そして次々とケースを開けていくが、そこには同じように血で染まった子供服と、さらには大量の蛇が。
そして、その後警察に呼ばれるバーチ夫妻とケラー。
そしてロキから、捕らえた容疑者であるテイラーの家から見つかった子供服の写真を一枚一枚見せられ、それがアナとジョイの物なのか確認を取ることに。
そしてその一枚の写真を見て、娘の物だ、、、と涙を見せるケラー。
俺を尾行なんかして時間を無駄にした。あんたのせいだ。とロキに対して静かな怒りをぶつけ去って行くケラー。
そして家では、息子のラルフに対して、家の前に集まるマスコミには何も喋るな。と。
アナは死んだんだろ?と言うラルフに母親のグレイスにもアナの事は話すなと言うケラー。
そんな父親に怒りをぶつけるラルフ。
そして警察ではテイラーの取り調べが進んでいた。
取り調べでは、テイラーにアナとジョイの居場所を書くよう急かされていたが、テイラーが書くのは意味不明な迷路の絵のみ。
痺れを切らしたロキが取調室に入り、テイラーの胸ぐらを掴んで、何を書いている!?と詰め寄ったとき、テイラーがロキの腰から拳銃を抜き取り、他の警官の制止を聞かず、その拳銃をくわえ、発砲。
その後署長からお灸を据えられるロキ。
一方で、ケラーはアレックスから新たに「二人は迷路に居る」と言うキーワードを聞き出し、アレックスの伯母であるホリーの元へ。
ケラーはアレックスが行方不明になってしまったのは私が原因だと、ホリーに諭すと、実はケラーがアレックスを監禁している事など知らないホリーはケラーを家の中に上げて話をすることに。
そこでホリーはケリーに事情を色々と話してくれた。
夫と共に宗教の信仰を広めるため、キャンピングカーで各地を転々としていたと。
そして息子を癌で亡くし、アレックスを養子にしたが、心は救われなかった。
アレックスはある事故で言葉を選ぶようになり、あまり話さなくなった。
そしてケラーはテーブルに置かれた新聞を見て捕らえられた容疑者が自殺したことを知る。
一方でいくつもの難事件を解決してきたロキは、この失敗に激しく後悔し、怒りを自分のデスクにぶつけ、机の上をぐちゃぐちゃに。
そしてふと目にとまった神父の家で見つかったミイラ死体の写真。
よく見るとそのミイラ死体の胸元に奇妙な迷路の様なペンダントが。
何か気付いたように、自殺を図ったテイラーが直前に書いていた迷路と照らし合わせると、そのデザインがほぼ合致。
そして鑑識が証拠を採取しているテイラーの家へ。
そこでロキは、テイラーは何者かのマネをしていると推測するが。しかしそれを証言する人間は自殺してしまった。
一方、バーチ家に朗報が。
行方不明だったジョイが発見された。
すぐに病院に駆けつけるケラーとグレイス。
病室ではフランクリンとナンシーに囲まれベットに横たわるジョイ。
ケラーは意識の回復したジョイに アナはどこに居る? と聞くと、パニックに陥ったように、ケラーと見つめ あそこに居た と一言。
その言葉を聞いてすぐに病院を去って行くケラー。
その姿を見たロキはケラーを追うことに。
ロキは、ずっと怪しんでいたアパートへ。
そこでアレックスを発見。
一方ケラーはホリーの元へ。
理由を付けて部屋に上がると、ケラーは あなたを傷つけたくない と。
するとホリーが取り出したのは拳銃。
ケラーに向けられた銃口。
ケラーは娘に会わせてくれ!と頼むが、それを飲んだら会わせてやると、ペットボトルに入った得体の知れないドリンクをケラーに飲ませる。
意識が朦朧とする中、ホリーの言われるがままに、庭の車をどかし、その下に隠された大きな穴蔵を発見させられるケラー。
そして、アレックスは始めて誘拐した子。
テイラーを誘拐したのは新聞を見るまで忘れていたと。
子供を殺すのは夫が消えてからも私一人でもしていた。
アレックスは子供を殺さない。ただ一緒にドライブがしたかっただけ。
娘はその穴の中に居るかも知れないと、足を打ち抜かれ、真っ暗な穴の中に落とされてしまうケラー。
ケラーは穴の中で、アナがずっと探していた赤い笛を見つける。
その後、ホリーは別の部屋で昏睡させていたアナにある薬品を注射をしようとする。
そして丁度その時ロキはアパートで見つかったアレックスの事を告げにホリーの家に向かう。
しかしホリー家から返事は無く、不審に思ったロキは家の中に入り、アナに注射を差しているホリーを見つける。
ホリーはすぐに振り返りロキに向かって発砲。
銃弾はロキのこめかみをかすめ、出血。
果たしてロキの運命は!?
