ビッグゲーム 大統領と少年ハンター とは

(原題:Big Game)
日本公開日:2015年8月15日
アメリカで一番の権力を持つ大統領が、山奥でひとりぼっち。
そこに現れたその地域出身の少年。そんな少年に助けられ、また大統領のその少年の悩みを少しずつ解いていき、次第にお互い協力し、助け合う仲に。
そんな二人の元に、大統領の命を狙うテロリストの魔の手が。
オススメポイント
一人で見る:
友達と見る:
デートで見る:
家族と見る:
お子様と見る:
約90分という短めな作品なので、サッと見ることが出来ます。内容もサッとしているので、インパクトを求める人にはお勧めできません。
サミュエル・L・ジャクソン主演。相方のオスカリ役 オンニ・トンミラは、監督のヤルマリ・ヘランダーの実の甥っ子。
予告編
これより下記にはネタバレが含まれます
※これ以降は筆者の感想と共に作品の内容に深く関係する記述が多く含まれます。またこれは筆者の私見であり、矛盾や間違い等がある場合があります。それら全て含め、予めご了承頂いた上でご覧下さい。
あらすじ(ネタバレ)
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フィンランドの山岳地帯。
その地で暮らす少年オスカリは、13歳の誕生日を目前に控えていた。
オスカリが暮らす集落の一族の間では、一人前の狩人になるために、一人で山へ籠もり、翌日までに何か大きな獲物を捕らえてくると言う儀式がある。
オスカリの父はオスカリと同じ歳にヒグマを捕らえ、現在も最強のハンターとして名を馳せている。
オスカリもその第一歩を踏み出そうとしていた。
出発の儀式を終えたオスカリだが、父親はその不甲斐なさに不安を覚えつつも、オスカリを送り出す。
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一方、はるか上空ではアメリカ大統領専用機エアフォースワンが飛んでいた。
機内では大統領が次の目的地までの間を、側近の護衛であるモリスと共に談笑。
モリスは以前に大統領を守る為に銃弾を受け、その後遺症で、今回の同行を最後に任務から外される予定になっていた。
そんな中、突如エアフォースワンに向けての攻撃を感知。
緊急体勢を取るが、対抗するための装置が全て応答無し。
緊迫感に包まれる中、モリスはただちに大統領を飛行機から逃すために、脱出用ポッドに誘導し、慌てふためく大統領をそのままポッドごと降下させる。
そして何人もの護衛も続いてパラシュートで飛び立つが、前に飛んでいった護衛のパラシュートがどれも開かないことに気付いた一人の護衛が、それをモリスに報告すると、モリスは無言でその護衛を射殺。
モリスは一人、開くパラシュートを付けて降下。
同時に、エアフォースワンにミサイルが追突し、爆発する。
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一方、山奥で一人、一晩過ごす場所を探していたオスカリ。
と、そこに轟音と共にエアフォースワンが墜落してくる。
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なんとか逃げ切ったオスカリの目の前には、大統領が乗っている脱出ポッドが。
オスカリがポッドに近づくと、小窓の曇りに内側から指で数字が。
オスカリはポッドに備え付けられていたテンキーにその数字を入力。
するとポッドの扉が開き、中から大統領が。
何事かと思ったオスカリは身を潜める。
大統領は、扉を開けてくれた何者かに出てきてくれ!と叫ぶが返事が無い。
と、そこに糸電話の片方が。
大統領が恐る恐るそれを耳にすると、どこの星から来た?とオスカルの声が。
大統領が地球だと答え、いくつか会話を交わし、姿を現すオスカリ。
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警戒するオスカリに、自分が大統領だと証明し、大統領はオスカリに助けを借りることに。
二人はその場を離れる。
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一方、アメリカ国防総省ではエアフォースワンの墜落から、脱出ポッドの行方を追い、発信器の元を訪れるが、そこにはポッドは無く、ポッドから外れたであろう発信器のみが。
大統領の行方を捜す手立てを失っていた。
そして現場ではもう一つのグループが動き出していた。
それはモリスと契約を交わしたプロの殺し屋テロリスト。
モリスと合流し、ポッドを発見するも大統領の姿は無く、仕方無く周辺探索することに。
その頃、オスカリと大統領はオスカリは寝床を決めて焚き火を前に二人で話し込む。
大統領の権力や、オスカリが何故山奥に居るのかなど。
[mix1]
翌朝。
この日はオスカリの誕生日。と同時に、試験である儀式の最終日でもある。
そんな二人が山岳地帯を歩いていると、何かの白い箱が。
それは冷蔵庫で、オスカリが中を覗くと、そこには鹿の首と共に、バースディメッセージが。
それはオスカリの父が、オスカリの狩りの力を不安に思い、オスカリに贈った、いわば不正行為。
それを見たオスカリはひどく落ち込む。
その近くで大統領がなにやら不審な影を目撃。
近寄ると、そこにはつい昨日自分を護衛していた側近の遺体が何体も。
パラシュートに細工がなされ、開かないようになっていることに気付く大統領。
すると、そこにモリスとテロリスト達の姿が。
相手に気付かれないように身を隠す大統領は、そこでモリスが裏切り者だと勘づく。
すぐにオスカリの所に向かうが、落ち込んでいるオスカリと、父親の贈り物を見た大統領は全てを察してオスカリを慰める。
と、そこにモリスが。
オスカリが大統領を庇うが、すぐにやられ、大統領も殴り合いの末、冷蔵庫に閉じ込められてしまい、ヘリで輸送されてしまう。
と、オスカリは運ばれる冷蔵庫にギリギリで飛び乗り、
気付いたモリス等テロリスト達からの銃撃を避けつつ、大統領を救出。
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二人は協力し合うことを決めて、冷蔵庫に身を隠し、崖をスベった先は大きな湖。
そこで墜落したエアフォースワンを発見。
と、そこにテロリスト達のヘリの姿が。
二人は湖に潜り、エアフォースワンの中へ。
ここなら安全と踏んだが、そこに大きな穴が開けられ、テロリストが登場。
殴り合いの末、テロリストに勝利するが、外に居るヘリの中のモリスは、尚も攻撃を仕掛けようとする。
助けも来ず、打つ手段も無く、攻撃態勢のヘリにロックオンされた状況。
そこで二人は最後の望みをかけてある行動に出る。
果たして二人の運命は。
さらに裏に潜む黒幕とは。
この作品を観るには
感想とか
凸凹コンビのトンデモアクション
アメリカで一番の権力を持つ大統領。

