映画『ナイトクローラー』感想(ネタバレ&あらすじあり)

ルーも車を降り、犯人の車の中を様子見。
ルーが、犯人は死んでる!とリックにカメラを持ってくるように指示。

そしてリックが車からカメラを持って、横転する犯人の車の運転席を撮ろうとすると、そこには血だらけでこちらを睨む犯人が。

その犯人の手には銃が。そして数発の銃弾を受けるリック。
その後、犯人は車から這い出て、逃げようとするが、そこにやってきた警察官に射殺される。

その一部始終を影から別のカメラで撮影していたルーは、倒れるリックに近寄り、死に際のリックを撮影。

そして二人の最後の会話。
そこで明かされたリックが死ぬことになった理由。

そしてルーの思想は他の者へと影響を初め、ルーは次のステージへ。

この作品を観るには

感想とか

猟奇的な主人公を見事に演じきったジェイク・ギレンホール

まず目を引くのが、主演のジェイク・ギレンホールのどこか恐ろしい演技
役作りのために、元々スマートな体型からさらに9キロの減量に成功し、見た目からも恐ろしさを追求。

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最初の登場から、こいつ 普通じゃない…と思わせる不気味な言動

そして次第に彼の秘めた思いや積極的な向上心で、ある意味完璧なアンダーグラウンドのジャーナリスト、ナイトクローラーとして成長を遂げる、それまでの過程を演じたジェイク・ギレンホールの独特の雰囲気の作り方に、すぐに作品の内容に引き込まれてしまいました

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見ている側をもマヒさせる

この作品で描かれている報道とナイトクローラーの関係性は正確では無いとの見解があるようですが、それでも”ありそう“という妙な説得力と、猟奇的な登場人物もいかにも”いそう“というリアリティがこの映画の凄いところ。

撮影者の異常なまでの刺激的な映像への執着心や、それを買い取る報道側も、またどこかおかしな感性を持っている、いわゆるサイコパスな人達が大勢出てくるのですが、それら非道的な行いにマヒしている登場人物。

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そしてこの映画を観ている人もまたそれらの言動にマヒしていき、より刺激を求めていく

サイコパスを描いた作品は数多くありますが、視聴者をも巻き込んで気持ちを変化させていくようなどこか不思議な作品になっています。

感想を書いておいて、こんな事を言うのは元も子もないですが、この映画の雰囲気やジェイク・ギレンホールの独特な演技を見て始めて理解出来る作品だと思いました。

この作品を観るには

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