【PS5】純正DualSenseコントローラーに4つ背面ボタンを付けたレビュー(4ボタン版)
使用感
ボタンの感触は「カチッ」
ボタンの感触は4つとも、DualSense照準の「フニャ」っとしたものではなく、「カチッ」とした感触で、押し込み圧はとても軽く、長押しや連打などの反応も特に問題はありませんでした。
フィット感は抜群
2ボタン版でも思ったことですが、形状はDualSenseそのものなので、コントローラーを握った時のフィット感は抜群です。

4つの背面ボタンについて
背面ボタンはこの様に4つに分けられています。

この背面ボタンの位置が丁度 指の力を入れやすい部分に配置されており、表のボタン以上にストレスなく押すことが可能です。
少ないストロークでそれぞれの4つの背面ボタンを行き来できるのはとても良いと感じました。
内側はちょっと押しづらい?ただ押し方を変えれば…
背面ボタンの外側(K1、K2)はコントローラーを握った際に指がストンと落ちる部分に配置されているのに対して、内側(K3、K4)を押す際には少し指を伸ばしている感じがあり、外側(K1、K2)のボタンと比較すると少しだけ押しづらく感じました。

これが「薬指で」となるとさらに押しづらい…。

ただし、背面ボタン内側(K3、K4)は指の第一関節でボタンの角を軽く押し込むことでも反応してくれるので、わざわざ指を伸ばしてボタンの面を押す必要はないかも知れません。

内側(K3、K4)のボタンには比較的使う頻度の少ないボタンを割り当てるのが良いかも知れません。
これは慣れで後になんとも思わなくなる部分だとも思いますが、第一印象としてはこの様に感じました。
背面ボタンの同時押しは難しい

例えば右外(K1)と右内(K3)、左外(K2)と左内(K4)など片側同士の同時押しは少し難しく、K3の側面に触れながらK1も一緒に押し込めば、なんとか同時押しも可能ですが、やはり少し無理がありました。
背面ボタン両左右同士の同時押しは難なく可能なので、この辺りはボタン割り当て場所の設定次第でどうにでもなる部分で、それほどデメリットではありませんが、「片側同士の同時押しが出来たらなぁ」とちょっと惜しいと思った点でした。
ゴムのグリップ力はまぁまぁ
今回はゴムグリップ有りのバージョンを購入してみました。

このグリップですが、手に吸い付くような粘着感のあるゴムでは無く、ザラりとした感触のゴムで、DualSense標準のアナログスティック部分と同じ様なゴムの材質感でした。
グリップ力もゴムの素材というよりも、イボイボでグリップ力を補っているような感触です。
グリップ感は見た目よりも少し心許ないですが、ベタベタするように手に吸い付く物よりは個人的には良いかと思います。
長時間の使用による手汗などで若干感触は変わりますが、個人的にはゴムグリップ無しバージョンでさらりとした感触のラバーコーティングの方が好みでした。
私はグリップ無しのラバーコーティングの方を半年ほど使用していますが今の所 劣化は見られず、こちらのゴムグリップは今後どうなっていくか。もし変化があれば追記します。
PS5 DualSenseの全機能がそのまま使える
この背面ボタンは本体部分は純正のDualSenseそのままなので、PS5の目玉機能である、「パプティックフィードバック」や「アダプティブトリガー」などの機能がそのまま使えます。
サードパーティ(社外)製のコントローラーですと、純正のコントローラーには搭載されている機能が使えないことはよくありますが、この方法であればPS5のソフトに用意されたゲーム体験や演出をそのまま体感することができます。
これは本体が純正だからできることで、かなりのメリットだと思います。
実際にゲームで使用してみて
Horizon Forbidden West