しかし森で迷子になった大統領には為す術がない。
そんな大統領が頼ったのは、たまたま居合わせたただの見習い狩人の少年。

これほどまでの凸凹のコンビが かつて居ただろうかと思うほど、真逆な境地に居る二人が見せる掛け合いと、少年の持つ悩みを自分の経験や知識から解いていく大統領。

そんな少年に感化され、大統領自らも刺激され、いつしか協力し、お互い助け合うまでの仲に。

キャストはA級。内容はB級
サミュエル・L・ジャクソンを初め、レイ・スティーブンソンやジム・ブロードベント、フェリシティ・ハフマンなど、A級の役者が沢山。
フィンランドの山岳映像は凄く綺麗で、見てるだけで癒やされました。

が、しかし低予算なのか、随所で使われるCGや合成も一昔前のクオリティで、チープさがチラチラ見えていました。
また、アクションのスケールを大きくし過ぎたせいで、肝心の内容と釣り合っておらず、
そのアクションもギャグかと思わせる程のトンデモアクションなので、アクションでのギャグが強く、掛け合いでのギャグ要素が弱いため、余計にバランスが取れておらず、ギャグなのか真面目なのか、どっち付かずな内容にモヤモヤしました。

脚本自体も、もうひと味足りないというか、
大統領が信頼を置く側近が裏切るという良いネタも、大統領が裏切りに気付かないふりをして駆け引きをするとか、側近も裏切りを隠すとか色々出来たのに、そういった駆け引きが全く無いので、この裏切り行為や、他の行動一つ一つにも重みが全く感じられませんでした。
次回作は
今作で、本当の黒幕は国防総省の中に居たと言う、真の解決には至ってないことから、次回作への伏線は描かれていました。
簡単に調べたところ、特に次回作の製作などは予定されていないみたいです。
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