映画『るろうに剣心 京都大火編』感想(ネタバレ&あらすじ有り)

そして東京では歌舞伎を見に来ていた、緋村剣心、神谷薫、相楽左之助、明神弥彦 達。

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人斬り抜刀債 をモチーフにした笑いのある演目で、人斬り抜刀斎も過去の人物として扱われる時代を感じさせていた。
演目も終わり、皆で道場に戻ることに。

道場では沢山の練習生が稽古に励んでいた。
するとそこに 高荷恵 が客人を連れてやってきた。

それは警視総監で、明治政府で最も偉いとされる 大久保利通 の元まで足労を申し込むものだった。
政府に関心も信用も持っていない左之助も同行することに。

大久保の部屋にやってきた剣心。
二人は顔見知りであり、早速本題に。

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志々雄が京都で再び暗躍していると。

剣術は剣心と同等だが、剣心のように相手を思いやる心の無い冷たい人間であると。
それは後に「影の人斬り」として呼ばれていた。

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しかし志々雄は剣心が刀を置いた鳥羽伏見の戦いで維新派が勝利した後、同士に裏切られ、身体を切られ、その後周りの死体と共に焼かれてしまった。

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が、志々雄は奇跡的に一命を取り留め、そのまま姿を眩まして京都の裏社会で、維新政府の転覆を目論み、兵を集めていると。

政府も数々の手を打ったが、もはや頼れるのは剣心のみとなり、剣心を呼んだと。
大久保は1週間考えて答えを出してくれと、一旦剣心等を帰すことに。

道場に帰った剣心はそれを薫達に喋るが、皆大反対。

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その後、馬車に乗っていた大久保の元に忍び寄る一人の若者。

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それは志々雄率いる”十本刀”と呼ばれる特攻部隊の一人、 瀬田宗次郎。
宗次郎は俊敏な走りで馬車に飛び移り、大久保の乗る馬車の中へ。
驚き声を挙げようとする大久保の口を塞ぎ、志々雄からの伝言を伝え、大久保の腹に刀を突き刺し、去って行く。

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一方で剣心は大久保の元へ話をしに行くことに。
心配する薫等だが、他のみんなは殺さずの誓いを立てた剣心が話に乗るわけが無いと信じていた。

そして大久保の乗る馬車に忍び寄る複数の大久保に恨みを持つ人等が。
それは馬車に飛びかかるが、その中からは既に死に絶えた大久保の死体が。

その後、その馬車を検視する警察等を取り囲む野次馬の中に剣心が。
大久保の死体を見て動揺する剣心の背後に宗次郎が、一言剣心に声を掛けて姿を消す。

警察にやってきた剣心はそこで、志々雄からこの日を狙って送られてきた大量の警官の死体が。

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死体の側では親族等が泣き叫ぶ。

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その姿を見つめ、過去の自分の過ちと照らし合わせていた。

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道場に帰ってきた剣心は京都に行くことを決めたと告げる。

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薫の制止にも剣心は揺らがず、別れを告げる剣心。

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そして剣心の居なくなった道場では、空元気を見せる薫。勝手に行ってしまった事に怒る左之助。

そんな左之助が村の道を歩いていると不審な男が。
その男は 四乃森蒼紫。
蒼紫は左之助に「緋村抜刀斎を探している」と。

イライラしていた左之助は「俺に勝ったら教えてやると」。

二人はその場で大乱闘。

ボコボコにされる左之助。
止めを刺そうとする蒼紫。
と、そこに恵が。恵の声に手が止まる蒼紫はそのまま去って行く。

その後、京都へ向かう剣心は小田原の川辺で焚き火をしていると、目を離した隙に剣心の刀を盗もうとする少女の姿が。
目が合った瞬間に逃げ去る少女。

村へ逃げ、刀を手に入れたことに喜ぶ少女の側に剣心が。
驚く少女はさらに逃げるが、すぐに剣心に追いつかれてしまう。

そして軽々と刀を奪い返す剣心に殴りかかる少女。
一悶着あり、それが逆刃刀であると告げ、和解。
少女の名は巻町操。
足代が必要で刀を奪おうとしたと。

するとそこに傷だらけの少年が。
少年は「助けて!」と、剣心等を近くの草むらへ誘導。
するとそこに血だらけで倒れる青年の姿が。
青年は志々雄の一味に村が襲われたと告げ息を引き取る青年。