「Horizon Forbidden West」で、「回避」「ダッシュ」「スライディング」「ジャンプ」と、敵と対峙したときに使うボタンを割り当てて30分ほど機械獣の退治をしてみました。
まずは、通常「回避=○」「スライディング=□」「ジャンプ=×」などを操作する場合、「視点操作=右スティック」を同時にこなすことはできず、回避行為の際は一瞬ですが視点操作はできなくなります。
元々それほど視点に気を配らなくても良いゲームなんですが、視点を操作しながらも回避やスライディングができるようになり、周囲の危険を常に注視できるようになったので、敵からの攻撃による回避が凄くやりやすくなりました。
なにより右手の親指のポジションが右スティックに固定されたことにより、回避=○で指を移動させる意識がなくなったことが、意外にも結構な心の余裕に繋がっていることが実感できました。
もちろん慣れは必要で、最初の10分ぐらいは全然上手くいきませんでしたが、5体目の敵を倒す頃には華麗に回避ができるようになりました。
「2ボタン」と「4ボタン」どっちがいい?
個人的には見た目は2ボタン版の方がスッキリシンプルで好みですが、4ボタン版で4つボタンが使えるメリットはでかいと思いました。背面は普段見えない部分ですし、見た目を気にする必要は無いかも知れません。

正直、先に2ボタン版を使用していた時に、背面ボタンの少なさを感じたことは無かったのですが、背面ボタンが増えたことで、ゲームによっては今まで諦めていたり、無理をしていた操作も楽に補うことができるようになったので、ゲームプレイの幅は2ボタンよりも広がったと思います。
背面ボタンは既存のボタンを割り当てて使うものなので、既にあるボタンで補いたいボタンがいくつあるかで決めるのも一つの目安です。
ただ、2ボタン版と4ボタン版の価格差はほとんど無いので、4ボタン版を買っておいて、プレイするゲームに応じて2つのボタンだけを使うなど、背面ボタンの割り当てを必要に応じて変える方法が最適だと思います。
両方の親指をスティックに置きっぱなしでも4ボタン分が同時に使えるのは思ったよりもメリットが大きく、キャラクターを動かしながら、同時に視点も頻繁に操作するゲームでは特に重宝すると思います。
オススメです。
今回使用した製品を購入するには
今回の背面ボタンは下記から購入して取り付けることができます。
今回紹介する背面ボタン改造キットは、数多くのゲームグッズを開発、販売している海外業者eXtremeRateの物を使用します。
PS4にも同じ様な背面ボタン改造キットを日本でも販売しているので、PS4時代にお世話になった方も居るかも知れません。
【購入前に】型番の確認方法 詳細を開く 閉じる
注意して欲しいのは、DualSenseによって、対応する改造キットを選ばなければ取り付けることができない点です。
PS5のコントローラー「DualSense」には現在5種類の基板が存在しており、その基板に合わせた改造キットが販売されています。
基板の型によっては取り付けられないバージョンもあるので注意してください。
DualSenseの基板が BDM-050 | DualSenseの基板が BDM-040 | DualSenseの基板が BDM-030 | DualSenseの基板が BDM-020 | DualSenseの基板が BDM-010 | |
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改造キット BDM-030 & 040 & 050 対応版 | ○ | ○ | ○ | × | × |
改造キット BDM-020 & 010 対応版 | × | × | × | ○ | ○ |
「買った後で取り付けられなかった」などの失敗が無いように、購入の際にはどの型に対応しているかをきちんと確認するように注意をしてください。
製品に同梱されているフレキシブルケーブルと呼ばれるフィルム配線の形が変わってくるので、対応していない場合には物理的に取り付けることができません。
見分け方は以下の通りです。
基板の種類を判別する方法
お持ちDualSenseの基板が何なのかを判別する方法は、
- コントローラーのR2/L2トリガーを押し込んだ際に見えるエッジの形状やバネが見えるかどうか
- 分解して基板に刻印されている型の刻印文字を見る
の方法があります。

「BDM-030」は海外では2022年8月の下旬頃から流通しはじめ、「BDM-020」は海外では2021年の夏頃から流通し始めた様で、それ以前に購入したものであれば「BDM-010」の可能性が高いです。
【BDM-030/BDM-040/BDM-050対応型】
【BDM-010&BDM-020対応型】
【PS5】DualSense ワイヤレスコントローラー
改造は自己責任で
この記事の通りの方法を行って、もしも不具合や故障、トラブルなどに遭った場合も当方は一切責任を負いません。購入や改造、分解を含めて全て自己責任で行って下さい。もしもトラブルなどに遭われた場合には、まずはメーカーへお問い合わせください。
DISCUSSION
現在2ボタン版を使っているのですが、これを4ボタン版に再改造するのは難しいですか?