組織に狙われるようになってから危険性が高まったと感じたアデラインは、そこでフレミングと別々に生きていくことを決める。
フレミングも母親と別れることを拒みながらも、アデラインの気持ちを理解し、別々に暮らすことに。
それから何年も経った大晦日のある日。
パーティで一人の男性と出会う。
男の名前はエリス・ジョーンズ。
初めて出会った二人は、一目で何十秒も見つめ合う。
しかしエリスの隣には親しげな美人の女性が。
そしてパーティが終わり、アデラインがエレベーターに乗ろうとすると、そこにエリスが割り込んでくる。
お互いに自己紹介をするが、アデラインはそこで自分の名を”ジェニファー”だと偽る。
エリスは出口まで永遠とアデラインを誘い続けるが、アデラインはエリスが女たらしのように見えて全く相手にしない。
そのことに追究されたエリスは、さっきの女性とはなにも無い!と弁明するも、アデラインはしらんぷりで、エリスの猛アタックにも屈せず、タクシーに乗って去って行く。
そしてアデラインの誕生日の日。
久方ぶりにフレミングと再開。
このとき、もうフレミングはお婆ちゃんの様に年老い、見た目ではすっかりアデラインとは真逆の立場に。
介護はママにしてもらうとまで言い出すフレミング。
そんな中。
アデラインが職場で仕事をして居ると、なんとその職場にエリスが。
驚きを隠せないアデライン。
エリスはアデラインの勤める図書館に本を寄付をしにきたと。
しかしアデラインを見つけたエリスは突然意見を変え、「君がデートをしてくれたら寄付をする」と、姑息な手段を。
最初は全く相手にしなかったが、エリスは諦め、そのまま本を寄付する手続きへ。
と、突然「どこ?」と訪ねるアデライン。
するとエリスは「君が行ったことのない場所だ」と答える。
そして二人の初めてのデートは、何百年も前の難破船の発見現場。
エリスの団体が掘り当て、一般に公開しようとしているという。
エリスは大学での研究で大金を手に入れ、それからは自分の興味のあることに投資をしていると言う。
その後、ご飯に行こうと誘うも、家に犬が居るから…と。連絡先や家を聞こうにも、はぐらかし、帰ってしまうアデライン。
その後、エリスは再びアデラインとのデートの約束を得て、エリスの自宅を訪れる。
エリス渾身のディナー。ホットドックを食べつつ、会話を弾ませる。
そこでエリスの家族のことを知る。
母親は優しく、父親は天文学者で、珍しい彗星を見つけたと。
そして次第に良い雰囲気なっていき、エリスのアデラインに対する熱い気持ちを聞き、一夜を共にする。
そしてアデラインが家に帰る道中で、過去を思い出す。
それはアデラインが当時の彼とのデートの待ち合わせ場所に向かっている最中。ベンチに座る彼を見つけ、よく見ると手元には婚約指輪の箱が。
それを見たアデラインは咄嗟にその場を離れ去ってしまう。
思い出したくない記憶が蘇ったアデラインが自宅へ帰ると、そこには横たわる愛犬が。
一日留守にしたせいなのか寿命なのかはわからないが、愛犬の死に泣き崩れるアデライン。
その夜。
アデラインが家を出ると、家の前に花束を持ったエリスが。
突然のエリスの登場に驚き、動揺するアデライン。
そして何故かエリスに家を知られてしまったことに対して怒りをぶつけ、引っ越すと宣言し、エリスを残して去って行くアデライン。
途方に暮れるエリス。
その後、きになる男性と出会ったことを娘のフレミングに告白すると、
今まで何度も恋を諦めてきた母親に、久々に良い人が!とフレミングは興奮。
しかし上手く行っていないこと、相談すると、今すぐ彼に会いに行って!と背中を押される。
その夜、すぐにアデラインはエリスの元へ。
そしてエリスを連れて、”エリスの行ったことのない場所へ”。
そこはアデラインが用意した特設のドライブシアター。
そして二人は語り合い、和解する。
その後、エリスはアデラインを家族に紹介することに。
