映画『アナと雪の女王』感想(ネタバレ&あらすじ有り)

果たしてアナの運命は。
凍り付いてしまった妹のアナを目の前に姉のエルサはどうするのか。

そして追い求めてきた 真実の愛 とは一体何なのか。

エンドロール後は数秒のおまけ映像がありました。

この作品を観るには

感想とか

愛の力・女の力

今作は”愛”を全面に押し出したテーマで、恋愛だけではなく、姉妹愛、家族愛、そして友情なども含め、色々な愛を色々な見せ方で魅せてくれました。

妹を守ろうとする姉の愛。
姉を救おうとする妹の愛。

愛と言っても一括りにそれだけじゃないんだよ、と言うメッセージも込められていて、大人が見ても単純に考えるだけじゃ無い内容に面白みを感じました。

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そして今作では主人公のエルサとアナの二人の女性が活躍するのですが、その過程で男性の力は借りるものの、最後は女の力で勝利を得るという、近年の現代社会における情勢も含んだテーマのように感じ、女だけでも成し遂げられるというメッセージに時代を感じました。

非常に細かいCG演出

これは毎回感心させられるポイントですが、作られたCGは細かな表情や瞳の動き一つ一つが非常に繊細でコミカルで、かつ可愛らしく、その躍動感だけでも見ていて目を奪われます。
アニメーション作品でCG作品となると、多少人形チックな雰囲気が出てしまうものですが、そこは流石のディズニー。見事に輝かしい命が吹き込まれていました。

作中にアナが服のズレを直すシーンがあるのですが、ホント一瞬の動作で、見逃してもストーリー上なんら問題も無く、なんなら よく見てないと見逃すような細かな動作も丁寧に作り込まれていました。

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DVDなどの特典映像で製作過程をのぞき見したくなるほど、本当に細かなキャラクターの演技表現に感動です。

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是非これから始めて、またもう一度この作品を見る方はキャラクターの動きや表情に注目してみると、その細かさに改めて関心すると思います。

おとぎのディズニー

全体を通して、ディズニー映画の中では結構 現実 寄りな物語の世界。
しかしその中でも、”魔法”であったり、”動く雪だるま”であったり、”氷のお城”であったり、と 色々なおとぎの世界が展開されています。

そしてその物語の中に広がるディズニーらしさ。
歌や踊りと言った演出や、ちょっとコミカルでクスッと笑える場面。

CG技術の無かった時代にセル画で描かれたディズニー作品の雰囲気を、全くフィールドの違うCGアニメーションの世界でも、一瞬で見て感じるディズニーらしさが見事に表現されていました。

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ただのCGアニメーションでは無く、ディズニーという位置づけで表現されたキャラクターや世界観はとても美しかったです。

大人でも楽しめる内容

大体のディズニー映画は大人でも楽しめたり、感動できるものだったりしますが、この作品も安心して大人も楽しめる内容だと感じました。

実際に姉妹が居る方なら尚更。
大人になって改めて分かる、姉の気持ち、妹の気持ち。
姉に遊んで貰いたくても遊んでもらえない寂しさ。美味しいところは妹に行く。など、大人だからこそ感じ、そこに心を打たれる内容が盛り込まれています。

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つまり近年の日本アニメには見て取れなくなってきた「”子供向け”と言うテーマの上で、”大人でも楽しめる”アニメ」と言うものが、この映画にはあるように感じました。

ただし、大人目線で細かいところを突き詰めれば、おかしいと思う点もいくつか見えてきてしまうかも知れませんが、それはナンセンスだと私は思います。
少し童心に還った気持ちで見る。
ディズニーランドに遊びに行ったときと同じ目線で見たら より楽しめると思います。

各国の声優による歌のクオリティ

日本のみならず、世界中で公開されているこの映画。
この作品のキャラクターの声は各国それぞれの声優が行っています。
日本では、エルサが女優の 松たか子 さん。アナが歌手の 神田沙也加 さんが声を当てています。

その中でも、劇中で流れる楽曲「Let It Go」も各国の声優たちが歌っているのですが、それぞれがエルサの雰囲気を壊さず、見事な美声で歌い上げています。

自国のみならず、各国の声優による歌い上げまでも きちんと仕上げてきている所に 作品に込める想いと力が窺えます。

あの塔の上の少女の姿も

近年のディズニー映画ではよく見かけるカメオ出演。
今作では2010年に公開された「塔の上のラプンツェル」から髪を切ったラプンツェルとフリン(ユージーン)が、即位式の前にチラっとカメオ出演しています。

本当に一瞬の出番で、この動画の10秒辺りでも確認出来ますが、まだ見つけてない方は目を凝らして見つけてみてください。

続編について

ついにGOサインが出されました。
本作の続編「Frozen Fever」が短編映画として2015年春に公開されることがディズニーの公式Twitterにて発表されました。

私たちは新しい短編映画「フローズン フィーバー(原題)」を2015年の春に公開することを発表できて感激している。

アナ、エルサ、クリストフとオラフが全く新しい短編映画「フローズン フィーバー(原題)」で2015年の春に帰ってきます!

内容は、アナの誕生日をエルサを始め、クリストフやオラフ達が祝おうとするが、エルサの物を凍らせる能力が暴発してしまい…というストーリーになるとのこと。

監督やスタッフは続投。
日本語吹き替えも引き続き、松たか子、神田沙也加などが続投するとのこと。

思ったより早い続編の発表、公開でしたが、短編映画と言うことで、いつも通りディズニーの新作長編映画との抱き合わせで公開されると思われます。

さらに、本作のその後を描く児童本 4作も2015年中に発売される予定です。

アナと雪の女王』の続編が出版へ!アナとエルサの関係より深く – シネマトゥデイ

この人気が短編映画1本で留まることが無いような気もしますが、特例クラスの大ヒットに今後の展開も見逃せません。

続編 短編アニメ「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」の感想

この作品を観るには

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