ヘザーとヴィンセントはサイレントヒルを後に。
入れ違うように警察車がサイレントヒルへ。
そして灰にまとわれるサイレントヒル。
でエンディング。おまけ無し
この作品を観るには
感想とか
6年越しの続編
やっと と言うか、製作が決まったと言う噂を聞いてから何年待ったことか。
前作から6年(日本では7年)を経ての公開。
前作の雰囲気と映像美に心打たれて、当時全く普及してなかったブルーレイ版を買ったほどのファンだったので、続編をこれだけ待たせたのだから仕上がりにも期待しちゃいました。
とにかく前作はとても素晴らしい出来でした。
ゲーム版との関連部分
内容的にはゲーム版サイレントヒル3が元になってます。
登場人物として、前作の娘をヘザーに。父親をハリーにとゲーム版サイレントヒル3に合わせて、他にダグラス、ヴィンセント、クローディアも登場します。
あっさりグロ三昧
なんて言うか、凄いあっさりしてます。
全てが淡々と進んでいくので、ハラハラ ドキドキ感が無かったです。
ホラーと言うよりただ単純にグロテスクな描写を沢山見せられただけ。
自分に言わせればホラー要素はほとんど無いです。
サイレントヒルの街自体も前作は街全体を駆け回り、あそこでもない、ここでもない、と走り回っていたのに比べて、本作は目的の場所にワープしたかの用な簡単なシーン割りなので非常にこぢんまりとした街に見えました。
街自体も人を襲うクリーチャーで溢れかえってる様な絶望感も無ければ、不気味な雰囲気も無い。
映画と言うよりアトラクション
3D作品と言うことで要所要所で飛び出しを意識してるシーンも多く、クリーチャーが出てくるシーンでは3D効果を意識しすぎて、映画と言うよりアトラクション感が強かったです。
対象を追わずにスクリーンを見ている観客に対して脅かし向かってくるので、対象への殺意というものが半減。
故にクリーチャーの恐ろしさも弱くなってしまっていました。
CGの作りも結構雑で演出もどこかB級臭が。
おまけなクリーチャー
そんなクリーチャー自体にも恐ろしさが無さすぎでした。
戦わずに
「見つかった!」→「にげろ!」
って走ってクリーチャーを淡々と交わしていくだけな点もなんだかなー。と
すぐに逃げてしまうので、クリーチャーによる恐怖がほとんど感じられませんでした。
要するにサイレントヒルの醍醐味であるクリーチャーが本当に“おまけ”なわけです。
言うなれば「主人公VS教団 とその他愉快なクリーチャー達」って感じです。
特にバブルヘッドナースが大量に居る中、物音立てまくりで逃げるって本質が失われてる気がします。
これじゃあドキドキ感も何も無い。
うさぎのロビーも出てきたと思ったら本当にただのマスコット扱い。
小さいロビーがゴソッとただこっち向くだけの動きしかせず残念。
ロビーと言えばチェーンソーでしょ!と
特にラストのミショナリーっぽいクリーチャーと△が戦うとか、あれ どうなんでしょう。
世界観ぶち壊しどころか設定ガン無視過ぎる気がします。
終盤の盛り上がりをクリーチャー同士の激しい戦いでカバーしようとした最低の考えなのでしょうか。
ごちゃごちゃストーリー
ストーリー構成も残念でした。
前作の続きと、ゲーム版サイレントヒル3の話と色々ごっちゃにして、もうごっちゃごちゃでてんやわんや。
前作の登場人物を無理矢理ゲーム版サイレントヒル3とつなぎ合わせてる時点で嫌な予感MAXでしたが。
アレッサとシャロンの出会いから融合とか、なんじゃそりゃ!でした。
アレッサがいきなり成長するシーンとかマリオがキノコを食べた瞬間を彷彿とさせます(見れば分かると思います)。
その成人アレッサのメイクも不気味さと言うか何かお笑いコントのメイクみたいなもので。
不気味さが全く無い!
