映画『進撃の巨人(実写版)』感想(あらすじ&ネタバレあり)

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
日本公開日:2015年8月1日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN とは

shingeki

100年以上前、突如現れた巨人に追いやられ、人類は壁の中に隠れた。
そして、巨人の存在が神話として囁かれる中、突如巨人が壁をたたき壊し、再び人類を追い詰める。

オススメポイント
一人で見る:
友達と見る:
デートで見る:
家族と見る:
お子様と見る:
役名以外で設定から物語からほとんど原作の要素は残されていません。
人間の身体が裂かれたり、血液がトバーっと出る描写が多数有ります。
女が主人公におっぱいを揉ませたり、カップルが濃厚なキスをするなどのシーンも。

別冊少年マガジンで2009年から連載されている漫画「進撃の巨人」の実写映画です。

主人公エレン役に三浦春馬。
ミカサ役に三浦春馬や、他に石原さとみ、松尾諭、長谷川博己、國村隼など、日本で有名な実力派俳優が起用されています。

監督には「ローレライ(2005)」や「日本沈没(2006)」を手がけた樋口真嗣。実写映画を手がけるのはこれが初となります。


予告編

shingeki_00

これより下にはネタバレが含まれます

※これ以降は筆者の感想と共に作品の内容に深く関係する記述が多く含まれています。最低限の配慮はしていますが、今後作品をご覧になる際、先入観により純粋に作品を楽しめなくなる可能性があります。またこの感想は筆者の私見であり、矛盾点や間違いがある場合があります。それら全て含め、ご了承頂いた上でご覧下さい。


あらすじ(ネタバレ)


100年以上も前。
突如現れた巨人達に、人類は追いやられ、文明は崩壊。
shingeki_01
巨人から逃れるために、人類は土地を高い壁で覆い、その中に身を潜め、ひっそりと生活をしていた。
しかしそれ以来、巨人は現れていない。


そんな壁の中で生活する青年 エレン。
その友人のアルミン。
そしてミカサ。
3人は生まれてこの方、壁の中の世界しか知らず、壁の外に広がる広大な世界に憧れを持っていた。
shingeki_05

すると、エレンが2人を連れて壁の方へ行くことを提案。
壁に近づくことは許されていないが、3人は興味本位で、壁周辺を警備する調査兵団の隙を突いて壁のすぐ間近へ。
shingeki_06

高くそびえ立つ壁に怖じ気づくアルミンとミカサだが、エレンは壁を登ろうと言い出す。
壁を登れば即死刑だと止めるアルミンだが、外の世界が見たくないのか?と勢いづくエレン。

が、しかし調査兵団に見つかってしまい、あえなく御用。
と、調査兵団のソウダと言う顔見知りの男性から、いよいよ壁の外を調査することになったことを知らされる。



そんな世間話をしていると、突如地響きと共に轟音が。
何事かとあたふたしていると、壁を超えてこようとする巨人が。
それは巨人用に調整された壁の高さをはるかに超える大型の巨人だった。
shingeki_07

すると巨人は壁を蹴り始め、その巨人の行動で人々はパニック。
shingeki_08

と、ついに壁に大きな穴が空いてしまう。
するとその穴をくぐって大小様々な巨人が壁の中へ侵入。
shingeki_10

巨人は逃げ惑う人々を捕まえては食べる。
さっきまでの平和な街が一瞬にして地獄に。

エレン、アルミン、ミカサの3人は自宅を目指して全力疾走。
が、その間にも、目の前で人々が巨人に捕食されていく。

エレンとミカサは、人の流れに逆らえずバラバラに。
shingeki_11
するとそこに巨人が。
shingeki_12
エレンはミカサを助けようとするが、次にミカサの居た場所を見た時は既に血の海になっていた。



それから2年。
エレンとアルミンは調査兵団へ入隊。
shingeki_13

ついに壁の外へ調査に出ることに。
同時に巨人によって崩された壁を塞ぐ作業にも出る事に。

巨人が眠っている夜を狙って車数台で。

と、そこで調査兵団のヒアナが子供の泣き声を耳にする。
他の団員の許可無く、鳴き声のする方へ。
それを見たエレンも追って。

建物の中に入り、鳴き声を探ると、そこには巨人の赤ん坊が。
赤ん坊がエレンとヒアナを見た途端泣き叫び、その声に寄せられて巨人達がどこからともなくゾロゾロとやってくる。

瞬く間に戦場となり、急の出来事で対応できない兵団は次々と巨人の餌食に。

するとそこに謎の二人組が。
shingeki_14
二人は調査兵団の服装で、空中を滑空できる立体機動装置を使って軽々と巨人達を倒していく。

その一人は調査委兵団の中でも度々話題となっていた調査兵団最強と呼ばれるシキシマ。
shingeki_15

そしてもう一人は、あのとき死んだと思われていたミカサだった。
ミカサも立体機動装置を使って次々と巨人を倒していく。
shingeki_16

難を逃れた調査兵団はある場所に保管していた大量の爆薬を回収。

そんな中、エレンはミカサとの再会を驚きつつ喜ぶが、ミカサの隣にはシキシマ。
シキシマは「お前は家畜か?」とエレンに問い、シキシマのかじった林檎をかじるミカサ。

突然現れたミカサとシキシマ 二人の関係に困惑するエレン。

と、そんなエレンに近寄るヒアナ。
ヒアナはエレンを誘惑し、自分の胸をエレンに揉ませる。
動揺するエレンだが、その背後に巨大な目が。
そこには既に巨人の手が。
ヒアナはあっという間に巨人に食べられ、隣に居た調査兵団の男女カップルの男も餌食に。

