映画『キングスマン』感想(ネタバレ&あらすじあり)
ハリーが机に座り、眼鏡をかけると、ホログラフィックで複数のエージェントが現れ、そのままネット会議。

すぐにアルゼンチンで死んだエージェントを追悼。
そして新たなエージェントをスカウトするように各所へ指令。

会議の後、部屋にキングスマンの新人教育指導教官のマーリンが。
マーリンの報告で、拉致されたアーノルド教授は、その後、大学の講義をするなど普通に職をこなし生活していることが分かる。
そしてこの事件の一件はハリーに託される。
一方、ある坂場で仲間と飲んでいた青年になったエグジー。
エグジーは父親を亡くした後、職にも就かず、母親は気が狂い、赤ん坊でもあるエグジーの弟の面倒もあまり見ず。さらにエグジーは母親の再婚した男 ディーンに罵られながら肩身の狭い生活をしていた。
そんな中、エグジーは坂場で会ったいつも横柄な態度を取られる男から車を盗み街を激走。
パトカーとのカーチェイスの後、道路に居たキツネを避け、衝突。
同乗していた仲間を逃がし、一人で捕まってしまう。
捕らえられたエグジーは、黙秘を貫き、ある場所へ電話を。

それは、ずっとネックレスとして下げていたキングスマンのバッジの裏に書かれた番号。
そして電話に出たオペレーターにエグジーが合い言葉を言うと、なんとすぐに釈放されることに。
そして警察を出たエグジーの目の前にはハリーが。

誰?と言うエグジーに、そのバッジを君に渡した者だと言うハリー。
その後、二人は坂場で話すことに。

ハリーは、エージェントであるエグジーの父親に何度も命を助けられ、またも父親の行動により命を救われたが、代わりに死んでしまったことを悔やむハリー。
そしてエグジーのこれまでの行動を厳しく罵るハリー。
無職で、犯罪も犯し、ドラッグにまで手を出す。
学生時代にはオリンピック候補とも言われた体操の技術も、現れた義理の父親のせいで台無しに。
その後、海兵隊に入った後も、最初は優秀だったが、その後はパッとしなかったのも、母親が精神的におかしくなってしまったせいだと言うエグジー。
全て他人のせいか、と呆れるハリー。
事情も知らずに勝手なこと言うなと言うエグジーだが、そこにエグジーに車を盗まれた男とその仲間がエグジーに突っかかる。
ハリーは丁重に退場を求めるが、聞かずにむしろ酷い言葉を浴びせる。
ハリーはマナーがなってないなと、防弾の傘を使い、敵の攻撃を防ぎつつ、華麗な動きで男達を次々と倒していく。
最後に腕時計から記憶を消す針を出し、店主を眠らせ、エグジーに口外は禁物だと言い去って行くハリー。
その後、家に帰ったエグジーは義理の父親のディーンから車を盗んだことと坂場で暴れた件に関して酷く叱られ、一緒に居た仲間は誰だ!?と罵声を浴びせられる。
必死に止める母親を押し倒し、包丁を取り出し脅すディーン。
と、坂場でエグジーにこっそり付けた小型マイクから、洋服店で一部始終を聞くハリー。
そしてハリーはエグジーの家に響き渡る音でディーンに対し、全ての証拠は押さえてある。この証拠を警察に持ち出すと脅し、エグジーを逃す。
その後、エグジーはハリーに指定された洋服店キングスマンへ。
ただの洋服店だと言うエグジーを連れて、ある部屋へ。
そこでハリーはエグジーに、キングスマンになる機会を与えようと言い出す。
行く当ても未来も特に決まっていなかったエグジーはそれを快諾。
それを聞いたハリーは目の前の鏡に手を触れる。

