映画『ジュラシック・ワールド』感想(あらすじ&ネタバレあり)

と、そこでオーウェンは決死の覚悟でラプトルに手を差し伸べ、再びラプトルとの関係を修復しようと試みる。
オーウェンは重機を捨て、ラプトルに付けられた発信器を外し、自由だと。

と、そこにインドミナス・レックスが。
インドミナス・レックスがラプトルに語りかけるように鳴くが、ラプトルの目はインドミナス・レックスを見たまま、そして飛びつくラプトル達。

その隙に4人は逃げようとするが、激しい戦いの中、身を隠すのが精一杯。

そこでグレイが、もっと力が必要だと。
それを聞いたクレアは何かを思い出したかのように、二人に待っててと飛び出し、ある檻の前へ。

走り着いた先で無線で管理室に檻を開けて!と指示。

オペレーターは、その檻は…と躊躇するが、一生に一度の事だと言うクレアの言葉に檻の扉を開けるオペレーター。

その檻の中には一体何が。

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果たしてオーウェン達人間の運命は。

この作品を観るには

感想とか

もはやアトラクション

冒頭で「ジュラシックワールドへようこそ」とカメラ目線で台詞があり、その後は登場人物と共にパーク内を巡る

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まるで自分もそのテーマパークに来ているかのような演出に、ワクワクしてしまいます。

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特に3D映像だとさらにのめり込めるので、今作は3Dでの鑑賞がオススメです。
環境があれば4DXもアリかと。

ジュラシック・パークのDNAは健在

「ジュラシック・パーク(1993)」
「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997)」
「ジュラシック・パークIII(2001)」
に続く物語である本作が14年ぶりに製作。

14年の月日が経って、どのように新作が作られるのか、この長い空白はリブート(イチから作り直し)されるという可能性が高い中、そんな不安もなく、前3作の正当な続編として作られていました。
1作目が公開された1993年から22年。物語の中でも22年後が舞台になっています。

そしてジュラシック・パークのお馴染み恐竜と言えばヴェロキラプトル

今作でも重要なキー恐竜として登場し、過去作以上に魅せてくれます。

また、過去の作品を見ているファンを思わずニヤリとさせるような小ネタも随所に仕込まれています。

ジョン・ハモンドの意思を受け継ぐ

第1作でジュラシック・パークを作り上げたジョン・ハモンド
そのジョンの思念である「出資を惜しまない」という精神を、今作でジュラシック・ワールドを作り上げるサイモン・マスラニが引き継いでいます
また、そのジュラシック・パークの生みの親であるジョン・ハモンドの銅像もチラッと一瞬映りますので、注意してみると面白いかも知れません。

管理人の服を受け継ぐ

今作のメインキャラクターであるパーク管理人のオーウェン・グラディが着る服は、第1作目で同じくパーク管理人のロバート・マルドゥーンが着ていたジャケットを着ています。

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懐かしの施設にジープ、暗視ゴーグルまで

第一作目で、印象的だったジュラシック・パークのラウンジ施設が出てきます。
グラント博士等が乗っていたジープや、ティムが使っていた暗視ゴーグルも出てくるなど、画面が映った瞬間に「ああ!あの逃げるときに使った足場だ!」などファンを喜ばせてくれるように忠実に再現され、月日を感じるようにデフォルメがされていました。

また、ジープに付けられた029と言う番号も、「ジュラシック・パーク(1993)」でジョン・ハモンドがパーク内を案内していたときに乗っていたものと同じというこれまたニヤリな演出も。

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ヘンリー・ウー博士

ジュラシック・パークシリーズから唯一、キャストとして今作に登場しているヘンリー・ウー博士。

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ヘンリー・ウー博士が登場する第1作目から22年建っており、階級も上がっていますが、風貌がほとんど変わらず若々しいので、ファンの方なら見た瞬間に分かると思います。

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ミスター・DNA

第1作目で、ジュラシック・パークの恐竜がどの様に作られたのか説明するアニメーションムービーで登場していたキャラクターミスター・DNAも復活。

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冒頭でグレイがDNAと書かれたタッチスクリーンを触った後に出てくるので、ここも注目です。

最後はTレックス

1作目の映画の最後はティラノサウルスが雄叫びを上げて映画が終わります。
当初では最先端技術で描かれたティラノサウルスの雄叫びに驚愕しました。

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そして今作でも最後にティラノサウルスが雄叫びを上げるシーンで終わりますが、CG技術の進歩を見せつけるかのように、よりハイクオリティなティラノサウルスが雄叫びを上げます。
質感や皮膚のテカリなど、最新技術で蘇ったティラノサウルスは鳥肌モノでした。

何より、このテーマソング

やっぱりこのテーマソングを聴くと、おー!きたー!と気持ちが湧きます。

この音楽を聴くだけでワクワクしてしまう、もはや魔法の音楽です。

1作目、2作目、3作目のいいとこ取り

「ジュラシック・パーク(1993)」では恐竜のテーマパークを作り上げ、
「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997)」では大勢の人々が恐竜の恐怖に逃げ惑い、
「ジュラシック・パークIII(2001)」では廃れたパークを彷徨う。

今作では恐竜のテーマパークを作り上げ、逃げた恐竜に逃げ惑う大勢の客と、廃れた施設を巡るという、過去3作品のテーマを全て含んでいるという、ある意味の全部入り。

インドミナス・レックス VS ティラノサウルス・レックス

今作でメインに描かれているインドミナス・レックス

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映画オリジナルで作られた、Tレックスをベースにラプトルやイカなど数十種類の生物のDNAを配合して生成した最強の肉食恐竜
最強という名にふさわしく、今作では島中を暴れ回り、至る所に居る人間や恐竜までも惨殺していくどう猛さを爆発させています。

そんなインドミナス・レックスに対抗するのは、やっぱりこいつでしょ!と言わんばかりに、満を持して出てくる相手は、そうティラノサウルス
インドミナス・レックスとティラノサウルスの一騎打ちはこの映画一番の盛り上がりと迫力満点。

さらにこのティラノサウルスですが、よく見ると、第一作目で出てきたティラノサウルスがラプトルとの戦いで負った傷があり、あの1作目の生き残りだと思わせる、ここもファンがニヤリとする演出があります。

次回作は

既に続編「ジュラシック・ワールド2(仮題)」を2018年6月に公開予定と発表しています。

内容については、沢山の恐竜が人間を追い回すという典型的な展開にはならないと、監督のコリン・トレボロウが語っている通り、恐竜を色々な方面で応用している世界を描くようです。

今作では見事な復活と、過去作品との素晴らしいリンクを魅せてくれたので、次回作では是非、グラント博士かマルコム博士をカムバックさせて欲しい。

この作品を観るには

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