と、その女の方が彼氏を食べられたことに発狂。

爆薬を積んだ車に飛び乗り、巨人へ突進。
せっかく回収した爆薬を全て台無しにしてしまう。

そんな中で、自分は家畜じゃない!としたエレンは立体機動装置を使って、巨人に猛攻。
shingeki_23
shingeki_22
何度目かのチャレンジと遠くのシキシマのアドバイスでやっと一体の巨人を倒すことに成功。
shingeki_18

が、不意を突かれ、足を食べられてしまうエレン。

調査委兵団は撤退をしようとするが、アルミンが巨人に捕まってしまう。

と、それを見たエレンは這って巨人の元へ。

そんな這うエレンを見つめるだけのミカサは巨人を倒しにどこかへ。

と、飲み込まれる直前でアルミンを救出したエレンだが、その拍子に巨人に飲み込まれてしまう。
shingeki_21



一点に集まった残りの調査兵団だが、本陣は既に撤退済み。

そこでアルミンがミカサにエレンは死んでしまったと、エレンが巨人に食べられた際に飛んできたエレンの腕を差し出す。

それを見たミカサは発狂し、飛び出して怒りの赴くまま巨人を倒していくが、途中で立体機動装置が故障してしまう。
と、そこにエレンを食べた巨人が。

絶体絶命の瞬間、その巨人の口の中から大きな手が。

その手は巨人の口を内側から裂くように広げ、巨人の中から巨人が飛び出してくる。
shingeki_20
人間しか襲わない巨人だが、飛び出してきた巨人は、他の巨人を次々と倒していく。
shingeki_25
さらに無作為に人間を食べるという脳しか無い他の巨人とは違い、その巨人は知性のある戦い方を見せる。

と、全ての他の巨人を一掃し、その巨人は調査兵団を襲おうとする。


果たして調査兵団の運命は。
そしてその異質な巨人の正体とは。

別の視点から描かれた作品

至る所で言われているとおり、原作の要素はほとんど残されていません
相違点は沢山あり、役名こそ原作と同じキャラクターも多いですが、キャラクターのイメージは映画オリジナルにデフォルメされています。
shingeki_05

エレンの意思が弱い

原作では巨人に母親を殺された恨みから巨人を全て駆逐するという強い意志がありましたが、
映画ではシキシマという男に対する嫉妬と、思いを寄せるミカサを見返すというものに置き換わっていました。

さらにエレンの家族は幼い頃に失ったという設定も付け加えられ、原作のエピソードは根本から無かったものに。
shingeki_23
監督曰く、「復讐よりもミカサの影響の方がエレンにとって重みがある」と取った結果、エレンがミカサの心を取り戻すという形に改変。

樋口真嗣監督インタビュー『ビジュアルは原作に忠実に撮った―だから答えは漫画にある』


故に、ミカサのエレンに対する気持ちも軽くなり、倒れもがくエレンを見捨ててしまうキャラクターに(ミカサが後にエレンの死を知って怒り狂うシーンはあります)。

この結果、私個人の意見では、ミカサやシキシマへの対抗心が強く描かれてしまったが故に、巨人への対抗心が弱くなり、タイトルにもなっている巨人が蚊帳の外に出てしまったように強く感じました。

シキシマが気持ち悪い

原作のリヴァイと呼ばれる人類最強兵士に置き換わる映画オリジナルキャラクターとして、シキシマという男が登場します。
登場して早々、数々の巨人を軽々と倒していくのはカッコいいのですが、そのキャラクターの行動一つ一つがかっこわるいというか気持ち悪い
shingeki_15
二人っきりの男女の間に林檎をポイッと投げて仲裁したり、自分のかじった林檎を女に食べさせたり、行動一つ一つがナルシスト過ぎて寒かったです。
見終わった後に、劇場のどこからか「シキシマ気持ち悪かった」という声が聞こえ、思わず心の中で「確かに!」と同意してしまいました。
shingeki_18
長谷川博己さん批判ではありません
かっこつけが空回りして全然格好良くありません。ネタで笑えるなら良いのですが、完全に痛い人でした。

巨人がかなりチープ

やはりこの映画の主軸である巨人はどう描かれるのかが気になるところ。

最初に出てきた大型の巨人は、街に住む者に対する恐怖感もあり、その後に出てくる巨人達も、狂気感があり、原作に出てくる巨人に似た描かれ方で迫力もそこそこありました。
shingeki_09 shingeki_12
が、ラストで出てくる巨人化したエレンが、かなりチープ
巨人の着ぐるみを着た人間がミニチュアのセットで暴れているかのような作りに、すぐに萎えてしまいました。
CGで足された煙でかなりごまかしているようでしたが、身体の動きが硬く、それまでの巨人が丁寧に描かれていた分、満を持して出てきた巨人化したエレンのチープさにげんなり。
もしあれがCGで描かれていたのなら、あれがこの映画の技術力の限界なのか。
shingeki_20
特撮映画ならまだしも、あれが2000年当初の映画なら絶賛されたでしょうが、2015年の今では目の肥えた観客にはどう映ったのか。

他にも、巨人に飲み込まれるシーンも、ウォータースライダーを滑走しているかのようなカメラアングルや、日本映画の悪い所が出てしまっているようで、凄く良い雰囲気が作られていた分、カメラアングルやカメラワークで残念な点が多くありました。

続編は

今作はエレンが巨人化するところまでの物語になっています。

続編の「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」は2015年9月19日公開予定です。

でもやっぱり石原さとみさんは可愛い
shingeki_24

おすすめ関連商品

映画レビュー