映画『スーサイド・スクワッド』感想(ネタバレ&あらすじ有り)

スーサイド・スクワッド(原題:Suicide Squad)
日本公開日:2016年9月10日

スーサイド・スクワッド とは

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バットマン等によって捕まった悪党達を使って、対異星人の特殊部隊”スーサイド・スクワッド”を結成した政府。
そして何とか動き出した悪党だらけの部隊の前に、強力な悪魔が現れる。

オススメポイント
一人で見る:
友達と見る:
デートで見る:
家族と見る:
お子様と見る:
事前にバットマンの悪役について勉強しておくと、面白さは格段に上がります。
シリーズ作ですが、前作を見ていなくても全く問題ありません
エンディング後におまけ映像がありますが、ここでシリーズと繋がります。

マン・オブ・スティール(2013)」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016)」に続く”DCエクステンデッド・ユニバース”作品の3作目です。

「S.W.A.T.(2003)」や「フューリー(2014)」を手がけた デビッド・エアー が監督。

悪役として ウィル・スミス が参戦。
さらに日本人のキャラクターに日本人の 福原かれん が大抜擢され、この作品でハリウッドデビュー。


予告編

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前作の感想(あらすじ&ネタバレ)


これより下にはネタバレが含まれます

※これ以降は筆者の感想と共に作品の内容に深く関係する記述が多く含まれています。最低限の配慮はしていますが、今後作品をご覧になる際、先入観により純粋に作品を楽しめなくなる可能性があります。またこの感想は筆者の私見であり、矛盾点や間違いがある場合があります。それら全て含め、ご了承頂いた上でご覧下さい。


本作のあらすじ(ネタバレ)

スーパーマンの死のその後。

政府はスーパーマンに匹敵する新たな超人”メタヒューマン”がやってくること、そのメタヒューマンが必ずしもスーパーマンの様に人間に見方する訳ではないことを危惧していた。

そんな中、アメリカ政府の高官アマンダは、第二のスーパーマンへの対抗策として、かつて世間を賑わせた悪党を使うことを提案。
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バットマンによって娘の目の前で警察に捕まった暗殺スナイパーのデッドショット。
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ジョーカーの精神鑑定医で、いつの間にかジョーカーに心を奪われ、それからはジョーカーに身を捧げ、ジョーカーによって悪に染まり、バットマンによって捕まったハーレイ・クイン。
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銀行強盗など、数々の事件を豪快に引き起こす、特殊なブーメランを駆使して殺人も行い、フラッシュによって捕まったキャプテン・ブーメラン。
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LAのギャングから恐れられ、囲んだ複数人を一瞬にして焼き払う炎を出す特殊能力を持ち、後に妻を失い、自ら出頭したエル・ディアブロ。
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怪物の姿になり、怪物のように扱われ、怪物のように食事を与えられ、地下を居住地としていたところを、バットマンによって地下牢へ閉じ込められてしまったキラー・クロック。
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そして、考古学者であり、冒険しながら研究をしていたジューン博士は、ある洞窟で決して開けてはならない人型の置物を開けた瞬間、魔女が肉体に取り憑き、それからジューン博士がその名を呼ぶと、凶悪な魔女がジューン博士を飲み込み、協力な魔力で人を襲うエンチャントレスになった。
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アマンダは、それらの凶悪犯に目を付け、一人一人の弱みや弱点を掴み、特殊部隊”X”を結成。

特に能力が凶悪であるジューン博士=エンチャントレスには、監視役としてリック大佐が。
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そしていつしかジェーン博士とリック大佐の間には愛が。それもアマンダがジェーン博士を服従させるために仕向けたことで、その事実を二人は知らない。

さらにアマンダの命令によってジューン博士が人型の置物を見つけた場所でエンチャントレスの核である心臓を手に入れ、いつでも破壊できる状態に置き、その恐怖でエンチャントレスを縛り付けている。

ペンタゴンで行われた会議でアマンダが特殊部隊”X”のプレゼンをし、最初は渋っていた関係者も、実際にエンチャントレスの力を見せつけると、簡単に結成許可が下りた。
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こうしてリック大佐が指揮を執り、悪党等が集められ、リック大佐が直接それぞれ面接。


そんな中、ジェーン博士の身体を勝手に乗っ取ったエンチャントレスは、自らの心臓を掴んでいるアマンダに対抗するべく、アマンダの部屋で偶然発見した兄であるブラザーを呼び出し、力を分けて貰う。
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そして早速その力を使って、自らの兵隊を生成し、街を襲い出すエンチャントレス。


