と、イーサンはレーンの撃つ銃弾を交わすために、穴に落ちるように身を隠すが、落ちた際に足を負傷。
ついにレーンの銃口はイーサンを捕らえる。
果たしてイーサンの運命は。
そしてIMFはどうなってしまうのか。
この作品を観るには
感想とか
トム・クルーズ(52)
他の感想よりも何よりも、まずトム・クルーズが撮影時点で52歳だったことについて。
52歳でこの肉体美と俊敏で豪快なアクションはもう流石としか言い様がありません。
水中シーンでは6分間も息を止めることに挑戦するなど、映画を製作するに当たってのストイックさは、向く矛先が段々と危険な方向へ向いていますが、良いものを作るためにという一心でここまで成し遂げるのはトム・クルーズぐらいでしょう。
舞台は上空1500mへ
ミッション:インポッシブルシリーズではスタントを使わずトム・クルーズ自身が自らの身体でアクションシーン挑むことで毎回話題になっていますが、
前作「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011)」では世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ(全高828m)」の壁をよじ登るというアクションをこなしたトム・クルーズ。
そして今作では、ヨーロッパの軍用輸送機エアバスA400Mの機体にしがみついたまま、上空1500mまで上昇する中、演技を行うという超絶スタントを実行。
合計で8テイクも撮影し、出来上がった映像はスタジオ撮影の合成では出ないであろうトム・クルーズ自身の風圧でどうしようもできない表情など、流石のクオリティに仕上がっていました。
アクションシーンは上空だけじゃない
この映画の予告やCMで代表的にとられている上空1500mで飛行機にしがみつくシーン。
と上映早々、その映像に圧巻され。
後半の盛り上がりで魅せてくれるわけじゃ無いのかー、と思っていたら、それを超えるまではいきませんが、まだまだ沢山のアクションシーンが控えていました。
それら素晴らしいアクションシーンが満載で、テンポも良く、道なき道のカーチェイスや
M:I2を思い出させるかのようなバイクでの暴走シーンへの展開も見応え抜群でした。
これら全てトム・クルーズ自身が運転しているというのも、凄いの一言。
緊迫が興奮を呼ぶ
オペラ座でトム・クルーズの目の前で首相を狙う二人のスナイパー。
首相を助けるためにトム・クルーズはどちらのスナイパーを狙うべきなのか。片方を狙っても、もう片方が首相を狙撃してしまう。
いつ引き金が引かれるのかわからない状況でトム・クルーズの向ける銃口は二人を行ったり来たり。
そんな緊迫の中でトム・クルーズが選んだ選択とは。
その最中も、そのトム・クルーズの選択にも大興奮でした。
敵の親玉との決着が地味
が、それだけ凄いアクションシーンのラストが以外とあっさり。
まぁ、してやったりというか、ざまぁみろ!と言うらしさはありますが、親玉がイーサンと同レベルのやり手だという伏線があったので、親玉を捕らえた後にもうひと悶着あっても良かったかなぁと。
親玉を捕らえるカラクリを作っている際も、準備が間に合いそうに無いシーンがあったので、どこか不備があるかも…そこから親玉逆転か?と思っていたら、不備もなにもない素晴らしい仕事ぶりを見せて頂きました。
確立された信頼する仲間
ミッション:インポッシブルシリーズは回を重ねる度に、チームメンバーが入れ替わってきました。
それもIMFと言う組織の様々な個性が見られて面白かったのですが、今作では特に”友達“と言う点にこだわりを感じました。
同じチームでミッションをこなすのは3度目となるベンジーは、特にイーサンへの友情を強く抱き、IMFのエージェントであることよりも、何より友人であるという理由からイーサンのピンチに助太刀するという熱い友情を見せてくれました。
また、前作で初めてイーサンとミッションをこなしたブラントも、また「友人をみすみす死なせるわけにはいかない」とイーサンへの想いを感じる台詞や行動が多々見受けられ、
シリーズ通して主人公イーサンをサポートする長い付き合いの友人ルーサーは相変わらずのイーサンへの深い信頼感ですが、イーサンとの関係が浅いブラントに、もしイーサンを陥れるような行動を見せたらわかってるな?といったシーンなど。
今作はシリーズを通してイーサンへの信頼感が濃く描かれ、ルーサー、ベンジー、ブラントという、確立された信頼の置ける仲間の存在はこのシリーズを通し、今作で大きく成長したポイントだと思います。
次回作は
パラマウント・ピクチャーズのロブ・ムーアが、6作目の製作にGOサインを出し、トム・クルーズ自身も来年の夏辺りに撮影を開始したいとコメントしていることから、遅かれ早かれ続編は製作されます。
内容は全く触れられていないので分かりませんが、今作でIMF長官の信頼を得たので、IMFの内部に追求する話になるかも知れません。
今までベテランエージェントだったイーサンもIMFという組織に飼われているだけだったので、ここいらでミッションに一切関知してこなかったIMFの素性を暴くという展開も面白いかも知れません。