と、生体認証が作動し、部屋全体が地下へエレベーターのように移動。

そしてエレベーターが着いた先には、移送用のポッドが。

それに乗り込むと、洋服店からはるか遠くにある施設へと猛スピードで移動。
その間にハリーからキングスマンの歴史についてお勉強。
国や政府とは無縁のスパイ組織で、その歴史は深く、これまでいくつもの事件を水面下で解決してきた。
キングスマンのエージェントはスーツを着て、紳士にミッションをこなす。
そして着いた先はキングスマンの本拠地。

本拠地の規模に驚愕するエグジー。
そしてエグジーが案内された部屋には同じ年頃の男女が8人。
そこにやってきたマーリン。

この中から1名がキングスマンのエージェントとして選ばれる。
そのオーディションを行うと。
その先駆けとして、一人にひとつ渡された死体袋に記名をする。
もし逃げ出したり、秘密を暴露した途端にその者は殺され、近親者も同じように始末されると。
一方、ハリーは独自でアーノルド教授の元へ訪問。
少々手荒い対応で、事情を聞き出そうとするが、突如アーノルド教授の首が爆発。
その爆発の際に負傷してしまうハリー。
そして始まったオーディションは過酷で、基本的な筆記試験や射撃試験。
一人に1匹犬が与えられ、パートナーとして面倒を見ると言う変わった試験
の一方で、寝ている間に突如部屋が水没し、脱出する

などのハードな試験で周りが次々と命を落としていく中、何とか試験をパスしていくエグジー。
そして本部に運ばれてきたハリーは意識不明の重体。
それを見たエグジーは言葉を失うが、ハリーのためにも合格しろというマーリンの言葉に気を引き締める。
そんな中、ヴァレンタインが行動を起こす。
自分の理想とする世界を語り、イギリス首相を巧みな話術で引き入れることに成功。
首相はヴァレンタインによって首にチップを埋められ、理想の世界への大きな一歩だと握手を交わす。
そして昏睡状態から目を覚ましたハリーは、ヴァレンタインが大きな動きを見せたことを知る。
それは携帯電話の通話やデータ通信を完全無料にするという革新的なSIMカードを発表。
そしてそのSIMカードは世界中の全員に無料で配布されると言う。
同時に家電量販店ではそのSIMカードを求める人でごった返し。
事前に十分な準備をしていた為、在庫切れもなく、スムーズに多くの人々へ譲渡されていった。
さらにマーリンがアーノルド教授の首が吹っ飛ぶ瞬間の映像を解析。
首元に傷口が有り、そこに埋め込まれた何かが爆発したと推測。
その通信先はなんとヴァレンタインの会社に繋がっていた。
そのしてハリーはヴァレンタインに接触することを決める。
丁度行われるヴァレンタインのホームパーティの招待状を手に入れ、乗り込むハリー。
が、そこには他の誰も居ない。
玄関まで出迎えに来たヴァレンタインは、ハリーの為に他の客には帰って貰ったと言う。
マーリンの偽装工作によって、ハリーは大富豪だと偽っており、ヴァレンタインは情報を見て、二人っきりで食事をすることに。
お互い探り探りの中、何とか円満に食事会は終了。
帰宅するハリーに、付き人のガゼルが追跡をしようとするが、ハリーが飲んだワインの中に追跡用の発信器を入れておいたと。
その間にも試験は繰り返され、9人居た候補はいつの間にかエグジーを含めた3人に。
そして3人に実践ミッションが。
ロンドンで行われるパーティで、ターゲットを巧みに誘い、仲間に引き入れるというもの。
3人は余裕綽々でいざ実践。

上手く行っているように見えたが、突然目の前に見知らぬ男が。
男は、ターゲットを落とすには強力な睡眠薬が簡単で確実だとワインボトルを持って一言。
すると3人はそのまま意識を失う。
エグジーが目を覚ますと、そこは地下鉄のトンネル内。
エグジーは線路に縛り付けられ、目の前には見知らぬ男が。
キングスマンについて執拗に聞く男だが、エグジーは口を割らない。
と、遠くから汽笛の男が。
焦るエグジーに、さらに問い詰める男だが、ついに口を割らず電車に挽かれるエグジー。