その後、少年の案内でその村へ向かう剣心と操。
村に着くとそこは村として原形をとどめていない荒れ地となっていた。
すると近くの木に吊された2体の死体が。
それを見た少年は「父ちゃん・・・母ちゃん・・・」と泣き崩れる。

突然鐘が鳴り、どこからか志々雄の手下が現れる。

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そして剣心は次々と志々雄の手下を倒していく。

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するとそこに宗次郎が。
宗次郎に連れられて来た場所には志々雄の姿が。

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そこで語られる志々雄の望む新時代の構想に怒りを見せる剣心。

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刀を取れと言う剣心に、志々雄は宗次郎を差し向ける。

そこで剣心と宗次郎との乱闘。

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その末の居合いで刀を折られてしまう剣心。

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そのまま去って行く宗次郎。

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村に戻ると、剣心が倒した志々雄の手下に村人等が詰め寄り、少年に復讐しろと誘惑する。
少年が小刀を振り下ろそうとしたその時、剣心が止めに入り、少年に「死んだ者が喜ぶのは復讐では無く生きた者の幸福だ」と。
「刀で支配する志々雄のようではなく、最後まで家族と弟のことを按じた兄のようになれ」との言葉に泣き崩れる少年。

一方、志々雄は隠れ家で”十本刀”を集結させろ と命令。
集結次第、ついにくみ取りが開始される。

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さらに一方で、道場では左之助が京都へ向かうことに。
その後、薫と弥彦も剣心を追って京都へ向かう。

そして村を去った剣心はついに京都へ。
一緒に着いてきた操に強引に連れられ、葵屋へ。

そこで 翁 と出会い、操に抜刀斎であることをバラされてしまう。

抜刀斎である事を知った翁は剣心に色々な事を明かす。

自らは幕府の隠密御庭番 京都探索方の一味であり、操もその一派であること。
この葵屋も表向きは料亭旅館だが、実は幕府の隠れ家であること。

そして隠密御庭番衆の御頭、四乃森蒼紫は幕府の口封じのために殺されようとする仲間を助けようとしたが、逆に仲間に庇われてしまい、守るべき仲間も、憎むべき幕府も無い中で、その死んでいった仲間への手向けとして”最強”の称号を捧げるために修羅に落ち、幕末最強の男である緋村抜刀斎を倒すことが唯一の生きる目的になったこと。

操は蒼紫のことを特に慕っており、修羅に落ちたことも蒼紫の本来の目的も知らず、その蒼紫が探していた抜刀斎を葵屋に連れてこれたとしか思っていないこと。

剣心は京都に来たのは志々雄と決着を付けるためだと告げ、御庭番衆の情報網を使って、折れた逆刃刀の生みの親、新井赤空を探してくれと。
翁は協力的にすぐに調査を始める。

その後、別の料亭で斉藤と落ち合う剣心。
そこには対志々雄を共にする京都警察の姿も。

一方、志々雄の隠れ家では十本刀の一人、刀狩りの張こと沢下条張が一足早く到着。
剣心が新井赤空を探していることは既に知られており、張もそこへ向かうことに。

そして御庭番衆の協力も有り、新井赤空の居場所が判明するが、剣心の目の前には新井赤空の墓が。
すでに亡くなっていたが、新井赤空の息子である新井青空が居ることを知り、青空の元へ。

早速、新しい刀を打ってもらう事を頼むが、青空はもう包丁などの小刀しか作っておらず、二度と刀は作らないと。
剣心は青空の言葉を聞いて、素直にそこを後にする。

剣心は道中で見つけた風車を見て、青空の赤ん坊に買っていってやろうとする。

一方、青空の家では、突然赤ん坊を抱き上げる刀狩りの張。
張は青空に 新井赤空が最後に打った刀を出せ と詰め寄る。

そこに風車を持った剣心がやってくるが、既にそこに張と赤ん坊の姿は無く、剣心に縋るように助けを求める青空と青空の妻。
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場所は近くの神社。
賽銭箱の横に置かれた泣く赤ん坊。

