映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』感想(あらすじ&ネタバレあり)

見に来ていたウイスのシールドに守られ、悟空や悟飯ブルマ達は無事だったが、地球は粉々。
守られなかった仲間や地球人は全員死に、宇宙空間に投げ出されたベジータも死んでしまったと。

フリーザは元々宇宙空間でも生きていける為、まだ生きている。

そんな絶望の中、果たして悟空達はどうやってフリーザを倒すのか。
そして死んでいった仲間達の運命は。

この作品を観るには

感想とか

巻『F』

本作の映画入場者から全国で先着150万人に数量限定で鳥山明氏描き下ろし脚本完全収録 JC最“神”刊『ドラゴンボールZ巻「F」』がプレゼントされます。

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その内容のほとんどが映画本編の内容を明かすものとなっているので
カバーにも厳重に忠告が書かれています。

大まかな内容は

・鳥山明からのコメントや映画ができるまでの簡単な流れ
・キャラクターの設定資料
・フリーザ軍とサイヤ人の相関図や豆知識
・映画本編の脚本内容

この脚本内容ですが、触りだけだと思いきや、映画の内容が最初から最後まで全て書かれています。
また、映画本編でも映像化されてない部分などがあり、秘話なども隠れているので映画を見終わった後に読んで楽しめる内容になっています。

スーパーサイヤ人ゴッドのパワーを持ったスーパーサイヤ人 と ゴールデンフリーザ

もうなんのこっちゃですが、その名の通り、今作ではスーパーサイヤ人ゴットの力を持ったスーパーサイヤ人が登場します。

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(公式では超サイヤ人ゴットSSと略されていたので、以下はそう書かせて頂きます)

水色の意味は限界を超えて、より強く、より穏やかになり、冷静に戦えるようになったことを表しているのだとか。
オーラもこれまでのスーパーサイヤ人のようなギャンギャンしたものとは違って、柔らかいモヤモヤのようなものに変わっていました。

一方、トレーニングによってもう一段階 変身できるようになったフリーザは、自ら名付けたとおり金色のゴールデンフリーザになります。

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金色の意味は金メダルの最強という感じをイメージしているのだとか。

体力が十分にある状態ではゴールデンフリーザの方が強かったです。

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このフリーザですが、最初画像で見た時は ダサっ と思ってしまいましたが、実際に動いて戦っているシーンを見るとそれなりに格好良かったです。

ほとんどがバトルシーン

前作の「神と神」で多く言われていたバトルシーンの少なさに対して、本作は内容の殆どがバトルシーンです。
なので、前作の雰囲気を楽しめた人は本作では少し退屈かも知れません。

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欲を言えば、フリーザのトレーニングシーンや殆ど始めてドラゴンボールを見る人用に多く回想シーンを入れるなど、所々掘り下げて欲しかったなぁ と。

逆に前作でバトルの少なさに退屈していた人は、大興奮のバトルシーンが繰り広げられるので、飽きないかも知れません。

ただしかし昨今のハイクオリティなアニメーション作品を見た後での本作のバトルシーンは、やはりどこか演出が単純というか。
見せ方が少し下手に思えてしまったのも正直な感想ではあります。
でもこれまでのドラゴンボールからすると大きな成長なので、新時代のドラゴンボールの動きとして見れば十分な見応えはあると思います。

銀河パトロール ジャコ

2013年7月から週刊少年ジャンプで短期連載されていた鳥山明の漫画「銀河パトロール ジャコ」に出てくるジャコが本作にも堂々と登場します。

この「銀河パトロール ジャコ」は最終話でドラゴンボールの冒頭に繋がる終わり方で、世界観を共有しており、最終話では幼少期のブルマが登場するなど、密接な繋がりがあります。

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そのジャコがいよいよドラゴンボールの世界にやってきては、思いの外活躍します。
ただ、あれだけ小さかったブルマがジャコをパっと見てすぐに思い出すのは、流石の天才脳の持ち主だからなのか。

クリリンの携帯電話の着信音

クリリンの声優 田中真弓と言えば「ONE PIECE」のルフィの声も勤めていますが。
本作で、クリリンが持っている携帯電話の着信音が、まさにONE PIECEの主題歌「ウィーアー!」でした。
多くの人が気付いたと思いますが、なかなか良い演出でしたね。

ただの光線銃で倒れる悟空

ここは見た誰もがツッコんだ部分だと思います。
超サイヤ人ゴッドSS悟空がフリーザの手下から不意打ちされた、ただの光線銃で致命傷を負うという展開。

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いくら体力が削られていたとは言え、通常状態でもない悟空がただの光線銃で倒れてしまうとは。
ここは冒頭でウイスに指摘されていた「気を抜いていれば身体なんて脆い」と言ってた事の付けだと思いましたが、いくらなんでも超サイヤ人ゴッドSSの状態にたった一撃で致命傷を与える光線なんて、最強過ぎやしませんか?

