公益暴力団の二崎(おとざき)会と地上げ屋のゴルフコンペで恐喝の相談をしていたところに、コンパニオンの三城紗江子が居合わせ、三城紗江子に恐喝の証言をお願いしていたところ、死亡事故が起きてしまったと。
恐喝事件の証人が亡くなってしまい、この事件は単なる交通事件では無く、口封じの可能性もあるという雨宮。
そして久利生、麻木。雨宮、一ノ瀬の三人で現場検証へ。
現場を見て、この現場での飛び出は回避不能だと判断。
ブレーキ痕もあり、久利生は意図的では無いと推測。
しかし雨宮は、三城紗江子を別の場所で殺害して運んだと推測。
雨宮の意気の入りように不快感を抱く久利生。
そんな雨宮を見て、検事を目指している事務官の麻木は「かっこいい…」と。
そして現場の周辺を探っていると、目の前に大きな扉が。
と、そこに川尻部長から麻木に一枚の画像が送られてくる。
それは事件の2時間前に青山のレストランで行われたパーティで撮られた写真。
そこには昨夜死亡した三城紗江子と、その三城紗江子と会話する外国人が写っていた。
その外国人の名前は分からないが、自分はネウストリア人だと言っていたと言う。
そして現場の久利生が扉の前を調べると、そこはネウストリア公国大使館だった。
大使館と聞いた雨宮と一ノ瀬は諦めようと場を離れようとし、何故?と戸惑う麻木。
無理だと分かっていても強引に入ろうとする久利生を止める3人。
その頃大使館の中では、外務省の欧州局長である松葉圭介が外交中。
その後、本庁に呼ばれた久利生と雨宮。
久利生が大使館に入ろうとしたことについてネウストリア大使館から抗議が来ていたと牛丸次席に、これ以上変なことはするなと釘を刺される。
大使館の敷地は日本の捜査ができない治外法権が適用され、捜査に協力する義務も無ければ事件の犯人だったとしても逮捕は出来ないと。
任意で話聞くぐらいはいいでしょと言う久利生に呆れる牛丸次席は、雨宮に久利生を止めてくれ!と言うが、雨宮は、もう久利生の事務官でも何でも無いから関係無いと。
その後、城西支部で雨宮と一ノ瀬を交えて、あるよマスターのバーへ。
これまで雨宮が何をやってきたかなどの会話で盛り上がる中、空気の読めない川尻部長が二人の関係について聞いて場が凍ったり。
そこで雨宮が別の男性に婚約を申し込まれていることを発表。
驚く周囲に、良かったなと冷静に返す久利生。
ホテルに帰った雨宮は、電話で婚約を申し込んできた弁護士の矢口と会話。
親に紹介したいという矢口に、言葉を詰まらせるも、私も挨拶に伺おうと思っていたと言う雨宮。
そして久利生はバーのマスターに聞いた都内にあるネウストリア料理店へ。
そこで三城紗江子と写る写真の男について聞くが、知らないと。
勝手に麻木が頼んだネウストリア料理の代表であるソーセージを食べる二人。
すると店に居た酔っ払いの外国人が「ネウストリア人はソーセージを1日に7本食べる」と。
その発言に首をかしげる二人。
久利生は店の人にネウストリアで他に有名な物は?と聞くと酔っ払いの外国人が後ろに来て「ペタング」と一言。
翌日。
雨宮は大使館が相手では事件の進展が望めないと見て大阪に戻ることに。
名残惜しむみんなに、あっさりと挨拶をして取調室に入る久利生。
と、去ろうとする雨宮は回れ左で、そのまま久利生が入っていった取調室へ。
部屋に入ると、その部屋の懐かしさに言葉を失い、辺りを見回す雨宮。
何も言わない雨宮に、なに?と聞くと「もう諦めるのか。10年もかけて検事になったのにその程度かよって思ってるんでしょ?」と雨宮。
そんなことは思ってないと言う久利生に、他にも沢山事件をかかえてるんです!と意地を張り、大使館は無理です!と言い残し去って行く雨宮。
