なんとか起き上がったジョナはニックとヘイリーだけでも逃そうと、ニックに車に乗れ!と強要。
ジョナの覚悟を目の当たりにしたニックは、運転席へ。
ジョナが改造された拳に全力を注いで車止めを破壊。
次いで武装集団の足止めを。
その間にトラックで逃げるニックとヘイリー。
ジョナの覚悟と最後に涙するヘイリーと、何も出来なかった自分に怒るニック。
それからしばらくトラックを走らせると、目の前にデイモン等が車を駐めて道を封鎖。
そしてトラックのタイヤをパンクさせられ、トラックは横転。
トラックから投げ出されたニックとヘイリー。
そこでヘイリーが捕らえられてしまう。
大勢に銃口を向けられる中、立ち上がったニックはそこでノーマッドの真実を知る。
その事実を知ったニックは走り出し、全速力で封鎖している車をなぎ倒し暴走。
ノーマッドの真実とは。
そしてニックがたどり着いた最果てとは。
この作品を観るには
感想とか
「第9地区」「クロニクル」は凌げたのか
公式で”「第9地区」「クロニクル」を凌ぐ“と言うキャッチコピーを付けている本作。
「第9地区」の様に宇宙規模の物語と、「クロニクル」の様に若者が突然超越した能力を手に入れるという点は合っているものの、この二つの作品を凌げたかというと私的には何とも言えず、比べるのもナンセンスかと思います。
アクション性では「第9地区」「クロニクル」の足下にも及びませんが、映像美やカメラワークのセンスで言えば両作品を凌いでいると言っても過言ではないと思います。
ただ、やはり「第9地区」「クロニクル」のように次々とこの後何が起こるのかと考えるワクワク感で言えば、当作品は少しスローペースであり、もっと何かが潜んでいるかもという期待感も薄かったため、盛り上がりに欠けました。
何かと引き合いに出される「第9地区」「クロニクル」の名前を出したのは宣伝文句としては有りだと思いますが、結果的に当作品の品質を下げてしまっているようで残念でした。
映像で魅せる
撮影監督出身で最新の撮影技術を好むウィリアム・ユーバンク監督。
上にも挙げたように、映像美やカメラワークは一級品です。
当然アクションシーンにも魅せる演出が多く取り入れられているのですが、キャラクターの アクション動作 一つ一つに重点を置きすぎて、スピーディーさに欠け、盛り上がりが損なわれてしまっているようでした。
せっかくの迫力あるアクションシーンもほぼ全てスローモーションなので、焦りや緊迫感が伝わらず、故に落ち着いて見ることができてしまったので、興奮する場面はほとんどありませんでした。
何もかもがミステリー
謎が積み重なり、徐々に解き明かされていくのですが、常に思考をこらして自分なりに背景を想像しなければ、最終的に何が答えだったのか見失う様なミステリーな内容でした。
全てを言わずとも、見ていれば分かるでしょ?と、見ている側を試すような結末になっています。
故に色々回収できていない謎も多かったのですが、これもまたこの映画の面白いところなのかも知れません。
若干の消化不良と途中からオチが想像できてしまった点はあるものの、雰囲気や映像技術で何とかカバー出来ていたかと思います。