アデライン、100年目の恋 とは

(原題:The Age of Adaline)
日本公開日:2015年月日
奇跡の連続に見舞われた女性が不老の身体になってしまう。彼女は周りが老い亡くなっていく中、ただ一人、誰にもバレないようにひっそりと逃げて生きていたが、ある男性との出会いをキッカケに、彼女は逃げ続けていた人生を変えようとする。
オススメポイント
一人で見る:
友達と見る:
デートで見る:
家族と見る:
お子様と見る:
20代以上の女性にお勧め。 濃厚なキスシーンがありますが、変にイヤらしくないので普通に見れると思います。
主演にはドラマ「ゴシップガール」でセリーナ役を演じたブレイク・ライヴリー。 相手役は最近注目のイケメン俳優マイケル・ユイスマン。 さらに誰もが知るベテラン俳優のハリソン・フォードなど、魅力的な役者がゾロゾロ。 監督はラブストーリーを多く手がけるリー・トランド・クリーガー。
予告編
これより下記にはネタバレが含まれます
※これ以降は筆者の感想と共に作品の内容に深く関係する記述が多く含まれます。またこれは筆者の私見であり、矛盾や間違い等がある場合があります。それら全て含め、予めご了承頂いた上でご覧下さい。
あらすじ(ネタバレ)
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サンフランシスコに住むアデライン・ボウマンは夫との間に娘を授かった。
娘の名前はフレミング。
そんな幸せ絶頂の中、突如、夫が仕事中の不慮の事故で他界。
悲しみに泣き崩れ、しかしアデラインは一人で子供を育て、強く生きていた。
そんなある日。
夜中の視界の悪い大雪の中、アデラインが車を走らせていると、目の前には急カーブが。
気付いた時にはもう遅く、ガードレールを突き破り、崖下の川へ車ごと転落。
突然12月の冷たい真水の中に入れられ、すぐに心肺は停止。
が、そこに奇跡のように雷が直撃。
その衝撃でアデラインの心臓は再び鼓動を初め、死の淵から蘇った。
さらに、それだけではなく、そのショックからアデラインの身体で大きな変化が。
それは身体の老化がピッタリと停止したことだった。
今の科学では考えられない偶然がいくつも重なり合って起こった本当の奇跡。
それから何年も経ち、娘もすっかり大人に。
しかしアデラインの風貌は雷に打たれたあの時と全く変わらず、知人からは不思議に見られ、娘でアルフレミングとは姉妹と間違われるほど。
そんな暮らしを続けていると、当然周りからは不審の目で見られるばかり。
なので、アデラインとフレミングは何度も何度も引っ越しを繰り返し、引っ越しの度に偽名を名乗り、素性を隠して生きていた。
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自分の身体の異常を何度も何度も独自で調べたが、どこにも異常は無いという結果に終わり、原因は分からず終い。
時には警察に職務質問を受けた際に、年齢を偽っていると疑われたり。
そしてアデラインの特異性を嗅ぎ付けた怪しい組織に捕まりそうになったりと、ひたすら逃げる人生を送っていた。
組織に狙われるようになってから危険性が高まったと感じたアデラインは、そこでフレミングと別々に生きていくことを決める。
フレミングも母親と別れることを拒みながらも、アデラインの気持ちを理解し、別々に暮らすことに。