その後、ペタングについて調べた久利生と麻木は宇野を巻き込み、ネウストリア料理店へ。
そこで見つけたネウストリア大使館の関係者を誘って、一緒にペタングをすることに。
ペタングはカーリングに似たゲームで、目標の球に投げたボールをいかに近づけられるかというゲームで、近くの公園で戦うも、城西支部チームの惨敗。
試合の後は、ネウストリア料理店で共に飲み交わす。
と、そこで麻木が写真を取り出し、謎のネウストリア人について聞こうとする。
待てと止める久利生に、盛り上がってるときに聞くのが一番!と押し聞くと、写真のネウストリア人は大使館の者で”コールマン”と言う名前だと。
そんなことを聞く麻木と久利生に何者だ?と不信感を持つネウストリア大使館の関係者達。
素性を明かすと、関係者達は顔色を変えて店を出て行く。
追いかけて紳士に謝る麻木と久利生だが、無言で去って行く関係者達。
翌日、久利生が横断歩道前で信号待ちしていると、突然何者かに背中を押される。
車には当たらなかったが、結局背中を押した犯人は分からず。
そして外務省に呼び出された久利生は、松葉に事件の真相を知りたいと訴えるが、松葉は「ネウストリアは私が一番知っている。外交で良い所だからこれ以上ルールを破るな」とお灸を据えられる。
その夜に屋台で麻木と食事をする久利生と麻木。
と、そこに1台のトラックが。
なんだ?と見ている久利生達に突っ込んでくるダンプカー。
咄嗟に麻木を除けて、屋台の店主を助けた拍子にダンプカーにぶつかり倒れる久利生。
その後、病院に駆けつけた雨宮。
ベッドで寝る久利生を案ずる雨宮に、まぁ大丈夫でしょ といつも通りの久利生。
ダンプカーで突っ込むなんてヤクザのやることだと言う雨宮に、二崎会への不信感が募る久利生。
と、そこにゾロゾロやってくる城西支部のメンバー。
雨宮と久利生が病室に二人きりだと、扉の前で聞き耳を立てるみんな。
もう止めた方が良いという雨宮に、「ここで止めたらあの夜起こったことが永遠に分からないまま。検察が諦めるわけにはいかない」
「けどお前の事件じゃ無いし、他にも沢山事件を解決しなきゃ行けないんだろ?」と雨宮には帰れという久利生。
それを部屋の外で聞いた宇野と末次は急にあの写真のレストランに聞き込みに行くと言い出す。
続いて馬場と井戸はある人物を探しに行くことに。
田村と遠藤はダンプカーは個人でも持てるのか調べると、次々と病院を後にする。
次々と久利生の事件に自ら巻き込まれていく城西支部のメンバー。
「絶対ダメだからな!」と言う川尻部長
も、牛丸次席の下へ行き自ら報告。
二崎会は外国人に違法薬物を運ばせている噂があり、大阪のゴルフコンペでその事を聞いた三城紗江子が東京へ行った途端に事故死。事故死の2時間前にはネウストリア公国大使館の関係者と会い、事故現場はネウストリア公国大使館の前。偶然とは思えない。検事が命を狙われたんですよ!と。
それを聞いた牛丸次席は外務省の松葉の元へ。
外交特権のある役員は税関をチェック無しで通れる。ネウストリアの外交官が違法薬物を二崎会に流していた。
三城紗江子を死に追いやったのは二崎会に頼まれたコールマン。逆にコールマンが二崎会の真相を調べようとしていた久利生を襲わせたと考えると全てつじつまが合うという。
外務省の私は何も出来ないと言う松葉に、久利生一人では危険すぎると。
松葉はだったら止めれば良いと言うが、彼は絶対に諦めない男です。と断言する牛丸次席。
その頃、宇野と末次はレストランで、当時行われたレストランは誰でも出入りが自由だったことを知る。
そして馬場と井戸は二崎会の連絡係を追跡。
すると、あるオープンカフェで外国人と密かにバッグを交換しているところを目撃。
近くを見るとテレビカメラが。