その行為はすぐにアマンダの耳に、悪党達が緊急で集められる。
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悪党達には首に小型の爆弾が受け付けられ、リック大佐に反逆した者は問答無用で首が吹っ飛ばされると脅し、逆に任務をきちんと遂行した者はアマンダの権限でその者の刑期を減刑させ、少しの望みであれば叶えてやるという。
そして初めて特殊部隊の出動が命じられ、軍隊と共に特殊部隊”X”改め、デッドショットが名付けたスーサイド・スクワッドが動き出す。
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さらに、リック大佐のボディガードとして、刀を使う日本人の暗殺者カタナも同行。
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早速、エンチャントレスに近づくために街に降りた軍隊とスーサイド・スクワッドは、エンチャントレスが自らの魔力によって、人間を悪魔へと変異させた敵と対する。
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連携は無いが、軍隊が苦戦する相手を次々となぎ倒していくデッドショットとハーレイ・クイーン、キャプテン・ブーメラン、キラー・クロック。
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一方で、全く戦いに参加しないエル・ディアブロ。


さらに敵が多く集まるビルに潜入。
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そこでもスーサイド・スクワッドが大活躍。
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しかし軍隊は相変わらず非力で、リック大佐も敵に捕らえられてしまうが、リック大佐が死ねば、スーサイド・スクワッド等の首に付けられた爆弾も発動してしまうと、仕方なくリック大佐を助けるスーサイド・スクワッド。

そんな中でも全く戦いに参加しないエル・ディアブロに痺れを切らしたデッドショットがエル・ディアブロを挑発。
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すると背後に大量の敵が。
挑発に乗ったわけじゃ無いと言うエル・ディアブロがそこの敵をたった一人で瞬殺。
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そしてスーサイド・スクワッド等はリック大佐に連れられ、アマンダが統括する政府組織A.R.G.U.S.の作戦室へ。

そこでは、退避の作業を進める部下とアマンダが。
アマンダはデータの削除を確認すると、そこに居た部下等を銃で撃っていき、これで全てのデータ流出を防いだと、その部屋に居たリック大佐は、その行為をいつもの様に眺める。

そしてスーサイド・スクワッド等の目の前に現れたアマンダは、悪党達の首に付けられた爆弾のスイッチは私が持っていると、スーサイド・スクワッド等を連れて屋上へ。


屋上では、移動用のヘリが迎えに来る予定が、そのヘリに乗っていたのはジョーカー。
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ハーレイ・クイーンを迎えに来たジョーカーは、拉致した研究委員を使ってハーレイ・クイーンの爆弾のみの通信を解除。

そしてハーレイ・クイーンを奪還して逃げるジョーカー。
逃がしてなるものかと、デッドショットにハーレイ・クイーンを狙えと命令するアマンダだが、直前に友達だと言い合った仲であるハーレイ・クイーンになかなか引き金は引けなかったが、発砲するもミスったとわざと照準を外したデッドショット。
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逃げゆくハーレイ・クイーンには、さらにアマンダの命令により、軍隊が地上からヘリを狙撃。
ヘリは炎上し、ジョーカーとハーレイ・クイーンは脱出を試みるが、直前のヘリの爆発でジョーカーはヘリの中に飛ばされ、ハーレイ・クイーンだけが外へ飛ばされ、ビルの屋上へ着地。
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そして炎上したヘリはビルにぶつかり大爆発。
恋人を失った事にショックを受けるハーレイ・クイーン。


そして、次に迎えに来たヘリに乗ったアマンダだが、ブラザーによってヘリは墜落。
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一方、スーサイド・スクワッドとリック大佐は、本部からヘリが落とされた事を聞き、ヘリの元へ。
そのビルを降りると、空元気でスーサイド・スクワッドを迎えるハーレイ・クイーンの姿が。
デッドショットは何も言わずハーレイ・クイーンをお姫様だっこ。


そしてアマンダが乗っていたヘリの元へ行くと、そこにアマンダの姿は無く、先に見えるビルではアマンダから取り戻した心臓を取り込み、パワーアップしたエンチャントレスが作り出した巨大なスパークが。
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と、ヘリの中でデッドショットがリック大佐とジューン博士=エンチャントレスの資料が。
それを突きつけて、本当の事を話せと、そこでリック大佐は隙を突かれてエンチャントレスを逃がしてしまったことを告白。