そこに剣心の姿が。
すぐに張はそれが緋村抜刀斎だと気付き、そこで二人は乱闘。

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鞘のみで戦う剣心だが、刀相手では押されてしまう。

二人が戦う所やってきた青空。
そこで剣心の言葉に感化された青空は、剣心なら父親の刀を正しく使ってくれると信じ、すぐに走り去りある社に奉納された新井赤空の最後の一振りを手に神社へ戻る。

そして張は赤空の作った連刃刀を取り出す。

そこに戻った青空から最後の一降りを渡される。

一方、近くの村に来ていた薫と弥彦は、村人が近くの神社で侍同士が喧嘩しているとの噂を聞きつけ、神社まで来ていた。
そこで剣心と久々の再会を果たすが、剣心は戦いの最中で二人には気付かない。

さらに、これで人斬りへ戻ってしまう事からなかなか刀を抜けずにいた。

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薫が見守る中、剣心はついに刀を抜き、張へ一撃。

倒れる張だったが、弥彦が切り傷がないことに気付く。
赤空の最後の一降りは逆刃刀であった。

張を倒すことが出来たが、精神的にボロボロな剣心。

その後、青空の元へ来た剣心はその刀が 逆刃刀・真打 であることを知らされる。
護身刀を打つ際には2本の刀を作ることが普通。
真打と呼ばれる刀は神に捧げ、残りの仮打ちは人に譲ると言い、剣心が持っていた刀は仮打ちであったと。
青空は改めて剣心にその刀を託す。

葵屋へ戻った剣心。
刀の柄を変えるために、逆刃刀・真打を解体すると、その刀の茎には「我を切り刃鍛えて幾星霜子に恨まれんとも孫の世のため」との文字。
赤空の思いを改めて胸に込める剣心。

そして志々雄の隠れ家では、志々雄の口からついに京都大火の実行が宣言される。

一方、警察では捕らえた張に尋問を。
帳は志々雄とは利害関係があるだけで忠誠心など無いと、京都大火の実行日時を供述。
剣心と斉藤は池田屋事件の再現を目論んでいると睨む。

決行は明日の夜11時50分。

そして葵屋にも志々雄の計画の情報が入り、動きが。
京都は我々の手で守ると翁の号令で戦闘準備。
御庭番衆としての力を見せつける時が来たと。

各地で対志々雄の準備が進められ、ついに決行の日。
薫と弥彦も御庭番衆と共に京都を守ることに。

剣心と斉藤は決行の時を待つ。

そして時間が。

街の向こうからやってくる志々雄の手下共は火を纏い、京都へ攻め込む。

大勢の警官達と志々雄の手下達が乱れ争う中、ついに斉藤と剣心も動き出す。

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紅蓮の炎に包まれる京都の各地で抗争が巻き起こり、薫と弥彦も腕を振るい、駆けつけた左之助も暴れていた。

一方、葵屋に来た翁の目の前に蒼紫の姿が。
抜刀斎を求める蒼紫に目を覚ませと語りかけるが、蒼紫の刃は翁へ向けられる。
葵屋を舞台に翁と蒼紫の戦いが繰り広げられる。

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一方、志々雄の手下と戦う操に蒼紫が帰ってきたことが知らされる。
操は直ぐに葵屋に向かうが、操の目の前には激しい戦いの末にお互いを斬り合う翁と蒼紫の姿。
そして蒼紫の刃がついに翁に決定打を刻む。

倒れる翁を尻目に去って行く蒼紫は「俺はかつての四乃森蒼紫ではない」と放心状態の操とすれ違う。

そして抗争も警察側が優勢に、志々雄勢の勢いも弱まってきたときに、剣心と斉藤が違和感を感じる。

何もかもが簡単すぎる。
そもそも京都を燃やす目的なら志々雄自身がそれを見たいはず。なのに志々雄の姿どころか十本刀の姿すら無い。

そして一つの答えにたどり着く。

京都大火はただの第一段階。
志々雄が歴史をなぞろうとしているのなら、東京を目的としている。と。

一方で、抗戦する薫の元に宗次郎が。
宗次郎は隙を突いて薫を拉致。

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その姿を見た剣心は宗次郎を追いかける。

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