映画『GODZILLA ゴジラ(2014)』感想(ネタバレ&あらすじ有り)

そこにはいくつものムートーの卵が。
フォードは一人残って近くにあった給油車の給油口を破壊。
給油口から漏れた油が火気に引火し、大爆発。爆発と共に卵を破壊することに成功。

ムートー メスは近くに居たフォードに敵意を見せ、襲いかかろうとするが、横から現れたゴジラの放射線熱線がムートー メスを襲う。

そしてフォード等隊員は核爆弾をボートに乗せる。

一方で、ムートー オスと決死の戦いを見せるゴジラはついにムートー オスを倒すが、背後から崩れてきたビルに押しつぶされ、ゴジラ自身も倒れてしまう。

そして核爆弾を載せたボートを襲うムートー メスだが、軍隊の応戦もギリギリ核爆弾に手を付けさせない状態。
それを見たフォードは隙を突いてボートを発進させる。

しかし電磁パルスによってボートは停止。
フォードの目の前にはムートー メスの牙が。
死を覚悟するも、ムートー メスに銃口を向けるフォード。
が、次の瞬間、背後からゴジラが。

ゴジラはムートー メスの口を開き、その中に放射線熱線を惜しげも無く浴びせ、ついにムートー メスも倒す。

そして再び発進するボートに、意気消沈したフォードはボートと共に最後を迎える決心をし、意識が薄れていく。
意識が薄れる目の前で激しい戦いの末に、倒れるゴジラ。

そして意識が朦朧とする中、空を見上げると一つの光が。

Godzilla2014_14

果たしてフォードは。
妻のエル、息子のサムと再会できるのか。

そしてゴジラは死んでしまったのか。

感想とか

ゴジラが帰ってきた

「ゴジラ FINAL WARS(2004)」から10年はゴジラを出さないとの発表を経て 丁度10年の今年、ハリウッドとして帰ってきたゴジラ。

映画が始まって最初に 東宝 のロゴがドーンと出てくるところで鳥肌が立ったのは私だけでは無いと思います。

Godzilla2014_01

筆者である私自身が始めてゴジラを見たのは小学生で、それが第何作目のものだったのかも覚えていませんが、内容や細かい設定もあまり深く覚えてない物の、1998年のハリウッド版GODZILLAには「これはゴジラじゃない」と幼いながらにも思ったのは覚えています。

コレジャナイ!

“恐竜映画”としては 面白かったですけど、ゴジラの設定もなにもなかった。

そして本作のゴジラを見た後に思ったのは「これが新時代のゴジラだ」と、それをゴジラだと受け入れられる内容に、満足感を覚えました。

コレコレ!

日本のゴジラの良さはある意味で失われてしまった部分も多いかと思いますが、本作はその日本のゴジラをできる限りリスペクトし、ハリウッド映画で有りながら、親元である日本を大事に作られてきたのは、見た人なら理解できると思います。

何より、見て楽しいと言うより 日本人が見て嬉しい映画だと思います。

まずはおあずけゴジラ

ゴジラと言えば、中後半までその姿の全貌を出さないってのがお約束。
本作も中盤までその姿を見せず、期待値を上げていよいよの登場で「ゴジラきたー!」と、この興奮こそがゴジラの醍醐味。

本作を手がけた監督であるギャレス・エドワーズも、この演出にこだわりを持っていて、私自身もその演出に興奮をしました。

主役は遅れてやってくる。満を持してとはまさにこの事というぐらいに。

バトルシーンは迫力満点

ゴジラ映画と言えば、ミニチュアのセットに着ぐるみゴジラが暴れるのがいつものパターンですが、フルCGとなるとここまで迫力と躍動感が出るのかと驚きも。
その存在感は今までのゴジラと非にならないほどと言っても過言ではないはず。

Godzilla2014_07

特にゴジラの熱線には「ほらきたああああ!」と思うぐらいに、興奮する演出になっており、それも格好いいのなんの。

戦い方のバリエーションは少ないものの、怪獣と怪獣が戦うってのはやはり興奮する。
この映画の企画が出たときに、ゴジラVS軍隊になると言う情報をチラ見したが、ゴジラの相手にムートーという怪獣を置いたのは完全に正解だと思うぐらいに、良い化学反応が出たと思います。

人が全く歯が立たない、怪獣VS怪獣の周りでワーワーしてる無力感。
これこそ怪獣映画だというものを見せてくれました。

3D感はやや低め

3D映画と言うことですが、IMAXでも思ったより飛び出た感じを感じませんでした。
逆に怪獣が飛び出しを意識したシーンも少ないので変な演出も無かったのは個人的に評価できます。

ただ、せっかくの怪獣映画に、ゴジラでは初の3D技術と言うことで、もう少し3Dでアトラクション感を遊んでも逆に面白かったと思います。

日本へのリスペクト

作中ではかなり多くの場面で”日本”が意識され、外国人特有の固定概念ではない、理解のある日本がありました。

本作は基本概念に”日本”が置かれており、劇中に登場する施設内のアナウンスや表示などでも日本語が使われるなど、多くの場面で”日本”が登場します。

さらに日本の舞台も多く登場し、日本特有の文化も描かれています。
よくある「ハリウッドが日本を描くと変な日本になる」と言う残念な描写もあまり見られず、上手い具合に日本が表現されていました。

日本人エキストラなども多く出演しており、日本人ではないアジア人が日本人を演じると言う半ば強引な配役も見られませんでした。
なので、よりネイティブな日本語を聞くことができます。ただその声が少しミュージカルっぽかったのは笑ってしまった。

ゴジラの発音も ゴ・ズィーラ ではなく、ちゃんと日本語ネイティブの ゴジラ である点も嬉しい。

ハリウッド映画でここまで日本をイメージされるのは珍しいので、少し嬉しい気持ちも感じました。

ラストシーンでも主人公では無く、日本人である渡辺謙さんを持ってくるなど、作品を思って作ってくれたという気持ちを感じました。

続編について

2014年7月26日に行われた「コミコン インターナショナル サンディエゴ2014」にて正式に続編の製作が発表され、
その後、全米公開日が2018年6月8日(現地時間)に決定したと発表されました。

一部では続編は3部作構成だと噂されており、サンディエゴのイベントではラストに ラドン、モスラ、キングギドラ のシルエットも公開され、お馴染みの怪獣達が再びスクリーンに蘇ると期待できます。

本作では芹沢博士の威厳が少し薄れていたので、今回の事件を前線で目撃した人物として次回作では是非とも博士をもう少しだけ活躍させて欲しいと思いました。

まだまだはハリウッドが得意そうなメカゴジラなど、ゴジラには沢山のネタがあるので、是非とも再びファンを喜ばしてくれるような続編に期待したいところです。

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