何にせよ今作でのアレッサ自身の扱いは凄く雑です。
最後にハリーが俺だけサイレントヒルに残る!とか言い残して去っていた点は次回作に回す伏線だとしても、誰しもが え?なんで? ってなると思います。
全体的にサイレントヒル3の内容を取り入れすぎて映画版としてのサイレントヒルの本質を失ってる上に、それぞれのキャラクターも全然理解できてない製作サイドにガッカリです。
ゲームのキャラクター出しとけばファンが単純に喜ぶとでも思ったのでしょうか。
作り手の愛情の無さ
上にも挙げたように、恐らく製作サイドは前作の映画内容と、ゲーム版サイレントヒル3のあらすじだけを少しかじって作ったんだろうなーと、そう思ってしまうぐらいの完成度でした。
予算が減った問題もあるけど、前作を手がけた クリストフ・ガンズ がいかにサイレントヒルを愛していたのか、本作を見ると改めて実感できます。
今作はサイレントヒル本来の恐ろしさというものが全く捕らえられていませんでした。
キャスト陣には拍手
しかし演じてるキャスト陣は良かったです。
全員演技も上手いし、味も出てました。
ヘザー/アレッサ役が前作のジョデル・フェルランドじゃないのは少し残念だったけど、今作から起用されたアデレイド・クレメンスもそこそこの美人で主人公らしさもあり、良かったです。
キャストに恵まれ、内容に泣いた。そんな映画です。
続編について
第3弾があるなら今までの設定は捨ててリブートして欲しいのが本心。
アメリカでも不発に終わったみたいなので、これ以上の続編は望めないかも知れませんが。
もう色々残念な作品でした。
ただし前作の映画サイレントヒルはとても良い作品でした。
僕も同じような感想でした^^;
脚本の面白さがなく、人物やシーンの背景にある設定が乏しいのでそこから来る恐怖感もなく、ただ化け物やグロテスクなシーンに頼っただけ。
1のあのおぞましいサイレンからやってくる闇の世界の何とも言えない恐怖感とかゼロだったし。
1がどれだけよかったかわかりますね
この映画、すごく面白かったですよ?
三角様が味方したところなんて、大興奮で、発狂してしまいましたよ。
ゲームではあんなに嫌な存在なのに、この映画では味方。こんな興奮を与えてくれる実写映画なんて、他にありませんよー!
それに、主さんは何を求めているんですか?
あなたはたった2時間の中にゲームの内容、それに沿った演出、ストーリー、全部を詰め込めますか?
僕は逆に、この映画をゲーム化してほしいと思うくらいでした。もちろん謎解きもゲームとしての楽しさもぶっこんでほしいですけど!
ゲームファンからしたから
クリーチャー少ねぇ!とかなんやら残念だと思うかもしれませんが、
映画サイレントヒルファンからしたら中々楽しいものだったと思います…
僕は、ゲームも全作やりました。
だけど、映画は映画。
ゲームはゲーム。
そうやって割りきってほしいと思いますよ。
別物ですから
この記事、なんか主さんの性格がよくわかった気がします。
ははは
はははってキモいな
仰るとおり変な先入観を持たずに見ればそれ相応の見応えはあったかも知れません。
しかし雰囲気や場面の見せ方などはやはり前作と比べると見劣りする部分があり、そこは残念でした。
確かに、そっくりそのまま再現するだけじゃ映画化の意味はありません。独自ストーリーもユニークな形で見せていたと思います。
しかしそこにある原作ファンの喜ぶべき要素があまりにも等閑になっており、この感想では苦言を述べさせて頂きました。
ゲームをやってない人に対してサイレントヒルの魅力を伝えるという部分では、雰囲気も何もかもサイレントヒルのそれとは違ったものと感じました。
あなたがこの作品で何かの魅力を感じたのなら、それはサイレントヒルの魅力では無く、リベレーション3Dの魅力ではないでしょうか。
ゲームやってた人からしたら、物足りないかもしれないけど、映画としてのまとめ方は結構良かったと思うよ。
サイレントヒルの雰囲気は伝わるし、ストーリーもゲームレベルで複雑化させず、うまい具合に簡略化されてる。
全部再現するだけじゃ、映画は成り立たないんだよ。ファンの喜ぶ要素を盛り込みつつ、ゲームをやってない人にもその魅力を伝える。
サイレントヒルは、実写化成功作品だ。