そしてスパークは消滅。
丸焦げになったエンチャントレスに、止めを刺そうとするカタナを止め、
ジェーン博士を返せと言うが、もう彼女は居ないと笑うエンチャントレス。
ハーレイ・クイーンが奪った心臓を囮に脅すが、尚も食い下がらないエンチャントレスに、意を決したリック大佐は心臓を握りつぶし、エンチャントレスに止めを刺す。
その後、リック大佐も驚く出来事が。
さらにスーサイド・スクワッド等の前に現れた意外なあの人。
スーサイド・スクワッド等に与えられた余生は。
そして最後に現れるバットマンの宿敵。
この作品を観るには
感想とか
狂悪集団の特殊部隊
DCコミックで悪事を繰り広げてきたヴィラン(悪者)達。
ヒーロー等によって捕らえられた彼らが、無理矢理集められ、命と引き替えに結成させられたまさかのドリームチーム「スーサイド・スクワッド」。
特に有名なハーレイ・クインや、この映画で存在感を輝かせるデッドショット。
その他にも数々の個性的なヴィラン達が、これでVSバットマン何作作れるの?と思うぐらいにウジャウジャ出てきます。
悪者の小物感
が、しかしそれらヴィランを沢山登場させる代わりに、それぞれのキャラクターの紹介に全体の3分の1を使います。
それでも大勢の悪役を紹介するのには、やはり時間が足りず、サラッとした紹介だけだったので、せっかくの魅力的な悪役も小物感が出てしまっていたのが非常に残念。
特にデッドショットとハーレイ・クイーン、エル・ディアブロ以外のヴィランなんて、ただの用心棒みたいな扱いで本当に残念。
短編で、それぞれにスポットを当てたドラマでも作ってくれたら、もっとキャラクターに魅力が出ただろうなと。
スーサイド・スクワッドと言う題材を成すためには、この早い展開が必要だったのかも知れませんが、てんこ盛りにした割りには内容が薄い。そんな印象が残りました。
悪者の”悪”が足りない
本作では悪者の人間味が前面に出すぎていて、非道的な心理があまり見えず、恐ろしさをそれほど感じませんでした。
もちろん、これらの悪役それぞれの人間ドラマも真のストーリーとして楽しむべき所ではありますが、初登場の冒頭数秒で実はこういう人生があったんだよと簡単に紹介された結果、印象が薄れてしまいました。
ただ、悪い印象は薄かったものの、格好良さは全面に出ていたので、戦闘シーンなどの見応えは素晴らしかったです。
しかし結果的に、この映画で悪役を悪役として成長させられなかったのは、大きな損失だと思います。
ジョーカーだけは奇人っぷりを残してくれたのがせめてもの救い。
また、悪者を飲み込むぐらいの政府の闇の深さが出ていたのも悪役が悪く見えなかった大きな要因だと思います。
魅力的な登場人物
特に目を引くのがハーレイ・クイーンの マーゴット・ロビー。
お茶目に敵を殴り倒す様にも可愛らしさがあり、物語の中では一途に愛するジョーカーを失って、ショックを空元気で隠す健気さもあって、愛くるしいキャラクターで描かれていました。
そしてデッドショットを演じたウィル・スミス。
演技は流石でしたが、やはりウィル・スミスが演じるキャラクターは悪者に見えない。
ジャレッド・レト演じるジョーカーも、映画「ダークナイト(2008)」で同じくジョーカーを演じたヒース・レジャーを手本にしている通り、なかなかの狂人っぷりを見せてくれていました。
日本人が演じる日本人のキャラクター
そして日本人として登場しているカタナ役の福原かれん。
この映画でハリウッドデビュー。
本作では全ての登場シーンでの台詞が全て日本語で、日本人としては嬉しく感じてしまう所でもありました。
ただ、少し棒読みと言うか、汚い言葉を言い慣れてない感があったのが気になりました。
今後もDCエクステンデッド・ユニバースに関わっていくのか注目です。
続編は…
マーベルコミックでアイアンマンやキャプテンアメリカが世界観を共有している様に、DCコミックの世界観を共有する“DCエクステンデッド・ユニバース”作品として第3弾となる本作。
第4弾は来年全米公開予定の映画「ワンダー・ウーマン」。
予告編
エンディング後のおまけ
そして本作のエンディング後には、おまけ映像としてバットマンであるブルース・ウェイン(演:ベン・アフレック)が登場。
今作でスーサイド・スクワッドを作り上げ、結果的に失敗してしまったアマンダを助けるのと引き替えに、アマンダはメタヒューマンの情報ファイルをブルースに渡します。
そのファイルにはエンチャントレス、フラッシュ、アクアマンの情報が。
そしてアマンダにスーサイド・スクワッドの解散を勧め、そうしなければ私の仲間達が解散させることになるぞ。と、ここでブルースがチームを実際に作っていることが分かります。
そしてDCコミックヒーロー達が集結する第5弾の「ジャスティス・リーグ(全米2017年公開予定)」に繋がります。
この後にも6作品の製作が予定されており、今後のDCエクステンデッド・ユニバース作品に期待しましょう。