春にはたくさんの楽しみや雑学があります。今回は、春に使える雑学を11個ご紹介します。読めばきっと、春の魅力がさらに広がるはずです!
1. 春の七草
春には七草があります。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの7種類が春の七草です。
これらの七草には、それぞれの名にちなんだ意味が込められています。
- 芹(せり)→ 競り勝つ
- 薺(なずな)→ 撫でて汚れを取り除く
- 御形(ごぎょう)→ 仏様の体
- 繁縷(はこべら)→ 繁栄がはびこる(広がる)
- 仏の座(ほとけのざ)→ 仏様が安らかにに座っている
- 菘・鈴菜(すずな)→ 神様を呼ぶ鈴
- 蘿蔔(すずしろ)→ 汚れのない清白
2. 春一番
春一番とは、雪解けや春の訪れを告げる、その年の立春から春分までの間に吹く最初の強い南風のことです。
「春一番」と呼ばれた起源には様々な説がありますが、1859年2月13日の長崎県で、強風によって起きた漁船の事故により、風の危険性を知らせるために漁師の間でそう呼ばれ、広まったと言われています。意外と怖い由来ですよね。
余談ですが日本では夏には南風、冬になれば北風が吹きますが、世界では一般的に風は一方向からしか吹いておらず、季節によって風の吹く方向が変わる地域は世界的に見れば珍しいとされています。
3. 春分の日
3月21日の春分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。この日を境に、昼がだんだん長くなり、暖かい日が増えていきます。
また3月21日は、命を宿す卵は生命が芽生える春分の日にふさわしいとして「卵の日」とも呼ばれています。
4. 春の野鳥
春になると、渡り鳥が日本に帰ってきます。ウグイスやツグミなどの野鳥のさえずりは、春の訪れを感じさせます。
ちなみにウグイスの鳴き声は、実はオスがメスに求愛するために鳴いているものです。また、ウグイスの鳴き声は、メスの耳に届きやすい周波数であるため、人間にも美しいと感じられるのだと言われています。
5. 春の星座
春の夜空には、「春の大曲線」「春の大三角」と呼ばれる星座が現れます。
春の大曲線の主な星は、おおぐま座の北斗七星、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカを結んだ大きなカーブのことです。
さらに、アークトゥルス、スピカ、デネボラという3つの明るい星が三角形を描くことから「春の大三角」と呼ばれる春の星座も見られます。
6. 春の雷雨
春には、雷雨が増える傾向があります。これは、気温が上がり、大気が不安定になることが原因です。雷雨の際は、屋内で安全に過ごしましょう。
7. たけのこの成長スピード
たけのこは、成長速度が非常に速く、一日に30cm以上伸びることもあるそうです。そのため、収穫時期を逃すと、すぐに大きくなってしまうことがあります。
8. いちごの種は外側にある
いちごの表面に見られる小さな突起は、実は種です。これらの種は、果実の内部ではなく、外側にあるため、いちごは果実としては珍しい構造を持っています。
9. 花見の起源
花見の起源は奈良時代にまで遡りますが、当初は梅が主に愛でられていました。桜が花見の主役になったのは、桜が花見の主役になったのは、平安時代以降で、貴族たちが桜の花の儚さや美しさを詠む歌を詠むようになったことから始まりました。
10. ツバキの花びらの落ち方
ツバキの花びらは、一枚ずつ落ちるのではなく、まとまって落ちることが特徴です。これは、ツバキの花が古くから葬式に使われたことに関係しており、「死を連想させる」とされることもあります。
11. 春雨に含まれる窒素
春に降る雨には、大気中の窒素が多く含まれています。これは、冬の寒さで大気中の窒素が固まりやすくなり、春になると雨と共に地上に降り注ぐためです。そのため、春雨は植物にとって栄養豊富な水分となります。
まとめ
これらの春の雑学を知って、春の季節をより一層楽しんでください。友人や家族と共有することで、会話のネタにどうぞ!