それから何年も経った大晦日のある日。
パーティで一人の男性と出会う。
男の名前はエリス・ジョーンズ。
初めて出会った二人は、一目で何十秒も見つめ合う。

しかしエリスの隣には親しげな美人の女性が。
そしてパーティが終わり、アデラインがエレベーターに乗ろうとすると、そこにエリスが割り込んでくる。
お互いに自己紹介をするが、アデラインはそこで自分の名を”ジェニファー”だと偽る。
エリスは出口まで永遠とアデラインを誘い続けるが、アデラインはエリスが女たらしのように見えて全く相手にしない。
そのことに追究されたエリスは、さっきの女性とはなにも無い!と弁明するも、アデラインはしらんぷりで、エリスの猛アタックにも屈せず、タクシーに乗って去って行く。
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そしてアデラインの誕生日の日。
久方ぶりにフレミングと再開。
このとき、もうフレミングはお婆ちゃんの様に年老い、見た目ではすっかりアデラインとは真逆の立場に。
介護はママにしてもらうとまで言い出すフレミング。
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そんな中。
アデラインが職場で仕事をして居ると、なんとその職場にエリスが。
驚きを隠せないアデライン。
エリスはアデラインの勤める図書館に本を寄付をしにきたと。
しかしアデラインを見つけたエリスは突然意見を変え、「君がデートをしてくれたら寄付をする」と、姑息な手段を。
最初は全く相手にしなかったが、エリスは諦め、そのまま本を寄付する手続きへ。
と、突然「どこ?」と訪ねるアデライン。
するとエリスは「君が行ったことのない場所だ」と答える。
そして二人の初めてのデートは、何百年も前の難破船の発見現場。
エリスの団体が掘り当て、一般に公開しようとしているという。
エリスは大学での研究で大金を手に入れ、それからは自分の興味のあることに投資をしていると言う。
その後、ご飯に行こうと誘うも、家に犬が居るから…と。連絡先や家を聞こうにも、はぐらかし、帰ってしまうアデライン。
その後、エリスは再びアデラインとのデートの約束を得て、エリスの自宅を訪れる。
エリス渾身のディナー。ホットドックを食べつつ、会話を弾ませる。
そこでエリスの家族のことを知る。
母親は優しく、父親は天文学者で、珍しい彗星を見つけたと。
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そして次第に良い雰囲気なっていき、エリスのアデラインに対する熱い気持ちを聞き、一夜を共にする。
そしてアデラインが家に帰る道中で、過去を思い出す。
それはアデラインが当時の彼とのデートの待ち合わせ場所に向かっている最中。ベンチに座る彼を見つけ、よく見ると手元には婚約指輪の箱が。
それを見たアデラインは咄嗟にその場を離れ去ってしまう。
思い出したくない記憶が蘇ったアデラインが自宅へ帰ると、そこには横たわる愛犬が。
一日留守にしたせいなのか寿命なのかはわからないが、愛犬の死に泣き崩れるアデライン。
その夜。
アデラインが家を出ると、家の前に花束を持ったエリスが。
突然のエリスの登場に驚き、動揺するアデライン。
そして何故かエリスに家を知られてしまったことに対して怒りをぶつけ、引っ越すと宣言し、エリスを残して去って行くアデライン。
途方に暮れるエリス。
その後、きになる男性と出会ったことを娘のフレミングに告白すると、
今まで何度も恋を諦めてきた母親に、久々に良い人が!とフレミングは興奮。
しかし上手く行っていないこと、相談すると、今すぐ彼に会いに行って!と背中を押される。
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その夜、すぐにアデラインはエリスの元へ。
そしてエリスを連れて、”エリスの行ったことのない場所へ”。
そこはアデラインが用意した特設のドライブシアター。
そして二人は語り合い、和解する。
その後、エリスはアデラインを家族に紹介することに。
そして車で何時間もかけてエリスの実家へ。
そしてエリスの自宅に入る。
エリスの家族は父のウィリアム。母のキャシー。妹のキッキ。
家に息子の彼女が来たと、早速挨拶に玄関に出向く父のウィリアム。
と、ウィリアムがアデラインの顔を見た瞬間に驚きの表情をし、「アデライン…」とボソり。
また、アデラインもウィリアムの顔を見て、あまり表情に出さないようにしたが、動揺した表情を見せる。
昔の友人のアデラインと言う女性にそっくりで取り乱してしまったと言うウィリアム。
アデラインもそれは私の母で6年前に亡くなったと偽り、取り繕う。
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ここでもアデラインは自分の名をジェニファーだと偽る。
ここで過去にフラッシュバック。
若かれし頃のウィリアムが自転車で草原を滑走していると、目の前にエンストしてしまった車が。
無理矢理エンジンをかけようとする運転手の女性に、それじゃあエンジンを痛めるよーと注意。
と、女性に話しかけると、その女性に見とれてしまうウィリアム。
その女性こそがアデライン本人。
アデラインもまたウィリアムに見とれ、こういうときはエンジンの押しがけが大事だ。と車を手で押してくれるウィリアム。
そしてウィリムの合図と共にエンジンを回すと、無事エンジンが掛かり、お礼を言いつつ去って行くアデライン。
見送るウィリアムスは、小さくなるまでその車を見つめると、丘の向こうで引き返してくる車。
その後、二人でドライブデート。
その時に初めてお互いに自己紹介をする。アデラインは友達からは”デラ”とあだ名で呼ばれていると言う。
そしてその後、二人は付き合うようになり、愛し合う。
それからしばらく経った後、ウィリアムとのデート。
待ち合わせの場所に向かうと、ウィリアムの手には指輪の箱が。
それを見たアデラインは、咄嗟に引き返してしまい、そのままウィリアムとは出会うことはなかった。
それ以来の再会で、お互い意識し合うアデラインとウィリアム。
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ディナーも終わり、翌朝。
気まずそうにする二人。
そこにウィリアムの妻のキャシーが、アデラインという女性とはどういう出会いをしたのかをふと聞く。
そしてキャシー、エリス、アデライン本人の前で、アデラインとの出会いと、自分がいかにアデラインによって支えられたかを。
その夜。
家族全員とアデラインで、ちょっとしたクイズゲームを。
その際に、エリスから聞かされていたウィリアムが発見した彗星に”デラ”という名を付けていたことを知る。
その後、アデラインが少し外の空気を吸いに庭に出ると、そこにウィリアムが。
気まずいアデラインは、咄嗟に、なんで見つけた彗星に母の名前をつけたの?と聞く。
するとウィリアムは、私はアデラインにプロポーズをするつもりだった。しかし失敗した。
その彗星の軌道を計算したが、間違っていた。
それを照らし合わせて自分の失敗として戒めているという。
それを聞いて言葉にならない気持ちになったアデライン。
翌朝。
アデラインが庭に出ると、ウィリアム以外の家族は出掛けてしまったという。
するとアデラインの頭にテントウ虫が。
ウィリアムが取ってあげようとしたときに、ふとアデラインの手を見ると、見覚えのある傷が。
それは若かれしウィリアムがアデラインと森を散策していたときに、アデラインが木の枝で縫うほどのケガをしてしまった。
たまたま持っていた裁縫道具で応急処置をしたウィリアムだからこそ分かるその傷跡。
そのことに追究すると、アデラインは涙ながらに全てを告白。
自分が老いなくなったゲインから何から何まで。
そして突然姿を消したことを詫びるアデラインは、またもそこから逃げようとする。
が、ウィリアムは、どうか息子のエリスの為にも、そして君自身の為にも逃げないでくれ!と引き止める。

