映画『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』感想(ネタバレ&あらすじ有り)

作戦は中止。

華麗に逃げるホースメン達だが、ついにウォルターに捕らえられてしまう。

ウォルターのプライベートジェット機に連れ込まれ、隠していたチップも奪われてしまう。
そしてそのチップが本物かどうかを調べると言うウォルターに、ホースメンも偽物だとバレてしまう落胆。

が、そのチップが本物であると言い出すウォルターにホースメンの全員が驚きの表情。

そしてもう用は無いと、チェイスによって空飛ぶジェット機から一人ずつ生身の身体で落とされていくホースメン。

そしてジェット機で祝杯を挙げるウォルターとアーサーだが、突然ジェット機の円陣が停止。

何事かと思っていると、飛んでいるジェット機の窓にホースメン等の姿が。

そしてホースメンのマジックショーのラストが大々的に披露され、ウォルターとアーサーもまんまとマジックショーの見世物として、ホースメンにその悪事を暴かれてしまう。

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そこで盛大な種明かし。

そしていつも通り華麗に逃げるホースメン。

その後、ホースメン等がやってきた場所で、今回の全ての謎と、これまでずっと明かされてこなかった真実が語られる。

この作品を観るには

感想とか

共に敵を欺いているかのよう

今作は前作のようにマジックショーを見ているかの様というよりも、ホースメンと共に作戦を遂行しているような、より内側に近いシーンが多く描かれています。

特に、チップを奪うためにコンピュータールームで敵の目を欺くトランプのパスリレーは、色々とツッコみ所もありましたが、見ていて単純に面白かったです。
意味がある無いでは無く、ただ見ている者を楽しませる演出は流石でした。

それでも最後はホースメンにしてやられ、最終的には、ホースメンもしてやられていますが、これもこの映画のいつものパターンですね。

前作に比べると物語重視

前作に比べて、セルフを長々と話す場面も多く、ちょっと中だるみを感じるシーンもあったのが気になりました。
今作は、過去に関してのエピソードがメインで、そこに裂くシーンが多かったので、前作のように全体を通して単純に見て楽しむというものでは無くなっていたのが少し残念でした。

ただし一度マジックが始まってしまえば、楽しいマジックショーの応酬というのは、この映画の醍醐味で、健在でした。

またもホースメンは盛り上げ役

前作でも感じた所ですが、ホースメンの4人に関する物語が浅すぎて、今作もディラン一人にフォーカスが当たりすぎていて、ホースメン4人がただ会場を盛り上げる役者のポジションになってしたのが残念。
アイと呼ばれる首謀者にただこき使われ、言われるがままに動くだけの4人。

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もうちょっと、ホースメンとしての、それぞれの意思や考えを掘り下げて欲しかった。

悪役ダニエル・ラドクリフ

既に前作の時点で、マイケル・ケインとモーガン・フリーマンの2ショットに感動を覚えましたが、今作ではさらにハリー・ポッターでお馴染みのダニエル・ラドクリフも自身初の悪役として参戦

しれっとした表情で暴言を吐く見事な悪役を演じていました。
もしかしたらヒーローよりも悪役の方が似合ってるかも。。

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次回作・続編は

さて、気になるのは「グランド・イリュージョン3」ですが。

既に製作の準備は進められているようで、監督も今作のジョン・M・チュウが続投するとのこと。

しかも第3弾の製作の決定は、続編である今作が公開される前と言うことで、かなりこの映画に力を入れていることが分かりますね。

気になる内容はまだ分かりませんが、前作であった、マジックを使って警察官を次々と交わしていくのは見ていて楽しく、爽快なので、またあったら嬉しい。

今作では残念ながら降板となってしまったアイラ・フィッシャーも、是非次回作では復帰して、新メンバーのリジー・キャプランと女性二人のコラボイリュージョンも見たいところ。
そして何より、ホースメンのメンバーそれぞれの中身をもっと掘り下げて欲しいですね。

前作の感想(ネタバレ&あらすじ)

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