それを聞いたデッドショットは、リック大佐の尻ぬぐいをさせられ、その功績は全てA.R.G.U.S.に取られ、スーサイド・スクワッドの名は一生世に出ない。
こんなことに付き合ってられるか、とスーサイド・スクワッドは作戦を降りてしまう。

そして近くにあったバーで飲み惚ける悪党達。

そこでそれぞれの過去を告白していく。
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すると、リック大佐もそのバーにやってきて、最も愛した女には魔女が潜んでいた。もう終わりだと、リックは持っていた悪党達に埋め込まれた爆弾の起爆スイッチを破壊。

お前等は自由だと、デッドショットの目の前のテーブルにドサッと複数の手紙を置き、お前の娘からの手紙だ。毎日届いた。とそれを託し、店を出ようとする。

手紙を見て何とも言えない顔をするデッドショットはリック大佐を呼び止め、これをいつも持っていたのか?と聞くと、無言でうなずくリック大佐。

すると、俺がエンチャントレスの元まで連れて行く。お前が決着を付けろと、同行を志願。
その代わりに、父親がやったことは無駄じゃ無かったと娘に伝えてくれと。
それを聞いた他の悪党達も同行することになり、再び結成したスーサイド・スクワッド。



そして丁度エンチャントレスが居る場所の下には地下道が通っている。
その真下に爆弾を仕掛けて倒すというリック大佐の作戦を実行。

地下は任せろと、キラー・クロックが担当。

他の者達はエンチャントレスの元へ。


そしてついにスーサイド・スクワッドVSエンチャントレス&ブラザーの戦いが繰り広げられる。

も、スーサイド・スクワッドの攻撃が全く効かないブラザー。
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そこで手を挙げたのはエル・ディアブロ。
しかしエル・ディアブロの最大火力にも、ブラザーの力が上回り、吹き飛ばされてしまう。

と、倒れたかと思ったエル・ディアブロの身体が燃え始め、ブラザーに匹敵するほどの力を解放。

ブラザーに膝を付かせるほどの力を見せるエル・ディアブロだが、その力は長くは続かず、何とか爆弾のポイントまで押し込んだエル・ディアブロは逆に押さえ込まれてしまう。。

逃げろ!と言うデッドショットの声にも、もう自分にはその力は残っていないと、このままやれ!と叫ぶ。

戸惑う一行だか、エル・ディアブロの活躍を無駄には出来ないと、起爆の指示を。

そして爆弾によってブラザーとエル・ディアブロは消滅。


次に、兄の死に怒るエンチャントレスとの戦いも、スーサイド・スクワッドの攻撃は次々と交わされてしまう。
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そして、もういいと軽々とエンチャントレスに武器を奪われてしまう。

そして最後の情けだと、共に着いてくる者は願いを叶えてやろうと言い出すエンチャントレス。

するとハーレイ・クイーンが、手を挙げ、止めるデッドショットにも、どうせ悪党だし、元々嫌われてたからと、エンチャントレスの側に。

そしてエンチャントレスに、死んだジョーカーを生き返らせることも出来る?と聞くと、私の元にひざまずけばやってやると。
そしてゆっくりとエンチャントレスの前でひざまずくハーレイ・クイーンは、エンチャントレスの足下に落ちていたカタナの刀を手に取り、エンチャントレスの胸を勢いよく切りつけ、心臓を取り出す。

すると動きが止まるエンチャントレスに、チャンスだ!と、リック大佐がキラー・クロックに爆弾を渡し、キラー・クロックがエンチャントレスが生成したスパークに向けて投げ、ハーレイ・クイーンは足下に落ちていた銃をデッドショットに投げ、受け取ったデッドショットは投げられた爆弾に向けて発砲。
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そしてスパークは消滅。
丸焦げになったエンチャントレスに、止めを刺そうとするカタナを止め、
ジェーン博士を返せと言うが、もう彼女は居ないと笑うエンチャントレス。
ハーレイ・クイーンが奪った心臓を囮に脅すが、尚も食い下がらないエンチャントレスに、意を決したリック大佐は心臓を握りつぶし、エンチャントレスに止めを刺す。