と、実際は挽かれておらず、ギリギリでエグジーを線路下に逃がす仕掛けがなされており、電車が過ぎ去るとエグジーの目の前にハリーが。
そしてハリーが秘密を守る試験に合格したことを告げる。
続いて同じ試験を受けた一人はあっさりと秘密を暴露し、そのまま線路に放置され試験は終了。
その後、エグジーはハリーがこれまで成し遂げた仕事について聞き、エグジーはもっと感謝されるべきだと言うが、それがキングスマンだと。
そして洋服店キングスマンへ行き、エグジーのキングスマン用防弾スーツを仕立てることに。
と、1番の試着室に入ろうとすると、先客が居ると。
初めてなのに1番以外はあり得ないというハリーは、1番の客が終わるのを待っている間に3番の試着室へ。
そして壁のフックを動かすと、隠し扉が開き、中にはキングスマン用に設計された大量の武器が。

ハリーが最初に持っていたハリーお気に入りの防弾傘や、ライター型の手榴弾。靴にはかかとをノックすると猛毒が塗られた刃物が飛び出す仕掛けも。
それはどれもスーツに似合うアイテムに偽装されており、ペンに偽装されたそれは、スイッチ一つで無害の薬品を猛毒に変化させることが可能だと。
それら、キングスマンの武器を見終わった後、1番の試着室が開くと、そこから出てきたのはヴァレンタイン。
ハリーに仕掛けた発信器でやってきたヴァレンタインだが、緊迫感の中、なんとかその場をやり過ごし、スーツとハットを買って帰っていくヴァレンタイン。

その後、キングスマン本部で部屋に呼ばれたエグジー。

リーダーのアーサーから、拳銃を手渡され、隣に居る犬を撃てと命令される。
驚き動揺するエグジー。
幾度の試練を共に乗り越えたパートナーを殺せとの命令に、一度は銃口を向けるが、ついに引き金は引けなかったエグジー。
すると隣の部屋から銃声が。
どうやら、同じく試験に残ったもう一人のロキシーはこの試験をクリアしたらしく、アーサーからキングスマンへようこそと迎えられ、エグジーには不合格だ出て行けと告げられる。
そして本部を後にするエグジーは建物の前に止まっていた車に乗り込み、家に帰る。
家に帰ったエグジーはそこで母親と再会。
と、母親の顔に痣が出来ていることに気付くエグジーは、そのまま車に乗ってディーンの元へ。
車からディーンに宣戦布告し、いざ殴り込もうとすると、突然車の窓が閉まり、発進する車。
訳も分からず、エグジーが着いた先はハリーの家。
家に入ったエグジーはハリーからチャンスを逃したなと言われる。
じゃああんたは撃ったのかと言うと、そうだと、入った部屋の壁に飾られた犬の剥製。
自分で殺した犬を剥製にして飾るなんてどうかしてる!と言うエグジーだが、ハリーの犬は寿命で死んだと。
実はあの試験で使われた銃は空包で、エグジーを試す芝居だった。
キングスマンが人を殺すときは人を守るときだけだと、試験で死んだと思われていた候補生達も全員生きいるという。
それで父は命を落としたのかと言うエグジーは、じゃあ父親の剥製もあるのか!?と八つ当たりすると、私がお前の父親にどれだけ恩返しをしてきたのか分からないのか?と逆ギレするハリー。
と、そこにマーリンから通信が。
洋服店でヴァレンタインが買って行ったハットに仕掛けた通信機で、ヴァレンタインがなにやら不審な動きをしていることを突き止めたと言う。
通信終了後、言い過ぎたと謝るエグジーに、ここで見ていろと部屋を出て行くハリー。
そして、アメリカのケンタッキー州の教会に集まった集団は、熱狂的なキリスト教の集団で、その中に紛れるハリーだが、ヴァレンタインの姿が見当たらないと、その場を去ろうとすると、建物の外に居たヴァレンタインがなにやら装置を起動。