しかしその忠告も空しく、アデラインは走っていき、乗ってきた車で逃げ出してしまう。
そして帰ってきたエリスは置き手紙とアデラインが居ないことに慌て、父親のウィリアムに問いただすが、明確な返事は貰えない。
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するとウィリアムからアデラインの事を愛しているか?と質問を受ける。
エリスは迷うことなく、もちろんだと答えると、ウィリアムが自分の車のキーをエリスに託し、エリスはその車に乗ってアデラインを追うことに。
一方、車を飛ばすアデラインは、しばらく走った後、エリスの顔を思い出し、車を路肩に止めて娘のフレミングに電話。
あったことを告白すると、私はもう逃げない。と。
フレミングはそれを聞いて安心。
そして電話を終えたアデラインが車をUターンさせようとすると、そこに走ってきたトラックと衝突。
アデラインの車は路肩脇の崖に落ち、アデラインは車から投げ出される。
その後、事故現場に駆けつけ、血だらけで倒れるアデラインを抱き上げるエリス。
果たしてアデラインの運命は。
そして停まっていたアデラインの時間が動き出す。
この作品を観るには
感想とか
美しくも悲しい運命
老化のない永遠に若いままなでいるのは、果たして本当に幸せなのだろうか。
不老というのはある意味では人間の永遠のテーマとも言えまが、この作品ではその疑問に正面からぶつかった作品だと思います。

この映画を観終わった後に、不老とは何とも悲しく辛いことなんだと感じました。
そしてラストシーンで、老化に対する喜びを感じたのも、この映画独特のもの。
人の幸せの形を特殊な観点から見ることの出来る作品でした。
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