その後、リック大佐も驚く出来事が。
さらにスーサイド・スクワッド等の前に現れた意外なあの人。

スーサイド・スクワッド等に与えられた余生は。

そして最後に現れるバットマンの宿敵。

狂悪集団の特殊部隊

DCコミックで悪事を繰り広げてきたヴィラン(悪者)達。
ヒーロー等によって捕らえられた彼らが、無理矢理集められ、命と引き替えに結成させられたまさかのドリームチーム「スーサイド・スクワッド」
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特に有名なハーレイ・クインや、この映画で存在感を輝かせるデッドショット。
その他にも数々の個性的なヴィラン達が、これでVSバットマン何作作れるの?と思うぐらいにウジャウジャ出てきます。

悪者の小物感

が、しかしそれらヴィランを沢山登場させる代わりに、それぞれのキャラクターの紹介に全体の3分の1を使います。
それでも大勢の悪役を紹介するのには、やはり時間が足りず、サラッとした紹介だけだったので、せっかくの魅力的な悪役も小物感が出てしまっていたのが非常に残念。
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特にデッドショットとハーレイ・クイーン、エル・ディアブロ以外のヴィランなんて、ただの用心棒みたいな扱いで本当に残念。
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短編で、それぞれにスポットを当てたドラマでも作ってくれたら、もっとキャラクターに魅力が出ただろうなと。

スーサイド・スクワッドと言う題材を成すためには、この早い展開が必要だったのかも知れませんが、てんこ盛りにした割りには内容が薄い。そんな印象が残りました。

悪者の”悪”が足りない

本作では悪者の人間味が前面に出すぎていて、非道的な心理があまり見えず、恐ろしさをそれほど感じませんでした。
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もちろん、これらの悪役それぞれの人間ドラマも真のストーリーとして楽しむべき所ではありますが、初登場の冒頭で一気に実はこういう人生があったんだよと紹介された結果、ワルの印象が薄れてしまいました。

ただ、悪い印象は薄かったものの、格好良さは全面に出ていたので、戦闘シーンなどの見応えは素晴らしかったです。
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しかし結果的に、この映画で悪役を悪役として成長させられなかったのは、大きな損失だと思います。
ジョーカーだけは奇人っぷりを残してくれたのがせめてもの救い。

また、悪者を飲み込むぐらいの政府の闇の深さが出ていたのも悪役が悪く見えなかった大きな要因だと思います。

魅力的な登場人物

特に目を引くのがハーレイ・クイーンの マーゴット・ロビー。
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お茶目に敵を殴り倒す様にも可愛らしさがあり、物語の中では一途に愛するジョーカーを失って、ショックを空元気で隠す健気さもあって、愛くるしいキャラクターで描かれていました。

そしてデッドショットを演じたウィル・スミス。
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演技は流石でしたが、やはりウィル・スミスが演じるキャラクターは悪者に見えない

ジャレッド・レト演じるジョーカーも、映画「ダークナイト(2008)」で同じくジョーカーを演じたヒース・レジャーを手本にしている通り、なかなかの狂人っぷりを見せてくれていました。
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日本人が演じる日本人のキャラクター

そして日本人として登場しているカタナ役の福原かれん
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この映画でハリウッドデビュー。
本作では全ての登場シーンでの台詞が全て日本語で、日本人としては嬉しく感じてしまう所でもありました。
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ただ、少し棒読みと言うか、汚い言葉を言い慣れてない感があったのが気になりました。

今後もDCエクステンデッド・ユニバースに関わっていくのか注目です。

続編は…

マーベルコミックでアイアンマンやキャプテンアメリカが世界観を共有している様に、DCコミックの世界観を共有する“DCエクステンデッド・ユニバース”作品として第3弾となる本作。

第4弾は来年全米公開予定の映画「ワンダー・ウーマン」。

予告編


エンディング後のおまけ

そして本作のエンディング後には、おまけ映像としてバットマンであるブルース・ウェイン(演:ベン・アフレック)が登場。

今作でスーサイド・スクワッドを作り上げ、結果的に失敗してしまったアマンダを助けるのと引き替えに、アマンダはメタヒューマンの情報ファイルをブルースに渡します。

そのファイルにはエンチャントレス、フラッシュ、アクアマンの情報が。

そしてアマンダにスーサイド・スクワッドの解散を勧め、そうしなければ私の仲間達が解散させることになるぞ。と、ここでブルースがチームを実際に作っていることが分かります。

そしてDCコミックヒーロー達が集結する第5弾の「ジャスティス・リーグ(全米2017年公開予定)」に繋がります。


この後にも6作品の製作が予定されており、今後のDCエクステンデッド・ユニバース作品に期待しましょう。

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