そして車で何時間もかけてエリスの実家へ。
そしてエリスの自宅に入る。
エリスの家族は父のウィリアム。母のキャシー。妹のキッキ。
家に息子の彼女が来たと、早速挨拶に玄関に出向く父のウィリアム。
と、ウィリアムがアデラインの顔を見た瞬間に驚きの表情をし、「アデライン…」とボソり。
また、アデラインもウィリアムの顔を見て、あまり表情に出さないようにしたが、動揺した表情を見せる。
昔の友人のアデラインと言う女性にそっくりで取り乱してしまったと言うウィリアム。
アデラインもそれは私の母で6年前に亡くなったと偽り、取り繕う。
ここでもアデラインは自分の名をジェニファーだと偽る。
ここで過去にフラッシュバック。
若かれし頃のウィリアムが自転車で草原を滑走していると、目の前にエンストしてしまった車が。
無理矢理エンジンをかけようとする運転手の女性に、それじゃあエンジンを痛めるよーと注意。
と、女性に話しかけると、その女性に見とれてしまうウィリアム。
その女性こそがアデライン本人。
アデラインもまたウィリアムに見とれ、こういうときはエンジンの押しがけが大事だ。と車を手で押してくれるウィリアム。
そしてウィリムの合図と共にエンジンを回すと、無事エンジンが掛かり、お礼を言いつつ去って行くアデライン。
見送るウィリアムスは、小さくなるまでその車を見つめると、丘の向こうで引き返してくる車。
その後、二人でドライブデート。
その時に初めてお互いに自己紹介をする。アデラインは友達からは”デラ”とあだ名で呼ばれていると言う。
そしてその後、二人は付き合うようになり、愛し合う。
それからしばらく経った後、ウィリアムとのデート。
待ち合わせの場所に向かうと、ウィリアムの手には指輪の箱が。
それを見たアデラインは、咄嗟に引き返してしまい、そのままウィリアムとは出会うことはなかった。
それ以来の再会で、お互い意識し合うアデラインとウィリアム。
ディナーも終わり、翌朝。
気まずそうにする二人。
そこにウィリアムの妻のキャシーが、アデラインという女性とはどういう出会いをしたのかをふと聞く。
そしてキャシー、エリス、アデライン本人の前で、アデラインとの出会いと、自分がいかにアデラインによって支えられたかを。
その夜。
家族全員とアデラインで、ちょっとしたクイズゲームを。
その際に、エリスから聞かされていたウィリアムが発見した彗星に”デラ”という名を付けていたことを知る。
その後、アデラインが少し外の空気を吸いに庭に出ると、そこにウィリアムが。
気まずいアデラインは、咄嗟に、なんで見つけた彗星に母の名前をつけたの?と聞く。
するとウィリアムは、私はアデラインにプロポーズをするつもりだった。しかし失敗した。
その彗星の軌道を計算したが、間違っていた。
それを照らし合わせて自分の失敗として戒めているという。
それを聞いて言葉にならない気持ちになったアデライン。
翌朝。
アデラインが庭に出ると、ウィリアム以外の家族は出掛けてしまったという。
するとアデラインの頭にテントウ虫が。
ウィリアムが取ってあげようとしたときに、ふとアデラインの手を見ると、見覚えのある傷が。
それは若かれしウィリアムがアデラインと森を散策していたときに、アデラインが木の枝で縫うほどのケガをしてしまった。
たまたま持っていた裁縫道具で応急処置をしたウィリアムだからこそ分かるその傷跡。
そのことに追究すると、アデラインは涙ながらに全てを告白。
自分が老いなくなったゲインから何から何まで。
そして突然姿を消したことを詫びるアデラインは、またもそこから逃げようとする。
が、ウィリアムは、どうか息子のエリスの為にも、そして君自身の為にも逃げないでくれ!と引き止める。
しかしその忠告も空しく、アデラインは走っていき、乗ってきた車で逃げ出してしまう。
そして帰ってきたエリスは置き手紙とアデラインが居ないことに慌て、父親のウィリアムに問いただすが、明確な返事は貰えない。