映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』感想(あらすじ&ネタバレあり)

子どもを庇おうとするホークアイが目を開けると、そこは倒れたバスの影。
隣を見ると、体中を打たれたピエトロの姿が。
ピエトロがギリギリでホークアイと男の子を救ったが、そこで倒れるピエトロ。

そこにキャプテン・アメリカもやってきて、男の子とピエトロをかついで船へ。

ピエトロの死を感じ取ったワンダは混乱し、横たわるウルトロンの残骸に止めを。

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が、しかしそれに気を取られていた隙に他のウルトロンが装置を起動。

突如急落する街に、アイアンマンは困惑。

果たして街の落下を防ぐことは出来るのか。
そしてアベンジャーズの運命はどうなるのか。

この作品を観るには

感想とか

ヒーロー大集合!

3年ぶりのヒーロー集結と言う事で、アメコミヒーロー好きにはたまらない映像になっています。

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前作で培ったチームワークは今作の映画冒頭から見事に見せつけてくれ、圧巻です。

もうどんだけ集まるの!ってぐらい個性の強いキャラクターがひしめき合って、休む暇なしのお祭り騒ぎです。

魅力的な新キャラクター

初登場のキャラクターとして重要なキーを握る双子。

驚異的なスピードで移動でき、そのスピードから放たれる強力な破壊力を持つクイックシルバー

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念力で物を操り、人を操り、精神にまで関与できる力を持つスカーレット・ウィッチ

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ロキの杖の石に秘められた力をスタークとブルースが具現化した全能のウルトロン

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ウルトロンが自らを強化しようとして作り上げた身体にスタークが作った人工知能ジャーヴィスを入れて生まれたヴィジョン

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特に双子に関しては監督のお気に入りと言う事で、とても丁寧に扱われていました。

また、このクイックシルバーを演じたアーロン・テイラー=ジョンソンとスカーレット・ウィッチを演じたエリザベス・オルセンは映画「GODZILLA(2014)」で夫婦共演をしていた為か、非常に息の合ったコンビネーションが見て取れました。

ワンカット乱闘

前作でも評判だったワンカットでそれぞれのヒーローが次々と敵を倒していくシーン

前作でも圧巻の演出だったのですが、今作でもそんなシーンが盛り沢山で、さらに前作を超える素晴らしい激闘が繰り広げられていました。

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まだこんなに魅せるパターンが眠ってたのか!と思うぐらいに、スクリーンいっぱいにヒーロー達が暴れ回り、見事なチームワークと連係プレーで敵を次々倒していく様はもはや快感

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正直、どこを見れば良いの!?ってぐらいに、スクリーンのあちこちで戦いが繰り広げられるので、良い意味で目が疲れます
それぐらい迫力ある映像がてんこ盛りだと言う事です。

ヒーローの苦悩と秘話に迫る

戦いでは強靱な力を発揮するヒーローにも心に秘めた闇がある
今作ではキャプテン・アメリカ、ハルク、ブラック・ウィドウの心の闇が濃く描かれています

戦争が無ければ自分の存在価値も無く、帰る場所すら無いことに悩むキャプテン・アメリカ。

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自分は怪物で、幸せな家庭や自分の子供を持つこともできないと思うハルク。

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そんなハルクを愛してしまったブラック・ウィドウの過去も少しだけ明かされます。

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さらにホークアイには家族が居たと言うヒーローの素性に寄ったほっこりエピソードもあり、そのキャラクターの魅力が増して、より深く理解できました

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前作で露出の多かったアイアンマンやソーに関する深い話はありませんでしたが、良い所は持って行く安定の活躍を見せてくれます。

日本とのコラボ

本作の冒頭でアベンジャーズのメンバーがソーのハンマー「ムジョルニア」を持ち上げようとするシーンで、ジブリアニメ「天空の城ラピュタ(1986)」に出てくるロボット兵のフィギュアが飾られています。

目を凝らしてみるとやっと分かる程度ですが、ウルトロンが初めてアベンジャーズの前に登場する辺りの、この手。

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これだけなんですが、これは監督のジョス・ウェドンが、ジブリ作品の大ファンで、わざわざスタジオジブリに許可を取ってまで実現したというジブリ愛。
エンドロールにもそのことについて記述されていると言う事で、日本人として嬉しい本当にちょっとした小ネタです。

次回作と、これからのアベンジャーズ

今作で、アイアンマン、ハルク、ソー、ホークアイはアベンジャーズを離れました。
この4名はこのままアベンジャーズを卒業と言う事になりそうです。

新たなアベンジャーズとして、キャプテン・アメリカを筆頭に、ブラック・ウィドウヴィジョンローディ大佐ファルコンスカーレット・ウィッチ、の6名が新アベンジャーズとなるようです。

もちろんアベンジャーズという組織を卒業しただけで、続編には相変わらず登場するわけですが、

キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー

巷で「アベンジャーズ2.5」とも呼ばれている「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」は2016年5月6日に全米公開予定ですが、この作品にはキャプテン・アメリカを初め、アイアンマンブラック・ウィドウホークアイファルコンなど、アベンジャーズに登場したヒーローが数多く登場します。
内容はアイアンマンとキャプテン・アメリカが衝突するというストーリーになるようです。

そして今作のエンドロール途中で登場したサノスが宇宙を滅ぼすほどの力を持つ手袋インフィニティ・ガントレットを完成させる為に自らインフィニティ・ストーンを集めるという物語が「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」となると見られており、それまでの流れが以下になります。

今後のマーベル・シネマティック・ユニバース作品

ヒーロー映画の世界観を共有させる目的で作られた通称「マーベル・シネマティック・ユニバース」。
「アイアンマン」を初め、これまでに11作品が作られ、今後もさらに関連作品が出てきます。

アントマン参戦

2015年7月17日全米公開予定の「アントマン」。
これもマーベル・シネマティック・ユニバースに大きく関係してくると明かされています。

スパイダーマン参戦

晴れて、ソニー・ピクチャーズの呪縛から解き放たれた新たなスパイダーマンは、このまま合流という形となり、単独作品に先駆けて「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー(2016年5月6日全米公開予定)」に初登場すると見られています。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー参戦?

既に公開された「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)」では密接な関わりが無かった物の、話の内容的にはきちんとマーベル・シネマティック・ユニバースの世界観を共有しており、今後より密接な物語の繋がりが出てくると予想されます。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2」は2017年5月5日に全米公開予定です。

この他にも数多くのMarvelヒーロー映画が製作され、新たなアベンジャーズへの下積みが始まります
そして

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

前後編の2作に分かれて作られる予定の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は2018年と2019年に公開予定で、現在のアベンジャーズのメンバーから大きく変更されると予想されています。

とりあえず、今作の正当な続編になると思われる「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」は2016年5月6日に全米公開予定ですので注目です。

ところでテーマソングが劇中のどこでも流れなかったのですが、そんな扱いでテーマソングと呼べるのでしょうか。

続編の感想(ネタバレ&あらすじ)

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