アナは助かるのか!?
ケラーの運命。そしてホリーは!?
エンドロール後は何もありませんでした。
この作品を観るには
感想とか
Prisoners
この映画のタイトルである Prisoners は日本語訳で 囚人 など囚われている人を意味します。
もちろん冒頭で捕らえられてしまう子供達もそうですが、犯人だと思われ、アパートに拘束されるアレックス。
さらには模倣犯として事件を攪乱するテイラーも、ある者に心を囚われてしまっていたり、もっと言えば主人公のケラー自身も色々な事柄に囚われてしまっています。
タイトルがまさに全てを物語る作品なんだな。と見た後に物語を振り返って改めて感じました。
数々の伏線とミスリード
物語が進むにつれて色々と ここ怪しいな と思えるシーンや発言などが出てきますが、その全てが意味を持っているわけでは無いのか、最後までよく分からない部分も結構多くありました。
そこらは作品のリアリティを上げるためのミスリードなのか、全てスッキリ解決という結末では無いので、ラストもそうですがモヤッとしてしまいました。
ケラーが異常に用心深いという設定も もうちょっと何か付け加えないと、と言うぐらい作中で出てくるし、伏線だと思った部分がそうでなかったり。
多くのミスリードが付け加えられているので、一緒に推理しながら映画を見るのが好きな方はそれなりに楽しめるかも。
少数精鋭のキャスト陣
主役のヒュー・ジャックマン。
毎回ヒュー・ジャックマンの演技をみて思うのが、幸せな表情と、怒りの表情の切り替わりがホント見事。
これほどまでに 幸せ と 怒り の両方の表情が似合うのかと。
そのヒュー・ジャックマンが目を引いていますが、ここはあえて刑事役のジェイク・ギレンホールに注目。
彼を見ていて思ったのが「凄いアヒル口!」ってところ(笑)
日本の女子も脱帽なぐらい終始アヒル口を披露してくれるんですが、そのせいか、冒頭から凄腕刑事感があまり伝わってこず、中盤からやっと、この人はデキる!と理解できたぐらいちょっと貫禄に欠けました。
そしてこの映画のキーキャストであるポール・ダノ。
ヒュー・ジャックマンがインタビューで「やり切れたのはポールのおかげだ」と語った通り、知能が遅れた成人を見事にこなし、演じている。
一見難しそうでない演技に見えるが、情緒不安定さ、何を考えているのか分からない目の動きなど、繊細な演技が目を引きました。
宗教信仰
この物語に出てくる主人公や犯人が信仰するキリスト教の教えや祈祷文など、この映画のベーステーマとして成っていると思われますが、正直私の様に信仰する宗派も無くて理解できるのか、序盤から心配でしたが、結果「そういう人達も居るんだな」と言う解釈で理解できました。
もちろん、キリスト教やフリーメーソンに関する事柄など、少しばかり理解していると、この映画をより深く理解できるのかも知れません。
この映画の伝えたかったこととは
この映画の目的は、子供が連れ去られた時に親としてどう行動を取ることが最善なのかを見極めさせるためのメッセージがあったのだと思う。
自分で怪しい犯人を捕らえて非道ながらも尋問するのか。
それとも警察に任せ、正当なやり方で一つずつ問題を解決していくのか。
どちらにせよ、この映画では自分の身勝手行動により、警察の捜査を攪乱させてしまうこと。
捜査が遅れてしまった原因が自分にあるのにも関わらず、警察のせいにすると言う、子供を奪われた親の盲点を第三者目線で見ることができるので、結局の所警察に任せておこうと言う方向性を見いだしている。
「もし自分ならどうする」
と言う公式のメッセージをどう受け止めるかで、この映画の見方がまた変わってくると思います。