そして、田村と遠藤はダンプカーを運転していた運転手と、証拠となるダンプカーも発見。
その後、城西支部では証拠の収集でてんやわんや。
井戸はテレビ会社に映像の貸し出しを頼むが断られてしまう。
と、その生放送番組をいつも録画しているという警備員の小杉のおかげで、バッグ交換の瞬間を捕らえた映像を確保。
そんな中でも末次はいつも通りのひょうきんさで、雨宮に電話。
と、電話の向こうで聞こえる慌ただしさを気にする雨宮。
城西支部では毎日自分の仕事をこなしたあとに、事件の捜査をみんなでしており、この3日間徹夜だという。
電話を終えた雨宮は無言で考え込み、すぐに別の場所へ電話。
相手は、婚約を申し込んできた矢口。
矢口の父は貿易会社の経営をしており、大使館との付き合いもあると。
そして城西支部では事件につての会議が。
するとそこに雨宮が駆けつけ、驚くメンバーに、私も検事なので仲間に入れて下さいと。
快諾する城西支部。
そしてテレビカメラに映った取引映像を見ると、二崎会と取引をした外国人はコールマンでは無い。
そしてもう一つ新たな証拠が。
それは三城紗江子が事故に合う2分前に友人にかけていた電話の録音。
三城紗江子が必死に助けを求める後ろで流れる音楽。
そしてダンプカーの運転手の証言からコールマンとの繋がりが取れ、二崎会と大使館が違法薬物で繋がっていることが分かる。
あとは三城紗江子がネウストリア大使館の中に居たことが証明できれば全てが繋がるが、大使館とコンタクトを取ることは不可能だと、全員意気消沈。
と、雨宮が、明日、ネウストリア大使館でパーティがあり、その招待状を手に入れたと。
翌日、夜にネウストリア大使館のパーティに訪れた久利生と雨宮は、会場でコールマンを発見。
追うが、すぐに見失い、中庭へ。
と、そんな久利生を見つけた松葉は、久利生を追いかけたいが、演説が始まってしまい場を離れられない。
と、中庭で三城紗江子の靴に付いていたであろう装飾を見つける久利生。
するとそこで関係者に見つかり、軟禁されてしまう。
軟禁された二人の前にやってきたのは、オープンカフェで二崎会の連絡係とバッグを交換していた外国人。
通訳を通して二人を問い詰めるが、そこに別の外国人が。
それは久利生が麻木とネウストリア料理店で食事をして居たときに絡んできた酔っ払いの外国人だった。
その人はネウストリア公国大使で、二人を解放しろと、解放される二人。
そして会場へ戻ると既にパーティは終わっており、そこで二人を待っていた松葉。
久利生の胸ぐらを掴み、久利生に罵声を浴びせる。
お前の処分は本庁に正式に対応して貰う、次の仕事でも探しておけという松葉。
と、久利生はそんなことそっちのけで、その場に流れるどこかで聞いた音楽に聞き入る。
翌日、大阪に戻った雨宮は難波支部の木下部長からお叱りを受ける。
「これが君の分の事件だ」と雨宮が担当する事件の書類がどっさりと渡され、反省しながら溜まった書類を見ると、その書類には全て判子が。
みんな大変だったんだぞ。と言う木下部長。
慌ただしく働く難波支部のみんなを見てなんとも言えない雨宮。
その頃、久利生と城西部の皆は再び松葉の元へ。
そこで城西支部が集めた数々の証拠を見せ、最初は疑っていた松葉も証拠が出される度に言葉を失っていく。
そして事件の成り行きを全て飲み込んだ松葉だが、たとえ犯罪者が居ても自分の部下を相手国に引き渡す大使は居ないと断言。
が、久利生は居るかも知れない、と引き下がらない。
松葉に本当はネウストリアの事全く分かってないんじゃないですか?と言う久利生は「ネウストリアの人達が一日に何本ソーセージを食べるか知ってます?」とさらに追い込む。
その質問に答えられない松葉。
その後、ネウストリア公国大使館から城西支部へ電話が。