すると、そこに居た人々の持っている携帯電話からある音楽が一斉に流れ始める。
と、その音楽を聴いた者達は突然自我を無くし、周りの人々を問答無用で殴りかかる様に豹変。
同じくハリーも人が変わったかのように、淡々と周りの人々を殺していく。

そして教会に居た何十人とも言える人々を惨殺した後、教会を出るとそこにはヴァレンタインの姿が。
そこで自分のしたことに気付き、尚も混乱するハリーに、銃弾を浴びせハリーを殺すヴァレンタイン。
その中継を見ていたエグジーは荒れ叫び、マーリンはまさかと放心。
ハリーの家の中でなんとか心を落ち着かせようとするエグジー。
そこでハリーの言っていたことを思い出し、向かった先は洋服店キングスマン。

奥へ行くとアーサーが一人。
つい先ほどハリーの追悼を終えたところだというアーサー。
隣に座り、追悼の儀式としてブランデーを飲むというキングスマンの伝統を行うというアーサー。
と、ふとエグジーがアーサーの首元を見ると、そこにはアーノルド教授と同じ傷跡が。
顔色一つ変えず、そのままアーサーとの会話を交わすエグジー。
そして2つのグラスに入れられたブランデーを二人で飲み、追悼を終える。
アーサーはハリーの後任にエグジーを考えているが、ある問題が発生したと。
すると、あるペンを取り出すアーサー。
それはハリーが見せてくれた、薬品を猛毒に変化させるペン。
と、ブランデーに薬が入れられていることをすぐに突き止めたエグジーを賞賛するアーサー。
ヴァレンタイン側の人間なんですね?と核心を突く質問をするエグジーに、彼の想像する世界に賛同したと答えるアーサー。
君を招待したいというアーサーだが、俺はハリー側に付くと答えるエグジー。
それを聞いたアーサーはペンのスイッチを作動させる。

と、突然苦しみ出すアーサー。
アーサーがブランデーを注いだ後、会話の最中に目を盗んでブランデーグラスを自分のものと交換していたエグジー。
そして命を落としたアーサーの首元から埋め込まれたチップを回収し、本部へ。
本部に居たマーリンとロキシーにあったことを全て伝える。
混乱するマーリンだが、アーサーの携帯電話からヴァレンタインがもうすぐ大がかりな何かを実行することを知り、仕方無くエグジー、マーリン、ロキシーの3人でミッションをこなすことに。
専用の飛行機の中で作戦を確認。

まずはロキシーは宇宙作業用のロボットスーツを身につけ、大気圏まで浮上し、ヴァレンタインが持つ衛生を破壊。
エグジーとマーリンは直接ヴァレンタインの元へ行き、ヴァレンタインを叩く。
そしてミッション実行。
作戦通りロキシーを気球で大気圏まで送り、エグジーとマーリンはヴァレンタインの元へ。
道中で、キングスマンの身だしなみとして髪型もきっちり、スーツに着替えるエグジー。

一方、ヴァレンタインは特設した会場に、首相を初め、ヴァレンタインの言葉に賛同した著名人や出資者を集めてカウントダウンパーティを。

自身が持っている衛星を使って、配布したSIMカードを使っている全員の携帯電話から、ハリーを狂わせた音楽を流し、自分の手を使わずに人を減らすという野望を目論むヴァレンタイン。
と、そこに到着したエグジーは、マーリンを飛行機に残し、偽装した招待状を使って潜入。
まずは会場のネットワークを手に入れるために、回線の穴を探すエグジー。
と、そこでパソコンを開いている首相を発見。
話しかけると、限られた人しかネットは使えないんだと言う。
それを聞いたエグジーは腕時計を確認する振りをして、腕時計から針を発射させ、首相を眠らせ、すぐさまパソコンにUSBキーを差し込みネットワークに侵入成功。
すぐに飛行機に居るマーリンが回線の接続を確認。
と、そこでエグジーの存在がバレてしまい、エグジーは逃げることに。
ヴァレンタインはカウントダウンを早めて、残り2分。

DISCUSSION