圧倒的に強いフリーザはおらず

かつて圧倒的な強さを持っていたフリーザ。
その強さには絶望感すら覚えましたが、本作ではその絶望感があまりなく、最終形態のフリーザが通常状態の悟空とほぼ互角の強さという点も非常に残念でした(ここではせめて少し優勢に立って欲しかった)。

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ゴールデンフリーザになった後も、超サイヤ人ゴッドSS悟空よりも少し強いのみで、体力がなくなってからはボコスカやられるだけ。
フリーザの恐さというものがあまり感じられませんでした。

せめて最後に残った仙豆をフリーザが奪って、再び悟空ピンチ!という展開や。
フリーザが自分の弱さに「なぜだー!!!」と叫び、大地を揺るがすシーンがあるのですが、

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あそこでさらにパワーアップしたら面白かったんじゃないかと思いましたが、これが鳥山明が描いた展開なら受け入れるのみです。

ウイスとビルスが邪魔

せっかくの見せ場の激しい戦いの合間にも、どうでもいい掛け合いで戦いのテンポを崩してしまう二人。
これが鳥山ワールドと言われれば、それもそうですが、ちょっとドラゴンボールらしくない水の差し方でした。

そんな中でも一番残念だったのが、ビルスが居る事によって、フリーザの格が大きく下がってしまったこと。
フリーザは父親から魔人ブウとビルスだけには手を出すなと言われていた結果、ビルスを目の前にして怯えて 様付けで呼ぶ始末。
正直こんなヘタレフリーザ見たくなかったです。

元より、復活したフリーザは結果的に体力減少でパワーダウンするぐらいならウイスに匹敵するぐらいの強さを持っていても良かったと思います。
そんなビルスにも臆しないフリーザが見たかったです。

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クリリンと亀仙人の共闘

これは別にそう描かれたシーンでも何でも無いのですが、敵に囲まれ追い詰められた亀仙人のピンチを弟子であるクリリンがサポートに入るというもの。
特に亀仙人がやられてるから!とか、クリリン助けてくれてありがとう!というような演出はないのですが、その何気ないシーンを見て、今までクリリンと亀仙人が同じフィールドで戦うことも無かった分、弟子と師匠が一緒に戦っているシーンを見て何故か胸が熱くなりました。

逆に悟飯がピッコロを助けるシーンは何故かあんまりでした。

亀仙人の強さが異常

その亀仙人ですが、今作では見事なまでにその戦闘力を披露してくれます。
私はあえて「復活の亀」と呼んでいますが、今も尚その強さは健在どころかパワーアップしていました。
そのMAXパワーの亀仙人は片手でかめはめ波が打てるほど。

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本気を出せば亀仙人もここまで戦えるのか、いつもと違ってふざけない亀仙人の勇士が見られて良かったです。

惚れ直す18号

フリーザの復活を知ったクリリンは私も行くと言う18号に、いや18号は子供を守ってくれと胴着に着替え、伸びた髪を18号に剃ってもらい、「よし!行ってくる!」と飛び立っていくクリリンに「かっこいい…」とボソりつぶやくシーン。
結構クリリンからの一方的な愛が多くあったと記憶しているので、改めて18号のクリリンへの気持ちが聞けてほんわかします。

悟空とベジータは永遠のライバル

ビルスが言った用に最初から悟空とベジータが手を組めばゴールデンフリーザに勝てるというのに、最後まで協力することもなく、やられていく悟空に声すらもかけないベジータ。

過去に何度か手を組んだ二人は、最近では結構馴れ合ってた所もありましたが、
悟空の 戦いはやっぱ一人でやりたい! という意識とベジータの 高いプライド を象徴した展開に、これが悟空とベジータの本来の関係性なんだなと、改めて思うことが出来ました。

ヤムチャやゴテンクスなどの姿が見られなかったのは残念ですが、前作のようにキャラクターを出し過ぎてゴチャゴチャしてしまうよりも今作は出すべきキャラクターを搾って一人一人の見せ場もきちんと作られていたので私は楽しめました。

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  • 京都国際マンガミュージアムに入場者特典のドラゴンボール巻「F」を寄贈したぜ!!、すごいだろう?。