映画『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』感想(ネタバレ&あらすじ)

海軍協力の元、ヴィクトリアの動向を探るが、これまでに島を出航した船は100隻を超える。

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全くヒントが無い中、途方に暮れる。

と、ナポレオンがふと、ヴィクトリアのパーティに訪れた際に目にした写真の船の名を思い出し、それを調べると、同じ船が出航していた事が分かる。

そしてヴィクトリアが乗っているであろう船へ無線通信。

ちょっとの挑発に無線に応じたヴィクトリア。
これでその船にヴィクトリアが乗っていることも分かり、場所の逆探知も成功。

そして研究所内から逮捕した研究員から核爆弾の詳細について吐かせることに成功。
爆弾には もし核が起動しなかった際の補佐で従来型の爆弾も装備されており、遠隔で核融合をロックすることも出来るという。

それを知ったスパイ側は容赦なくヴィクトリアの船へ、核爆弾のロックコードを載せたミサイルを発射。

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ヴィクトリアの船は呆気なく爆破される。

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これで全て一件落着。

そして任務終了と共に、泊まっていたホテルで上司から電話を受けるイリヤ。
するとヴィクトリアの船と一緒に沈んだとされていたテラー博士の磁気テープがアメリカのスパイの手に渡っていると知らされ、ナポレオンの殺害とテープの奪還を命令される。

そしてホテルを後にする荷造りをしていたナポレオンの部屋に行くと、そこで磁気テープを見つけてしまうイリヤ。
様子のおかしいイリヤに気付くナポレオン。

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果たしてイリヤの選んだ選択は。
その時ナポレオンが取った粋な行動とは。

この作品を観るには

感想とか

ちょっとコミカルでもクールでオシャレなスパイ映画

TVシリーズを見ているかのように60年代を思わせるジョークもかましつつ、はたまた 現代のアクション技術を見せつけるかのようにクールに任務を遂行するオシャレなスパイを描いた本作。

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ジェームズなんちゃらや、イーサンなんちゃらの様なド派手なスパイ映画とは違い、
また、9月に公開された映画「キングスマン(2015)」ほどコミカルでもない、それらの中間に位置するポジション。

まるでダンスを踊っているかの様なカーチェイス

まずこの映画の冒頭で魅了されるであろうカーチェイスのシーン。

2台の車が併走して、クルリクルリと華麗に道路を走っていく様は、まるでダンスを見ているかの様

このシーンは実際に改造された車に役者を乗せて別の車で追いながら撮影。

他にも当初は、アクションシーンのほとんどをCGで処理するという話だったようですが、撮影が始まってみれば、ほとんどのアクションシーンを俳優自らが車やバイクにまたがってアクションするというハードな撮影になったとか。

その体当たり感もメイキング映像を見るとよく分かります。

全てがスマートに格好良く

役者の演技もさることながら、映像にもオシャレ感満載なアングルやカメラワークで観客に見せてきます。

人によっては、ひたすら「どう?カッコいいでしょ?」と見せつけられているようで、寒いと思う方もいるかも知れません。

特に、BGMで「Che Vuole Questa Musica Stasera」が流れる中、弁当を食べつつ相棒のピンチをただ見ているだけのシーンがあるのですが、もはやナルシスト描写の頂点かと思います。

雰囲気作りに失敗?

小物や車などは60年代のものを使っていましたが、私の主観では映像からはあまり60年代の雰囲気が感じられませんでした。

ファッションなども60年代なんですが、全体の雰囲気がそれに見合っておらず、現代の空気が出てしまっていたのが、残念なところ。

それ故に、60年代ではカッコいいとされたであろう一つ一つのジェントルな行動も、現代感がある中で演じられてしまっていたので、少し空回りしてしまっているように見えてしまいました。

あのベッカムの出演やトム・クルーズとの関係

何の情報も入れずに見た人は、恐らく見逃したであろう、あのスター選手の出演

実は本作には、イングランド出身の元サッカー選手、デビッド・ベッカムが出演しています。

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そのシーンは、映画の前半でアーミー・ハマー演じるイリヤが上司から敵の情報を聞く際に、映写機に敵の資料が映し出されるのですが、その映写機を操作している男が、ベッカムです。

デビッド・ベッカムが映画に「デビッド・ベッカム役」以外で出るのはこれが初めてだとということで、ある意味貴重なシーンでもあります。

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そして、同じスパイ映画、「ミッション:インポッシブル」シリーズに出演するトム・クルーズもまた、この映画との繋がりが。

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実は当初、主役の”ナポレオン・ソロ”を演じるのトム・クルーズの予定だったのですが映画「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015)」の撮影と被ってしまい、その後、”ナポレオン・ソロ”役はヘンリー・カビルに変更

ナポレオン・ソロを演じるトム・クルーズも見てみたかったですが、この映画を見終わった後にはナポレオン・ソロと言えばヘンリー・カビルと思わせてくれるぐらい、ヘンリー・カビルの素晴らしい演技を見せて貰えました。

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続編・次回作は?

今のところ、続編に関する大きな情報は無いものの、本編の終わり方が、いかにも次回作があるような終わり方なので、続く話が今後作られてもおかしくはありません。

この作品を観るには

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