るマフィアだとしても、ジョンのやることにゃさらにその上のトップがお守りを見る。
ジョンの様なアウトローな存在も、裏社会ではもはやヒーローなのです。
武勇伝
この映画を一言で語ると「武勇伝」。
伝説の殺し屋が如何に凄い人物なのかを2時間弱まざまざと見せつけてくる。

出てくる人物は全員口を揃えて、ジョンはヤバい。ジョンは凄い。
もちろんフタを開けてみれば、5年のブランクを全く感じさせない程に強靱なジョン。
ちょっとやり過ぎなぐらい、あまりに強すぎるので、人によっては冷めてしまうかもしれませんが、それがジョン・ウィックなんです。
トリッキーなピンチの抜け方なんてしません。
真っ向勝負で拳と拳銃で迎え撃ちます。
なぜなら彼はジョン・ウィックだから。
まさにジョン・ウィックのかっこよさをまじまじと感じる作品でした。

とても見やすい映画
自分の幸せを奪われた男の復讐劇。
言うなれば、ただそれだけの映画なんですが、それだけなのにも関わらず、テンポ良くスピーディーな内容に、飽きを感じませんでした。
やることは非道で残虐でも、一部を除いて映像上はそこまでグロテスクでも無かったので、淡々と見れました。
特にセリフも要所のみで語られ、戦闘シーンは動きのみで流れるので、字幕でも非常に見やすかったです。
内容も要点のみに搾られているので、分かりやすく、謎のまま始まり、徐々に秘密が明かされていく手順も、スッと入り込んでくるので、スムーズに理解出来ました。
続編は
既に今秋から撮影に入ると告知されている通り、製作は決定しています。
監督は続投。キアヌ・リーブスもジョン・ウィック役で続投することも発表されています。
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