映画『名探偵コナン 業火の向日葵』感想(あらすじ&ネタバレあり)

外では何とか脱出したキッド、意識を取り戻した蘭、園子、少年探偵団、小五郎、次郎吉、他沢山の仲間達がコナンの死を意識。

果たしてコナンが最後に託した望みは。
何故キッドは「ひまわり」にそこまで執着したのか。
そしてあのお婆さんと「ひまわり」との関係とは。
さらに芦屋の「ひまわり」に隠された1つのラブストーリーが明かされる。

この作品を観るには

感想とか

怪盗キッド様々

今作では終盤までほとんどセリフもなく、いつもとは雰囲気の違う寡黙でいつも以上にミステリアスなキッドでした。

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それにも色々と意味があったのだと最後に語られると、男の私でもやっぱりキッド様ってステキ!と思ってしまう。

飛行機からの滑空のシーンや、敵を華麗に欺く魔術。
なにより寺井の為にという姿勢が痺れました。

ただし、そのキッドらしさが後半まで一切出ず、最終的にいつも通りキッドとコナンは仲良しこよし。
そろそろキッドとコナンの本気の推理合戦が見たいところ。
理想ではコナン&白馬がキッドと真っ向勝負したら鼻血ものです!

そしてキッドと言えば1412
今回もちゃんとその数字が出てきます。こういう細かいところも気にすると楽しい。

そして寺井黄之助も登場。劇場版では初登場ということらしいのですが、今回の話の真に関わってくるキーキャラクターとなります。
個人的には最後に愛しのあの人と一瞬でも顔を合わせてくれたらなぁと思いましたが、寺井は監視モニターであの一瞬を見るだけで十分なのでしょう。

流石の蘭姉ちゃん

大体いつも足手まといか、そこでコナン追いかけなくて良いから!としれっとした顔で危険に飛び込んでいく蘭。
今回も相変わらず「コナン君!?」「新一!新一!」な訳ですが、しかし土壇場で流石の蘭姉ちゃん。
コンクリートを拳で砕いてしまうとは。。。

緊迫するシーンですが、正直 私は笑ってしまいました。

犯行動機が幼稚

結果的に犯人の犯行動機は「ゴッホの絵が好きだから」という。
何て言うか、劇場版で扱う犯行動機ではないぐらい幼稚というか。
この犯行動機でここまで大きな事件って釣り合いがなってない。

コナンが脇役

全体を通して推理も大した物は無く、新犯人にたどり着くのは案外容易で。
最も難解だったのはキッドの予告状ぐらい。

コナン自体も今回は大した推理もしてくれないし活躍もそこそこ。
頭を使ってたのは7人の侍ぐらい。

アクションシーンもど派手ですが、そのメインのほとんどはキッド
コナンは翻弄されて、結果的に溺れてしまいます。

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キッドも終盤まで素性を出さないし、コナンも活躍しない。
一体今作は誰が主役なのか分からないぐらい、メインキャラクターが曇っていました。

安定の棒読み

コナンのゲスト声優=棒読みってのはいつものこと。
声優体験の子供達も今回は多めに可愛らしく棒呼んでらっしゃいました。

そして今作で重要なキャラクターの声を演じることになった榮倉奈々さん。
単体ではそんなに下手とも思えないのですが、プロの声優に囲まれると、やはりその声だけ浮いて聞こえてしまっていました。
女優の演技でも声に強い情を乗せるしゃべり方ではないので、少し弱々しかったかなーと。
まぁ例の某サッカー選手よりは幾分マシでしたが。

次回作は…?

いつもの予告では黒の組織、ジンの声
キール、バーボン、まさかな
と、バーカウンターの映像と共に流れました。

「漆黒の追跡者」以来の黒の組織絡みの話になります。

ついにキールとバーボンの素性がジンにバレてしまうのか。
気になるところですが、結局最終的に上手いことやって、うやむやにしそうではあります。

が、今作はありませんでしたが、前作の「異次元の狙撃手」では原作に先駆けて物語の核心に迫るポイントを突いてきたので、ちょっとばかり原作を揺るがす動きが劇場版であってもいいんじゃないかなーと、このジンのセリフに期待してしまいます。

次回作は2016年4月頃公開!
そして記念すべき20作目です!

次回作の感想

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